夕暮れ時、帰宅途中、雪の積もった歩道を歩きながら、
ドライバーとして考えるべきことを、またひとつ新たに見つけた。
ちょうど車道から駐車場へ入ろうとしている車が、
歩行者の流れが切れるのを待っていた。
私がすぐ近くまで行くと、点灯していたライトが消えた。
その様子を見て「今から駐車場に入るからもういいってことかな?」とか
ぼんやり考えていたら、私がその車の前を通過しようかというタイミングで、
またライトが点いた。
そんな、普段なら特段気にすることもないような出来事がちょっと気になって、
「何だったんだろう?」と考えを巡らせて、自分の前を歩く親子を見てハッとした。
私の前を、若いお母さんが3歳くさいの子どもの手をひいて歩いていた。
きょろきょろと周囲を見ながら楽しそうに歩くその子の視線の高さは、
車のヘッドライトの高さに近い。
間近から直視したら、ぜったい眩しい。目に悪い。
もしかしたらその子に気を遣って、一瞬ライトを消したんだろうかと思い至る。
ドライバーが子どもを守るために気をつけるべきなのは、事故に巻き込まないこと、
排ガスをあまり吸わせないことなどたくさんあるけれど、
強烈な光から子どもの目を守ることもについては、今まで考えもしなかった。
これからは、そこにも意識を向けていかなくちゃ。