みなさんこんにちは。サービスの牟田です。
今回は走行中にエンジンがストールしてしまい再始動が不能になってしまった車両のお話しです。
入庫時も当然ですが始動不能のままでした。
初期診断ですがクランキングしても初爆どころか圧縮もありません。
念の為コンプレッションゲージを使って計測してもやはり圧縮はありませんでした。
『初爆』、『圧縮』
聞きなれない言葉ですよね。
『吸入』、『圧縮』、『燃焼』、『排気』
この4工程が正常に行われる事によってエンジンが作動するのですが、今回の車両は2番目の圧縮の工程から正常に行われておりませんでした。
次にシリンダーヘッドカバーを取り外して内部を点検していきます。
写真の中央付近にスプリングが左右にあるのが見えるでしょうか?
ちなみに左側がインレット(吸気)バルブで右側がエキゾースト(排気)バルブです。
左右のバルブの違いに気がつきましたでしょうか?
エキゾーストバルブがすべて開いた(バルブが押された)状態になっています。
しかも本来バルブを押し込むはずのバルブロッカもバルブ先端から外れてしまっています。
開きっぱなしなので当然圧縮はかかりません。
どうしてその様な状態になってしまったのでしょう?
今度はチェーン側に目を向けます。
チェーン側を見ると本来あるはずのチェーンパッドがありません。そしてチェーンガイドも割れていました。
又、目視でわかるほどチェーンが歪んでしまっています。
現状から推測するとなにかしらエンジンに強い負荷がかかった際にチェーンが暴れてチェーンパッド及びガイドを破壊してしまった為、
チェーンが正規の位置からずれてしまい(バルブタイミンがずれてしまい)エキゾーストバルブがピストンに当たって・・・
ちょっと説明が長くなってしまいましたね。
ブログではちょっと難しい内容ですし、みなさんにはエンジンオイルの管理はしっかりして下さいね!!
くらいのアドバイスしかできませんがオイル管理って意外と重要なんですよ。
そういえばそろそろオイル交換の時期だ。というお客様。
エンジンオイルの交換は是非シトロエン名古屋中川までご連絡下さい。
もちろん定期点検やタイヤ交換等の作業も随時承っております。
※只今年度末の為入庫が大変込み合っております。入庫の際はお電話にてご予約下さい。