・・・とある日のガレットローア共和国。
最近めっきり寒くなり朝からお風呂に浸かるのが日課となっているアメリー・プルリエル。
今日も眠気眼に朝風呂に入っているとオリヴィア中将から一本の電話がかかってきた。
アメリー大尉(・・・。今日はなんの呼び出しだろう・・・。任務だといいけど・・・。)
先日同じように朝風呂に入っていたらオリヴィア中将に呼び出され、突然「中尉解任」を言い渡され落ち込んだ記憶が蘇る・・・。
アメリー大尉(もう少し家でグダグダするつもりだったのに・・・)
わたしアメリー・プルリエルは世にいう「干物女(※1)」である。
※1・・・干物女( ひものおんな)とは恋愛を放棄している、様々な事を面倒くさがり、適当に済ませてしまう女性のこと。
重い腰をあげ、ひとまず身支度をして家を出た。
外に出ると一転、表の顔になるアメリー。
街の人と笑顔で挨拶を交わし、早足で司令部へ向かう。
中央軍司令部は昔の庁舎のような古びた建物だ。
老朽化のせいで、いろいろなところからすきま風が入ってくる。
中庭を横目で眺めながら、渡り廊下を歩き、突き当りの部屋の前についた。
年期の入ったアンティークな扉の前で深呼吸をし、ノックする。
アメリー大尉「アメリー大尉、入ります。」
アメリーからは逆光でオリヴィア中将の顔が見えない。
見えないながらに顔色を伺いながら挨拶をする。
アメリー大尉「おはようございます。オリヴィア中将。」
オリヴィア中将「おはよう。今朝も冷えるわね。」
(よかった・・・。今日はご機嫌なようだ。)
ホッと胸をなでおろした。
オリヴィア中将「早速だが、本日の作戦を伝える・・・その前に・・・」
顔色ばかり気にしていたので気づかなかったが、部屋にはスラッとした男性二人がソファーに座っていた。
オリヴィア中将「紹介しておく。トグさんといーさんです。」
近づいてきた中将は微笑みを浮かべながら男性2人を紹介してくれる。
(目が・・・笑ってない・・・汗。またなにかあるのかな・・・)
中将はいつもこうだ。なにもないときもあるが、なにか企んでいることのが多いのでつい警戒してしまう。
アメリー大尉「はじめまして。アメリー大尉です。よろしくおねがいします。」
トグさん・いーさん「はじめまして。よろしくお願いします。」
警戒とは裏腹に爽やかなお二人・・・。
オリヴィア中将「早速だが、任務を申し付ける。トグさん、いーさんが行う愛知の新舞子で行われる”新舞子サンデー”でひとり残らず倒してきなさい!!」
キター!!(゚∀゚)!!破壊の女王(※2)降臨。
※2・・・オリヴィア中将はガレットローアでは”破壊の女王”と呼ばれている。名のとおり、物を破壊する能力に優れている。
いーさん「新舞子サンデーは11月17日で31回目となる車好きのための車好きによるイベントです!
前回30回記念でじゃんけん大会をする予定でしたが、あいにくの天候で今回に延期となりました。是非一緒にじゃんけんしてください♪」
(いーさん、爽やか!!キラキラ。ん?・・・ってことは、
中将ー!!(´Д`;)倒しちゃおかしなことになりませんか?!倒しちゃったらじゃんけん大会にならなくないですか!?)
思わず中将を2度見したが、顔色ひとつかわらない。
(本気だ・・・汗)
オリヴィア中将「とゆーことです。モニカ中尉を連れていくといい。頼みましたよ。」
アメリー大尉「かしこまりました。お役に立てるかわかりませんが、お手伝いさせてください。」
こうして”まいこさん”へ参加することとなったのです・・・。