案内されて園内に移動すると、すでにそこにはIQ達がスタンバイしていました。
IQとの初対面の印象は「短い!」の一言に尽きます。これで大人4人が乗れるっていうのだから日本の(トヨタの、か)小型化技術は本当に素晴らしいと感じます。しかし前から見ると、結構横幅があるため、(幅1680mm)安定感と、バックミラーで見た時には小ささを感じさせないような踏ん張ったデザインとなっていました。
僕はこのシルバー系の色に乗りこみました。
内装は直線を基調とした力強いデザインで、ハンドルが太めで握り応えがあり、「走りにも自信あります」というメッセージが伝わってきます。
特徴のある逆三角形のセンターコンソールは、説明資料によると海を泳ぐ「マンタ」をモチーフにデザインしたとのこと。エアコンなどの操作レバーは複数の動作を1個のアイコンでやろうという意欲的なデザインとなっていました。ガチャガチャと触る間もなく、FM無線で「はい、出発しまーす」との指示が。
ヴィッツの先導車にIQ3~4台がついていくという形で試乗スタート。1周目は慣れるためにゆっくり目で走る。短いながらもストレート、連続コーナー、直角コーナー、上り坂と、まさにここは試乗のためにあるようなところで、ここで試乗会をやることを思いついた人はすごいと感心しながら2周目に突入。2周目はペースを上げてクルマの挙動やエンジンパワー、ブレーキの利き、ボディ剛性、コーナーでの踏ん張りなどを確認しました。確かにこれは貸切でなくては実現し得ないですね。
ボクが感じたIQの〇と×エンジンは1Lのエンジンのイメージからはかけ離れた静粛性と小気味良く走る元気さがありました。しかもリッターあたり20km以上の燃費があるというってんですからまさに時代が生んだクルマといえましょう。ブレーキもほどよく利き、乗り心地もいい、ボディもしっかりしていて、よくこのクラスのコンパクトカーにある「プアだなぁー」って部分は基本的には無かったです。
ただ、これは個人的な好みになりますが、ハンドリングに関してはいわゆるトヨタ車的で、遊びが多く、クイックさに欠ける部分がありました。FIATでいうアバルトなどのホットモデルなどですればいいことなのでしょうが、日頃MINI(現行の)を足グルマとして使っているので、MINIのクイックさに慣れてしまっている分、ハンドルの遊びの多さは気になりました。
また、どうしても1Lエンジン、坂道などはもっさりするので、ミッション乗りの性でしょうか、手元でいろいろとしたくなる。目をやると、普通のDレンジのほか、SレンジとBレンジというものがありました。レバ-を右に倒すとSレンジになり、パワーが上がった感がありました。Bレンジは1速みたいなもの?
しかしメーター左隣りの液晶モニターが反射してまったく見えない。手をかざしてやっと今自分がどのレンジで運転しているのかが分かるような感じでした。ひょっとして保護シートを取っていなかったのかも?
つづく。