ボナセ~ラ~!
サービスの岡田です。
今日は久しぶりにセレスピードのクラッチをさわる機会がありましたので。
クラッチといえばマニュアルトランスミッション。
最近の国産車ではオートマッチックトランスミッションが主流ですが・・・・。
マニュアル車が大好きなイタリア人が作るオートマッチックは一味違います。
「ATモード付シーケンシャルトランスミッション」!
名前からしてかっこ良いですよね~。
構造はマニュアルトランスミッションとほぼ一緒です。
マニュアルトランスミッションで人間が行う「クラッチを踏む」、「シフト操作をする」、この一連の動作を電気信号を元に
油圧の制御で行います。
国産車しか知らなかった私が、当社に入社し、フィアット・アルファロメオを整備する事となり、一番最初に驚いたのが
このトランスミッションシステムです。
オートマチックトランスミッションとは違い、減速時には自動でエンジン回転を合わせたり、何て言うんですかね?自分が車を
運転?操作?している感覚がものすごく伝わってくると言うか・・・・。今でも驚いたのを憶えています。
トランスミッションを降ろしまして・・・・
クラッチを見てみましょう。
これがクラッチディスクです。
このお車は走行距離約70,000km、思っていたよりかは摩耗は進んでいない状況ですが、スリットが無くなりかけてる
状態です。
こちらはクラッチディスクを押す役目をするプレッシャプレートです。
中央部分のベアリング当たり面が削れてきている状態です。
距離を乗った車でこの部分が折れてしまっているのを見たこともあります。
こちらが、先ほどのプレッシャプレートを押しつけるレリーズベアリングになります。
見た目ではわかりませんが、本来はグリスが内部に充填されており、スムーズに回るのですが、このお車は
手で回すと「シャリシャリ」と音がします。
今までセレスピードの車を色々見てきましたが、クラッチディスクの摩耗よりこのレリーズベアリングから異音での
修理が多い様な気がします。
それだけセレスピードが上手くクラッチコントロールしてくれている事なんでしょうかね。
外観では中々判断出来ない部分ですので、100,000kmを超えてきているお車は修理をおススメします!
チャオ!!