こんにちは!Gocarです。
昨日のブログでは、2000年代前半頃から、2010年ごろまでの日本におけるディーゼルエンジンの変遷をご紹介しました。
ディーゼルエンジンの燃料である軽油のクオリティが向上した(硫黄分の含有量を減らしたことで)ことで、2006年に「メルセデス・ベンツ E320CDI」が導入され、その後BMWも本格的にディーゼルを続々投入、また日本のマツダも積極投入したことで、2012年ごろからディーゼルエンジン搭載車が日本でもやっと増えてきた、という流れとなりました。
日本のディーゼルエンジン搭載車の販売台数は2011年の時点では10,000台弱でした。2012年にマツダが初めてのクリーンディーゼルとして「CX-5」を発売、その後「アテンザ」や「デミオ」もフルモデルチェンジでディーゼルエンジン搭載車を投入したことで、2014年には79,000台販売されました。
そして、翌年2015年には2014年のほぼ倍にあたる153,592台が販売されました。
この倍増した背景には、マツダが車種展開を広げているのも一つですが、ヨーロッパの自動車メーカーがディーゼル乗用車を続々投入したという理由も大きいです。
では、なぜもっと前からヨーロッパで販売されているディーゼル乗用車が、2015年になって続々投入されることとなったのか…?
それは日本とヨーロッパの「排ガス規制」に答えがあります。
日本では、東京都の石原元都知事(昨日は某と言っていたのに(笑))が「ディーゼル車NO!作戦」を進めていたわけですが、2002年に「新短期規制」をスタート、2005年にはさらに規制を厳しくした「新長期規制」、その後2009年には「ポスト新長期規制」という世界で一番厳しい排ガス規制がスタートすることになりました。
この2009年当時、ヨーロッパでの規制は「Euro5」と呼ばれる規制で、ポスト新長期規制よりも緩い規制でした。
日本で今現在「クリーンディーゼル」と呼ばれ、免税が認められているのが、この「ポスト新長期規制」をクリアしたクルマたちなのです。
2009年当初、このポスト新長期規制をクリアするのは不可能であるといわれていました。特に「NOx(窒素酸化物)」の除去が大変ということだったわけですが、2つの技術によってそれをクリアすることが可能になったのです。
ひとつが「尿素SCR」、もう一つが「NOxトラップ」というNOx浄化装置の搭載です。
詳細のお話しは専門的になりすぎるので、詳細は割愛しますが、「尿素SCR」方式は尿素水(アドブルー)を入れることで、NOxを窒素と水という無害なものに変えてくれます。
もうひとつのNOxトラップ方式はバリウムを使い、排出ガス成分とNOxを化合させて窒素、二酸化炭素、水という無害なものに変えます。
これらの技術が出てきたことで、ポスト新長期規制にもクリアできるディーゼルエンジンが登場してきたわけです。
ところで、先にも取り上げたとおり、2009年時点ではヨーロッパよりも日本の排ガス規制が厳しくなっていたわけですが、ヨーロッパの規制が厳しくなり、日本並みになったのが2014年9月のことでした。規制の名前も「Euro5」から「Euro6」になり、継続生産車に関しても2015年9月からはEuro6に対応しなければならないという規制がスタートしました。
よって、2013年までは日本でクリーンディーゼルを販売しようとすると、日本向けに何かしら改良を加える必要があったものが、新型車に関しては2014年9月以降、継続生産車に関しても2015年9月以降には、ヨーロッパの基準そのまま日本に輸入しても販売できるということで、2015年からヨーロッパのクリーンディーゼル車が続々投入されることになったわけです。
その顕著な例が、スウェーデンのボルボとフランスのPSA(プジョー・シトロエン・DS)です。
一挙に複数車種を投入し、日本でも大変人気を呼んでいます。
よって、2015年から日本でのディーゼル販売台数が前年の倍をマークしたというわけです。
今現在、オートプラネットではこれらのクリーンディーゼルエンジンを搭載した中古車や“微”走行車を多数展示しています。
メルセデス・ベンツ E350ブルーテックステーションワゴンアバンギャルド
最大トルク60kgmを超える、大トルク感がたまらない1台です。V6のディーゼルエンジンということもあり、4気筒が大半のクリーンディーゼルの中では、滑らかさは抜群です!それでいて、燃費はJC08モードで18km/L台と本当に魅力的なクルマです。
BMW 320d ラグジュアリー
BMW3シリーズではもはや定番になりつつある、320d。その中でもインテリアとエクステリアに高級感を演出した「ラグジュアリー」です。ラグジュアリーでも走りはやはりBMWらしくスポーティなものです。
“微”走行車 BMW 118d スポーツ
「BMW」らしい味わいの良さを味わうにはかなり魅力的な1台です。
詳細はこちらの動画をご覧ください!
“微”走行車 MINI クロスオーバー クーパーSD
家族で乗れるMINI!それもスポーツディーゼルを搭載したのがこの「クーパーSD」です。オシャレなエクステリア&インテリアにもぜひご注目ください!
“微”走行車 DS 4 クロスバック BlueHDi
180馬力、400Nmを発生させるかなり力強いディーゼルエンジンです。視界が広く、運転しやすいという魅力もありますがなによりこの個性的なデザインは他のどれにも似ていません。
“微”走行車 ボルボ V60クロスカントリー D4 SE
オシャレなカラーの「リッチジャバメタリック」に、オシャレなアイボリーのインテリアを組み合わせた魅力的な1台。最低地上高を200mmとしながらも、全高は1540mmに抑えた、日本の環境下でも扱いやすいクルマです。そして、視点は高く、見晴らしがいいのも魅力的です。
“微”走行車 ボルボ V40 D4 モメンタム
ボルボのコンパクトカーに力強いディーゼルを搭載したモデル。ディーゼルエンジンはV60クロスカントリーと同様で、燃料噴射装置にはデンソー製、8速ATにはアイシンAW製が用いられています。また、このクルマはオシャレな柄のシートと、ガラスルーフを装備。そして、このアマゾンブルーというソリッドペイントが大変おしゃれで、北欧のフィーリングをしっかり感じ取れる1台です。
その他にもまだまだ魅力的なクリーンディーゼル車はございますが、ぜひ店頭でご覧いただければ幸いです!
ところで、今日のGocarのひとりごとです。
久しぶりにGo!CARチャンネルを更新しました。
今回ご紹介するのは新型の「MINI クロスオーバー」です。
2世代目となったこのクルマを実際に触れてみて、かなり質感の高まったインテリアに特に驚かされました。今回は車両解説PART1ですが、近々PART2、その後試乗インプレッションもお送りいたします。
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