フォルクスワーゲン
アルファロメオ
シトロエン
各社まさにお祭りと言わんばかりのラインナップで見てるだけでも楽しくなってくる。
ちなみにこれが大磯ロングビーチ前の西湘バイパス。
海が見えるストレートが延々と続く最高のロケーションの中、試乗会は続く。
次に試乗したのは先ほどのガヤルドとはうって変わってジェントルな2台。JaguarXK と AUDI A8をお借りした。
ジャガーXKはオープンで華があり、まさにラクジュアリーな大人のクーペ。
AUDI A8は大人の佇まいで知的に都会を闊歩するエグゼクティブの為の上級サルーン。
今回の試乗会はまるで1本のシナリオが出来上がっているかのような試乗の順番と、そして2台同時に借りた時は交互に乗り比べて味わうのに面白い車をお借りすることが出来、これもJAIA側の演出かと思ってしまうほどだった。
今度は早速試乗に出かけてみることに。目的地は箱根ターンパイク入口。そこでUターンして帰ってくる。
90分枠なので箱根を走ることも出来たのだが、それは次の枠で乗る車の為にとっておくことにした。
左手には海が広がり、ストレートは気持ちよく、オープンカーがもっとも気持ちの良いシチュエーション。流すだけで最高に気持ちがいい。
ラクジュアリーカーとは言え、パドルシフトの変速は早く、思いのままのスピードで操ることができるこのジャガー、スポーツカーとしても一級品だ。
なんといってもこのオープンのスタイルの良さ。
素晴らしいプロポーションで、しかしどちらかというと色気と言うよりも上品と言った表現がピッタリくるところがイタリアのオープンカーとも違う存在感を示していて、英国的なトラディッショナルな雰囲気が漂っている。
内装もパーキングなどの切り替えがダイヤル式になっていて、重厚かつお洒落に仕上がっている。
オープンとセダンとの違いはあるけれど、XKとA8は非常にコンセプトの似た車で、僕らのような30代の小僧が乗るには早すぎる車だと思った。
面白かったのは内装もXKとA8は雰囲気が似ており、しかもパーキングブレーキはフットでもサイドでもなく、「P」と書いてあるスイッチのようなものだったこと。
これは最初「あれ?パーキングブレーキがない?」と驚き、最近の欧州高級車はこういうものなのかと思っていたけれど、後日日産リーフを見た時も同じようなスイッチ式のパーキングブレーキになっていたので最近のトレンドなのかも知れない。
A8は電気自動車かと疑うほどの静粛性で、ついさっき乗ったランボルギーニとは対極だ。パドルシフトは付いているものの、あくまで柔らかに変速していく。
しかしランボもアウディも同じグループ会社というのだから面白い。音を楽しむための演出と、音を消すための技術。まさに正反対のことを同じ会社がやっている。
車というものは味付け一つでこうも変わるものか。
フォトセッションに続く。