秋田県美郷町に若い漆芸作家がいます。
短大の同期で、オシャレ&センスのある女性です。
アクセサリーやお箸などの小さなアイテムを中心に、
最近はお椀も作り始めたとか。
夢積工房(むつみこうぼう)という屋号がまたいい。
昨年の11月に、彼女が作るブローチの1つに一目惚れし、
同じ絵柄で色違い&もう一回り小さいのが欲しい!と、
ワガママなお願いをしました。
快く引き受けてもらい、楽しみに待つこと約2か月。
1月の上旬あたりには「完成したよ」と連絡をもらっていながら、
なかなか受け取りに行けずにいましたが、
この前の日曜日、ようやく手元に!
やっぱりステキだ。
木目を活かす拭漆(ふきうるし)の上に、
オリジナリティ溢れるカラフルで繊細な絵柄が入ります。
拭漆(ふきうるし)は、
木地に漆を塗って和紙などで摺り込むように拭き取り、
乾燥させてまた塗るという作業を繰り返して仕上げる技法です。
絵付けは、塗りの仕上がったモノに筆で漆を丁寧に乗せていくのですが、
漆は粘度が高いので絵の具で絵を描くようにはいきません。
細かく均一に絵柄をつける作業は、集中力と忍耐力、
そして手元の正確さが要求されます。
彼女には、もっとずっと秋田で創作活動を続けて欲しい!
そのために私に手伝えることがあれば、
どんどん勝手におせっかいしていきたいと思います。
私はそのために秋田にいて、デザイナーをやっているんです。