株式会社ホワイトハウスオートモービルは、米国ポラリス・インダストリーズ社のスリーホイーラー(3輪)ビークル「SLINGSHOT(スリングショット)」を東京モーターショーにて日本初公開いたしますが、それに先立ちまして、栃木県の「HEROしのいサーキット」でプレス向け試乗会が開催されました。
この試乗会には、在日米国大使館のグレゴリー・テーブス上席商務官(写真左)をはじめ、ラリードライバーでPOLARIS契約ドライバーの新堀忠光氏(写真左)、ホワイトハウス・木村文夫社長(写真中央)も顔を見せており、POLARISの日本での発売に対する意気込みを感じさせてくれました。
さてスリングショットは、ひと目でその独特で衝撃的なスタイルに目を奪われます。
ロー&ワイドなそのスタイルは、他のどのような車とも似ておらず、公道を走ればみんなの視線を独り占めできることは容易に想像できます。
しかしながら一番のポイントは、路面から座面までが僅か30cmでしかないこと。
ボンネットの高さも91cmしかありませんので、前方の解放感は無限大です。
駆動輪はリアの1輪のみですが、メンテナンスフリーのカーボンベルトで駆動されます。
心臓部にはGM製2.4Lエンジンが搭載され、最高出力173馬力、最大トルクは225Nmを発揮します。
エンジンスペックだけをみれば大したことはありませんが、乾燥重量770kg以下のライトウェイト設計により、4.5kg/馬力のパワーウェイトレシオを誇ります。
このエンジンパワーを操るのは、ショートストローク5速マニュアル・トランスミッション。
漢の乗り物です!
実際にサーキットで走行してみると、更にその刺激が味わえました。
アクセルを踏み込むと、そのパワーウェイトレシオと解放感から凄まじい加速感を体感できます。
走行中は、3ホイールであることは全くと言って感じることはありませんが、コーナーでは4輪とは異なる限界?を感じ取れます。
いわゆる、スリリングショット?(笑)
この刺激的なスリングショットは、普通自動車として年内にホモロゲーションを完了させ、2016年初頭より発売を開始する予定です。価格は発売開始と同時に発表予定です。
【スリングショットの主な諸元】
全長×全幅×全高:3,800mm×1,971mm×1,381mm
ホイールベース:2,667mm
乾燥重量:752.9kg(SLは763.3kg)
燃料タンク容量:37.1L
エンジン種類:2.4L DOHC
最高出力:173HP/6,200rpm
さてPOLARISは、各種オフロードビークルも製造しており、その試乗も体験することができました。
まずは、オフロードレスキュー車両を意識したRANGER。
875cc 2気筒DOHCと小型ながら軽量・四輪駆動との相乗効果で、力強い走破性能を発揮します。
運転はいたって簡単。
しかしながら、登録は9ナンバー。日本国内では大型特殊免許が必要です。
オプションで、スノークローラー(雪上走行のためのキャタピラ)やスノーブレード、電動ウィンチなども選択できる、頼もしい奴です。
次は、RZR XP 1000 CALAVERA LIMITED EDITION。
こちらはオフロードでの試乗が可能でした。
ストロークの大きなサスペンションにより、楽しいドライビングが可能です。
こちらは、1人乗りのACE。
排気量は567ccのため、軽自動車登録になりそうです。
そして最後は、バイクスタイルのSPORTSMAN。
同様に567ccエンジンを搭載したバギースタイルです。
非常に特殊な車両ばかりでしたが、いずれもドライバーがストレートに路面を感じ、操る楽しさを感じる車ばかりでした。
【公式ホームページ】
株式会社ホワイトハウスオートモービル