今回の試乗会で最も楽しみにしていたうちの一台、アルファロメオMito待望のオートマモデルTCTを試乗した。
Mitoは最大の90分枠を使うことが出来たので、思いきって箱根のターンパイクまで行くことにした。
ドライブイン大観山まで行って帰ってくるというルートで、TCTの実力の程を存分に味わおうというものだ。
平日のターンパイクは交通量も少なく、大変走り易かったので、少し飛ばし気味にアルファMitoを転がす。
ところどころにまだ雪が残っていたが、安定感抜群のMitoはグングン箱根ターンパイクの坂道を上っていく。
アルファロメオ初となる乾式デュアルクラッチのTCTの変速は、全くと言っていいほどタイムラグを感じさせることの無いスムーズな加速で、逆に言われなければトルコンのATかと思う程だ。
これまでのアルファのセレスピードやフィアット500やパンダに採用されているデュアロジックなど、日本のATに慣れた我々には変速のショックによる違和感を相当感じたものだが、このTCTは女性ドライバーなどにもおすすめできるセッティングに仕上がっている。これで小型軽量、高効率、低コストなのだそうだから、まさに理想的なユニットを得たMitoと言えよう。
試乗した「スプリント」には付かないが、上級グレードの「コンペティツィオーネ」は、ステアリングにパドル式変速スイッチが標準装備される。
運転にこだわりたいお父さんと、オートマじゃないと乗れないお母さんなんかにはコンペティツィオーネがぴったりだし、逆に女性がオーナーの場合はスプリントでも標準装備は必要十分でかつコンペティツィオーネよりも4万円ほど安いので、スプリントをチョイスするのも良いだろう。
ドライブイン大観山の駐車場に上がると富士山が遠くに見えたので、ここでフォトセッションとした。
やっぱり日本人は富士山が好きなのだろう、異常なまでに写真を撮りまくってしまった(笑)
Mitoと富士。白いボディが何とも言えず富士山にマッチしている。
クワドリフォリオヴェルデと比較すると少々もったりした感のあるエンジンだが、それはDNAシステムのレンジを「D」にすることで解消される。1.4Lの排気量を考えると望外な速さで、やっぱりアルファロメオは走って楽しいと思える。
アリファロメオMitoTCT、アルファの起爆剤となる可能性を秘めたモデルだと思う。街中にMitoをたくさん見る日は近い?
価格・主要スペック
MiTo 1.4T スプリント_RHD(AT_1.4)
メーカー希望小売価格 ¥2,880,000
駆動方式 FF
トランスミッション 6AT
パワーソース ガソリン
ドア数 3
乗車定員 4
全長(mm) 4070
全幅(mm) 1720
全高(mm) 1475
ホイールベース(mm) 2510
トレッド前(mm) 1485
トレッド後(mm) 1475
車両重量(kg) 1260
ハンドル位置 右
エンジン型式 955A7
総排気量(cc) 1368
エンジン種類 直列4気筒
動弁機構 SOHC
過給機 ターボ
ボア×ストローク(mm) 72.0×84.0
圧縮比 9.8
最大出力(kW[ps]/rpm) -[135]/5000
最大トルク(Nm[kg-m]/rpm) -[19.4]/4500
燃料供給装置 電子制御式
燃料タンク容量(L) 45
使用燃料 プレミアム
サスペンション前 ストラット
ブレーキ前 ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ前 195/55R16
サスペンション後 トーションビーム
ブレーキ後 ディスク
タイヤサイズ後 195/55R16