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アバルトやフィアットを中心にコンプリートカーの販売やチューニングを行っている”G-TECH”、同じくGMやフォードのアメリカンマッスルカーを中心にコンプリートカーの販売やチューニングを行なっている”HennesseyPerformance”が、走りの聖地として車好きから愛されている”箱根ターンパイク”の大観山パーキングにて体感試乗会を開催するとのことで、カーくる編集部も参加してきました。

4月25日(土)、26日(日)の2日間にわたり開催されたイベントでしたが、両日ともお天気は上々。
大観山パーキングは車好き、バイク好きな趣味車で大混雑。会場となるパーキング内の特設エリアには、G-TECHのコンプリートカーやチューニングカーが展示され、訪れた車好き達で賑わっていました。
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カーくる編集部も、プロレーシングドライバーが運転するコンプリートカーを何台か助手席試乗をさせて頂きました。
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G-TECH Sport Ster GT

この黄色いロワードカーボディのFIAT500は、展示会などで目にしたことがある方も多いかと思います。筆者もそういうひとりですが、この度同乗走行の機会をいただきました。
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早速助手席に乗り込み、箱根のワインディングロードに飛び出しました。
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ドライバーの方は、「この道を走行するのは初めて」と言いながらも流石プロドライバー。
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コーナーが続く道を軽やかにすり抜けていきます。
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加速するときに聞こえてくる吸排気音はチューニングカーであることを意識させてくれますが、乗り心地は意外と良くバランスが取れた車あることを感じさせてくれました。
それと同時に、そのポテンシャルの高さも十二分に感じさせてくれました。

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箱根のワインディングロードをひと走りして、大観山に戻ってきて改めてこの車を見てみました。
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ボンネットを開けると、G-Techパフォーマンスキットにより224psまで出力をアップされた心臓部が見えますが、それだけではなく、G-TechサスペンションシステムやLSDG-Techブレーキシステムなどいろいろなところに手が入っています。そしてそれぞれがハイレベルでバランス良くチューニングされているようです。

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G-TECH ALFA ROMEO 4C

G-TECHの4Cは欧州仕様車をベースとしているため、車両重量は日本国内仕様の1100kg対し980kgとより軽量。また、最高出力はECUチュー ンによってノーマルの240psから280psまでパワーアップ!(ALFA D.N.AシステムがD(ダイナミック)モード時のみ280psを発揮し、他モードはノーマルのままとなる)
ただし、ECUチューン及びホイール、タイヤ以外は、ほぼノーマルのままとなっているとのことでした。
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今回試乗したのは少々荒れた路面のワインディングロード。カーボンシャシーならではの硬質な乗り心地は決して快適とは言えないが、その剛性感は素晴らしく足回りからのインフォメーションを余すことなく伝えてきます。
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軽量な車体とワイドトレッドを生かしたコーナリングはまさに異次元の速さ。さらにECUチューンによってパワーアップされたエンジンはコーナー出口から鋭い加速をみせます。
アルファDCTは途切れることない加速や小気味良いシフトダウンを披露してくれる。”マニュアルシフト”が欲しいと言われることも多いですが、タイトなワ インディングなどではシフト操作を気にせずにハンドリングとアクセル&ブレーキに集中してドライビングできるのは嬉しい。ちなみにアルファDCT など駆動系の耐久性については40ps程度のパワーアップなら問題ないとのことでした。
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軽量コンパクトなボディにさらにG-TECHスパイスにて刺激を与えた4Cは、箱根のようなワインディングでは無比の楽しさを披露します。
もともと貴重な車には違いありませんが、さらにG-TECHでチューニングして自分仕様を楽しむのもアリですね!
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ヘネシー・パフォーマンス FORD GT700

ベースモデルは、60年代にル・マン等で活躍したFORD GT40を現代の技術でリバイバルしたスーパーカー。
2005年、1500台限定で販売され、 スーパーチャージャーで武装した5.4L V8DOHCエンジンから558psを絞り出す。
そんな希少なスーパーカーをさらに700psまでチューンしたのが、ヘネシー・パフォーマンスが送り出したGT700。ECUをはじめ、スーパーチャージャー、マフラーまたサスペンションやブレーキ、ホイールにも手が入っているまさにコンプリートカーだ。
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ご先祖がレーシングカーということで、もともと素性の良いボディ形状だからなのか派手な空力パーツなどは付いておらずオリジナルの形状を維持している。一点パフォーマンスを示すデカールが目を引きます。
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コクピットにおいても同様で、チューニングカーにありがちな後付メーターなども見当たらずノーマル然としていますが、その静かな佇まいが秘めたる力を予感させます。
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エンジンスタートすると背後から迫力のあるエキゾーストが聞こえてきますが、昔ながらのアメリカンV8という感じではなく、車のコンセプト同様、現代的に洗練された音になっていました。
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アイドリングも安定していてチューニングカーにありがちな不安定さは感じられず、走り出しも同様で気難しいところはなく普通に運転しているように見えました。
しかし、ひとたびアクセルを開ければ、エンジンの唸りが背後から襲い掛かり、体がシートに押し付けられるような怒涛の加速がこれでもかと続く。ちょっと血の気が引くようなパフォーマンスです。
もちろん公道で最高出力を体感することはできませんが、その鱗片を感じることはできました。同時にこのパワーをコントロールしているプロのレーシングドライバーのスキルに驚きを覚えます。
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足回りはkwのサスペンションを装着しているということでしたが、低速でも不快な微振動等はなく乗り心地は悪くありません。それでいてタイトコーナーでも ロールを感じさせず路面に吸い付くように安定したコーナリングをみせますから、そのセッティングレベルの高さに感心します。
ブレーキもエンジンパワーに見合った強力なものですが、唐突なところは無く踏力に応じてリニアに効く特性とのこと。ノーズダイブは感じられず4輪が沈み込むように安定したブレーキングでした。
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これほどのハイパフォーマンスカーが、箱根のタイトなワインディングでどれほどのパフォーマンスを発揮できるのか疑心暗鬼でしたが、トータルにチューニングされた車はステージを選ばないことに驚かされた試乗でした。


小型軽量なホットハッチから怒涛のスーパーカーまで幅広い車種を試乗させて頂きましたが、一貫しているのはベースとなる車の基本性能を崩さずバランスよく 仕上げているというところ。そして普段使いも許容する懐の深さ。大切な愛車と長く付き合っていくには非常に大切なポイントですね。
チューンドカーやコンプリートカーというと『興味はあるがちょっと敷居が高く、なかなか踏み出せない』とお考えの方も多いと思いますが、こうして実際に試乗してみることでその不安が解消し、楽しさが理解できると思います。機会があれば是非体感してみることをお勧めします!

G-TECH JAPAN(ジーテック ジャパン) http://www.g-techgmbh.jp/
Hennessey Performance JAPAN(ヘネシー・パフォーマンス・ジャパン) http://www.hennesseyperformancejapan.com/


最後まで読んで頂いた方にサービスショット!(;´∀`)
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投稿日:2015/01/22 0:48:11
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今回はアバルトグランデプントをG-TechチューンしたABARTH PUNTO EVO G-Tech215のインプレッションをお届けします。

アバルトというとFIAT500ベースのモデルを思い浮かぶ人が多いと思いますが、グランデプントのアバルトもコアなファンに支持されているモデルです。

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知り合いのアバルトプント(以下アバプン)オーナーと話をする機会がどの方もかなり思い入れが熱く、いかにプントのアバルトが優れているかを語り出します。

オーナー同士が居合わせるとアバプンの話題で延々と盛り上がるのも、希少車種が故の連帯感なのかも知れません。

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と前置きはさておき、これまでカーくる編集部がアバプンを試乗したのはJAIAの試乗会での「アバルトプントスーパースポーツ」がありました。(その時のインプレッションはこちら

その1台もノーマルのアバプンと比較しても163psから180psにアップされていた個体でかなりパワフルなモデルでしたが、今回のG-TechTuneは何と215psまで引き上げられているとのことで、楽しみです。

今回はコンプリートモデルということで、以下の内容のチューニングが施されています。

ABARTH PUNTO EVO G-Tech215

G-TechパフォーマンスKIT 560RS-S インストール

【施工内容】
・BMCスポーツマフラー
・変更したオリジナルキャタライザーフランジ(直径:70mm)
・G-TECHステンレススチール・エキゾーストシステム GT560-CUP GT(直径:70mm)
・G-TECHインタークーラー
・G-TECHエンジン管理システム(560RSソフトウェア付き)
*ロムチューン&サブコンピュータによるマネージメント

【テクニカルデータ】
パワー: 約215PS(158KW)・5400rpm
約300Nm以上、3000rpm・5000rpm
最大340Nm、3500rpm
最大高速(GPS):約226km/h
加速0-100: 約7.1秒
0-200:約30.6秒
(デモカーにはクイックシフトも取付済み)


以上、かなり手の込んだ内容となっています。

G-Techのエキゾーストシステム(直径70mm)を繋げるためにキャタライザーをオリジナルで制作していたり、エンジンコントロールはロムチューンとサブコンによりダブルマネジメントという豪華な内容となっています。

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外観はノーマルのグランデプントと変わるものではなく、G-Techのステッカーチューンが施されている程度なのですが、乗り込んで走り出してみると直ぐに違いが体感出来ます。

これまでのグラプンや、大磯ロングビーチで試乗したスーパースポーツとは別次元の加速とレスポンス、レーシーなエアフィルター吸気音なども相まって痛快過ぎて笑いを堪えることが難しい程でした。全くの別物に生まれ変わっていたと言っても過言ではありません。感覚的には前回試乗したALFA ROMEO 4Cに似たプリミティブでダイレクトな加速を感じました。

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かといってこのアバプン、扱いづらいということは無く、アバルト500と比較した場合にも、路面に追従するしなやかな足回りと、ブレンボのストッピングパワーによる走りの安定感は頭1つ出ていますし、長めのホイールベースは高速域での走りの安定感に繋がっていました。

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ABARTHのロゴがオーナーの所有欲を満たしてくれます。

クイックシフトを取り付けたシフトフィールが良く手に馴染んで扱い易い点も評価すべきポイントです。

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左の6速MT。車好きには一番嬉しい組合せですね。

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後部座席やトランクの広さは実用域で十分使えるレベルのものです。
 
こういった内容のホットハッチは唯一無二の存在であり、アバプンのオーナーが口を揃えて褒め称えるのが分かる気がしました。

快適で利便性が高く、かつとんでもなく速いなんて、どれだけ欲張りな一台なんでしょうか。
 




INFORMATION

G-Techパワーアップキット
http://www.wingauto.co.jp/menu/company/nagoya/g_per.html

ウイングオート ユーロコンパクト
http://www.wingauto.co.jp/lineup/eurocompact/


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誰もが理想とする1台

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この車に乗る誰もが、このALFA ROMEO 4Cに乗る前に、「こんな走りだったいいな」と思い描く理想の走りや、「このスペックから見て、このくらいの車かな?」という想像の域があると思う。


最初に言い切っておこう。

ALFA ROMEO 4Cという車は、その思い描く走りや、この車のスペックの情報から想像する域は簡単に、しかも遥か大きく超えてくる。

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そしてその良い裏切りに対して誰もが感嘆することになる。

旧くからの「ロメオ乗り」の皆さんは待ち望んでいた1台がやっと出てくれたことにきっと満足されるはず。
乾燥重量895kgという軽いボディに、ミッドシップエンジンによってもたらされる前後の重量配分40:60と理想に近いバランス。独自にチューニングされた1750ccの240HPのエンジン。そして外観デザインと、どれをとっても純血のアルファ ロメオではないか。

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近年のアルファ ロメオしか知らないオーナーは自分の乗っているアルファ ロメオというブランドがどんだけぶっ飛んでいるブランドかを知ることになるだろう。

そして、FIAT500のカワイイデザインから入った最近のイタリア車女性オーナーたちは、同じお店で売っているのがとびきりセクシーなスポーツカーだと言うことを知り、イタリアンプロダクトに魅了されることだろう。



エンジン始動~シフトアップの快感

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カーボン剥き出しのバスタブのような低いコックピットに着座すると全ての計器がドライバーに向いており、これから運転をするんだぞ、という昂揚感に包まれる。

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これまでのアルファロメオやイタリア車にはどこか物足りない部分があった。物足りなさがアルファロメオ、イタリア車の一つの特徴になっていたとも言える。

FFのアルファロメオの鼻先の重さに、重い車体重量に、他社製のエンジンを使った心臓部に、etc...

フィアットのアバルト500にしてもコンポーネンツがFIAT500なだけに、どこまでチューンしてあってもどこかドーピングしている感がぬぐえなかった。


「ああ、ここがこうだったらいいのに・・・」そう思ったオーナーは多いと思う。
まあ、そんなところがまたオーナーとしては愛着を持てるポイントだったりするではあるが。

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この4Cはどうか。一つ、エンジンは、これまでジュリエッタの一部モデルでも使われていた1750ccのエンジンをチューンしたものであるということで、乗る前は正直それ程期待するものではなかった。

それが大いに間違った認識であったことをエンジンをかけた瞬間から気づかされる。咆哮とも言える爆発的なエンジンスタート音はとても4気筒のそれとは思えず、さらには視認性のすこぶる良い液晶パネルにはアルファロメオのエンブレムが浮き上がる。こういった心躍らせる演出も実に上手だ。

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そして走り始めるとすぐに強靭なボディ剛性と、軽さが体感できる。

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D/N/A(「ダイナミック」「ノーマル」「オールウェザー」)に加え、新たに「レース」モードがあるが、公道であるこの日はDレンジに。それでも必要十分パフォーマンスを示してくれた。

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まずシフトチェンジを「AUTO」モードにして右足を踏み込むと、強烈な加速と、乾式デュアルクラッチを備えた6速オートマチックトランスミッション(AlfaTCT)が瞬間的なシフトチェンジを実現する。
「バシュゥー!バシュゥー!バシュゥー!」と電光石火の速さと何とも言えないレーシーな音を奏でつつシフトアップをしていくのは何という快楽か!マニュアルトランスミッション以外でシフトアップが快感に感じたのはガヤルド、458スパイダーなどの所謂スーパーカーしかない。その時、ALFA ROMEO 4Cは紛れもないスーパーカーだと悟った。

その後マニュアルモードにして操ってみたが、下手に自分でシフトチェンジするより、AUTOモードで「バシュー」の快感に酔いしれた方が楽しいと思ってしまった。

そして1750ccエンジン、TCTともに既存のコンポーネンツを使いつつも、全てがこの4Cのために設計されたものであることを改めて理解した。

この4Cに限ってはまったく物足りなさを感じることは無いと言える。寧ろ、パーフェクト。満足度は果てしなく高い。





他に似ないスタイリング

アルファ ロメオの自社デザイン、チェントロスティーレによって生み出された流麗で、かつ何物にも似ないデザインはいかにもアルファロメオの伝統に則っている。

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この「何物にも似ない」というのがアルファ ロメオの凄い所だと思う。アルファ ロメオのデザインはいつも少し時代の先を行っていて、すぐにはその価値を理解されないことが多い。

この4Cも全体的には非常にまとまりのあるデザインではあるが、例えばそのヘッドライトなどは、発表された時には爬虫類的で賛否があったが、現物を見ると、このくらいクセがあった方がいいと思えるからやっぱりアルファロメオには不思議なマジックが存在する。このヘッドライトを見ただけで、この車はタダ物ではないことを物語れるではないか。そしてヘッドライトをオンして複数の光線が飛び出るサマは、何とも言えず、括弧いい。

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これは量産車メーカーが作る車ではない。いや、作れる車ではない。実際、マセラティのモデナ工場で日産2000台ということで、一応量産の域ではあるのだろが、選ばれし熟練の職人が作っているという。それはもう量産とは呼べまい。

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こんな1台をアルファ ロメオが作ったら、兄弟のフェラーリやマセラティをも喰ってしまうのではないかと心配したくなる。しかしその成り立ちはフェラーリやマセラティの延長線上にあることは間違いない。いわばこれはイタリアという国がその歴史の中から生み出したスーパーカーなのである。この車は、アルファ ロメオにしか、いやイタリアという国にしか絶対に作ることが出来ないシロモノなのである。

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アルファ ロメオよ、いや、フィアットグループよ、よくぞ作ってくれたと心から拍手を贈りたい。
頑張ったら僕らにも手の届きそうなギリギリの価格ライン。でも新車でなくてもいい。将来中古でもいいから、この車は買っておいた方がいい。ガソリンという内燃機関を使った最後のスポーツカーの傑作と言っても過言ではない。このイタリアが生んだ宝石を、僕らイタリア車を愛して止まない人間は、買う義務があると思うのだ。

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この車は、奇跡としか言いようのない1台だ。






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