参加してまいりました。FIATピクニック
仙台からの初参加でした。
3.11 時、私はFIAT500の納車待ちでした。
電気、水道、ガス、食料、ガソリン、携帯電話がすっかり断ち切られ、もちろん道路網も
信号機は停電、高速道路も通行止になり麻痺状態。
真っ暗な夜に追い討ちをかける余震の恐怖と寒さ。実家は津波により浸かってるにも
かかわらず、どこの避難所に両親がいるのかもわからない 近所の方がくれた
一切れのパンを妻と半分にしてその不安な日を乗り切りました。
よってそんな状況で車のことを考えることは不謹慎なことでした。実際、考えれなく
なってましたが、日にちが経過していくうちに、納車されるということは寸断されたものが
解かれた時であり、いつしか私にとって希望の光となりました。
旧チンクを乗っていた時、チンクをよく知る友人から、チンクはイタリアが戦後貧困で
苦しんでた時の救世主的な存在だったということを聞かされたことを思い出し、
よけいその思いは強いものになりました。
集合場所にそんな希望の光の一片が全国からどんどん集まって来た訳ですから、
それはまるで宇宙の銀河の渦にも似た光景でした。
ピクニックでは、道に迷いすれ違ったり、皆でUターンしたり、はぐれたと思いきやまた
合流したりと楽しめました。
ある区間で最後尾にいたアバルトの方、後ろの大型貨物からあおられパッシングされてる
にも関わらず前のメンバーを守るよう耐えて走ってましたよね。ありがとうございます。
リアガラスにがんばろう東北ステッカーを貼ってる方もいました。ありがとうございます。
同じ宮城から参加の方たちも同じ気持だったと思います。
このイベントは主催運営側の大変なご苦労のもと成り立つものだとつくづく感じました。
そして、あらゆるロケーションの道を上品に小粋にオシャレにキビキビ走るそのお姿
FIAT乗りの皆さん 最高!