老舗映画会社の日活がインディーゲーム事業に参入するというのは先週大きな話題となりましたが、さっそく28日より開幕した台北ゲームショウのビジネスエリアにブースを構えました。
参入第一弾となる『刺青の国』は"刺青×ヤクザ×萌え"というコンセプトで作られる抗争シミュレーションゲーム。主人公とパートナーの乙女と共に「組」を率い、東京23区の1区、1区を攻め落としていきます。乙女は刺青を刺すことで強くなり、東京制覇を目指します。
ゲームでは最初に進出する区を選んでスタート。ちょうど『Plague,Inc.』のように勝手に門下のものが勢力を広げていってくれます。全ての区には敵対組織があり、時には「抗争」に発展することも。抗争は勝利しても敗北してもダメージがあるため、時には門下を鎮めながら静かに支配を広げることが肝要のようです。あまりにドンパチをやりすぎると「仁義パラメーター」がなくなりゲームオーバーです。
徐々に傘下の区を増やし、そしてみかじめ料を集め、そのお金で乙女に刺青を刺していく。刺青を入れることで統率力などのパラメーターが上がり、より戦いを優位にします(場所や模様で異なる性能を発揮するため、状況に応じた刺青を)。美しい乙女が刺青の痛みに顔を歪める様子は実に背徳感をくすぐります。
開発を担当するWhiskerpadsの松田知子氏によれば本作は「刺青の美しいデザインをゲームにしたい」という想いからスタートしたとのこと。刺青はプロの手によるオリジナルデザインで見応えがあります。
登場する6人の乙女は東京23区外の地域を代表し(画像の乙女は多摩出身だそう)、地域に根ざした特徴があるとのこと。またゲームプレイにおいても、23区の特徴がゲームの進行に影響していくため、どの区から初めて、どう次の区に進んでいくのかというのも考えるべき戦略になるようです。選ぶ乙女や最初の区で大いに異なるゲーム展開となるため、何度でも遊べるゲームになりそうです。
老舗の映画会社がなぜか"インディー"ゲームに参入し、しかも第一弾が"刺青×ヤクザ×萌え"というコンセプトで可愛い女の子に刺青を刺していくというなかなかぶっ飛んだ作品というのは興味深い展開です。B2Bブースでも注目を集め、常に人だかりがあるような状態でした。