CJ7です。

V8　４MTでした。

このあと、脚を２インチ程上げて、ぶいぶいいわせて走ってました。

造りのいい加減な感じは、否めませんでした。

燃費は凄まじく悪かったです。バケツ号もあまり良くありませんが、こいつは100円玉をばらまいている感じでした。

ワイルドな雰囲気を身に纏いたい方用です。

カッコはいいんですが、いいと思うのは男だけです。

以前、会社員だった頃に若い女子社員を一度だけ乗せたことがありますが、髪はぐしゃぐしゃ、顔はパリパリになったと文句を言われました。

その割には、行きかう車に楽しそうに手を振ってましたけど。

この話は前にもどこかで書きましたが、炎天下信号待ちをしているときに、おばあさんが寄ってきて、

「にいちゃん、日本脳炎になるでぇ」と言われたことがあります。

オフに持ち込んで、足が伸びているのか、フレームが捩れているのか、どっちもなんだろうけど、なんだか節度なくグニャグニャした感じに苛立った覚えがあります。

ゆっくりとモーグルを踏みしめたいときに、アクセルの加減が今ひとつわからず、短気な僕は踏み込むだけ！こぶからこぶへ飛んでいくだけという吹っ切れた走りが爽快でした。

いやぁ、また乗りたいですね。

数日前に四ツ橋筋を走っていた。

僕はこれのショート版　FJ40というのを持っていたことがある。

古いランドクルーザーで、４リットルのガソリンエンジンを積んでいる。

実は、そのFJ40を売ってくれたのが、バケツ号の前所有者。

趣味が似ていると言うか、知らない人は見向きもしない、さりとて好き者は垂涎物という車が好き。

このFJもオフに持ち込めば、ガソリンエンジンのパワーを見せ付けてくれるし・・・といっても、今じゃやっぱりそれほどでもないんだろうなぁ・・・

とはいえ、その頃は、オフじゃ最高だった。

だいたいにおいて、男は女のわがままを聞いてしまうものです。

先ほど、前の記事で書いた税理士さんがお帰りになられる際、どうしても「乗りたい」と言うので、バケツ号で駅まで送っていきました。

おりしも台風の影響か、土砂降りの雨。



バケツ号はファニーカーであり、実用車ではないために、ワイパーは飾りです。

当然、ドアもまともに閉まりません。

エアコンなんかはついてませんし、それがどうしたの？と言う車です。

彼女も３５歳とはいえ、未婚で多少きれいかなと思えるときがあります。色気はありませんが。

まあそれでも、ぎりぎり範疇内ですので、「タク呼んだるで、それ乗って帰れ」というには勇気も要ります。

で、「マ・前・・・見えません・・・が、・・・」と及び腰の彼女に、「へーきへーき」と気丈な男を気取ったわけです。

まあ、ドアがしっかり閉まらず、右半身が振り込む雨でドブ漬け状態になりましたけど、「ありがとうございました」と微笑んで車を降りていく彼女に、「来週、メシ食おう」とニヒルに笑う僕。

「友達呼んでおきます｣と答える彼女に、「ふたりだけで」と言った。
路面を叩く土砂降りの雨にかき消されたのか、それには答えず、「じゃ！」と手を振る彼女。

聞こえていたと思う。

見識の高そうな上品でまあきれいな税理士さんが、友人ＡのＧＴＲと、僕のバケツと、友人Ｂのポルシェが並んでいるのを見て、「これ、なんて車ですか？」

Ａ「ＧＴＲ」

税「へえ・・・これは？」

僕「ローバー」

税「ふうん・・・あ・これ知ってます」

Ｂ「へえ、さすがに高級車はわかるんですね」

税「フォルクスワーゲンでしょ」

Ｂ「・・・へこむわぁ・・・」

税「え・違うんですか？かぶとむしでしょ？かぶとむし！」

僕「気になさらないでください。彼自身、蛆虫のような人間ですから」

税「ビートルでしょ？」