先日めでたく10万キロを迎えた我が家のエリーゼ。
これを機に少しずつメンテナンスを行っていこうかと思い、まずは前々から気になっていたサスペンションから行うことにしました。
いま付いているサスペンションは、約10年前にエリーゼ仲間より譲ってもらった別タン式のオーリンズ。一度リアからの異音発生でOHしてましたが、それからかなり経ち、またリアサスよりギシギシと異音が出始めておりました。先立つものもなかったのでOHを先延ばしにしていましたが、ここに来てようやく重い腰を上げOHに出すことにしました。
かなり傷んでいることが予想されたので、まずは見積もりだけお願いしましたが、やはりケースを含めた殆どの部品が交換対象となってしまい、当初の見積もりでは15~20万円ほどかかるとのこと。結構な金額ですが、新しいサスを買ってもそれ以上かかるし、このオーリンズも割と気に入っていたので思い切ってOHすることにしたのですが、いざOHしようと正式に依頼したら「やはり30万以上かかります」との連絡が入り、さすがにそれは無いと思い止む無く断念。
結局オーリンズは見積もりの為にバラしたようで、オイルやガスが抜かれたガラクタ状態で返却されました。(悲)
気を取り直して次のサスを検討。安心の国内ショップBSKのオリジナルサスや激安ラルグスも考えましたが、ロータスでは割とメジャーな”NITRON(ナイトロン)”というイギリスメーカーのサスペンションに決めました。
国内でもナイトロン・ジャパンとして正規品が流通していますが、少々お高いこともあり、イギリスのショップ”エリーゼパーツ”から本国物を注文。約一か月で到着しました。
エリーゼ用は何種類かラインナップがありますが、私はサーキット走行をせずストリートでの快適性を重視しているのでスタンダードモデルのストリート仕様となる”NTR40 FastRoad”を選択。
注文時にスプリングレートを選べるということだったので、フロントは標準の425lbs(7.6kg/mm)、リアは標準の550lbs(9.8kg/mm)からややソフトにして525lbs(9.4kg/mm)としました。
価格は本体£1,385+送料£84=£1,469(請求は190,480円 1£=129.7円でした)それと荷物受取時に国内消費税が8,500円がかかり、合計198,980円でした。
ちなみに国内正規品は324,000円(税込)なのでだいぶお安く済みましたが、後々ナイトロン・ジャパンでOHしようとすると並行物は工賃が倍になるとか…その時はまた考えないといけないです。(;´∀`)
到着後、早速現物を確認。
さすが新品のサスペンションは綺麗です。(笑)
取付ける前にスプリングからの異音などを抑える”スラストシート”を別途用意して組み込みました。
サスペンションの主な仕様は以下の通り。
ナイトロン NTR40 FastRoad
~フロント~
スプリング ID60
スプリングレート 425lbs(7.6kg/mm)
スプリング自由長 178mm
スプリングセット長 168mm(プリロード10mm)
全長(ボルト孔上中心~下中心)約328mm
ケース外径 46mm
ケース長 160mm(ネジ部 135mm)
重量 2.1kg
~リア~
スプリング ID60
スプリングレート 525lbs(9.4kg/mm)
スプリング自由長 152mm
ヘルパースプリング自由長 52mm
スプリングセット長 150mm(プリロード2mm)
ヘルパー込みセット長 204mm
全長(ボルト上中心~下中心)約430mm
ケース外径 46mm
ケース長 210mm(ネジ部 185mm)
重量 2.4kg
純正ビルシュタイン
~フロント~
スプリング ID52
全長(ボルト上中心~下中心)約355mm
ケース外径 40mm
ケース長 200mm
重量 2.3kg
~リア~
スプリング ID52
全長(ボルト上中心~下中心)約420mm
ケース外径 40mm
ケース長 235mm
重量 3.0kg
オーリンズ(参考)
~フロント~
全長 約338mm
ケース径 40mm
ケース長 170mm(ネジ部 160mm)
~リア~
全長 約413mm
ケース径 40mm
ケース長 165mm(ネジ部 145mm)
純正ビルシュタインと比較して、全長はフロントで-27mm、リアは+10mm。
重量はフロント-0.2kg、リア-0.6kgとアルミボディの軽さを実感できます。
組付けはサスペンション上下のボルトを外して脱着するだけなので比較的簡単にできましたが、フロント上部は専用のブラケットに変更しなければいけないので少し面倒でした。
ABSユニットのブラケットとのクリアランスがかなりシビアでちょっと気になる。
車高について、ナイトロンを組んだ方のブログを見ると、フロントがだいぶ下がってしまったとの報告もあったため心配しましたが、とりあえずツルシのまま組んでみたところ以下の通りとなりました。
フロア下車高
フロント 純正ビル 138mm → ナイトロン 121mm(-17mm)
リア 純正ビル 143mm → ナイトロン 124mm(-19mm)
本当は純正-10mm~-15mm程度に収まってくれると良かったのですが、これ以上プリロードをかけるのもアレだし、ガレージ入口のスロープも擦らずに出入りできたため、ひとまずこれで様子を見ることにしました。
組んだ後は試運転に出かけます。
減衰は24段で変更できますが、初期値がフルハードから-10段なのでひとまずこれで出かけてみます。ストリート仕様なので乗り心地も良くロールも抑えられて、街中からワインディングまで気持ちよくドライブできそうです。
しかし、田舎の荒れた路面ではややバタつきが気になったので、前後2段ずつソフトにしてみたら更に乗り心地が良くなったので普段使いではこれでいこうと思います。
この価格でこのクオリティとパフォーマンスならば、かなり満足できるサスペンションだと思います。あとは耐久性があれば言うことなし!
秋のドライブシーズンに突入したので、また色々なところに出かけたいと思います。