ランボルギーニ・ジャパンは2月6日(火)、都内でにて『アヴェンタドール』、『ウラカン』に続く第3のモデルとして登場した新型SUV『ウルス』のジャパンプレミアを行った。
2017年12月に世界初公開された『ウルス』は、最高出力650ps/6,000rpm、最大トルク850Nm/2,250rpmを発生する4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速3.6秒、最高速度は305km/hを誇る世界最速のスーパーSUV。スーパースポーツカー並みの動力性能を達成しつつも、4~5人乗車でき、SUVとしての快適な乗り心地や高い地上高、ラグジュアリーな室内空間などを備え、街中の運転からサーキットまで様々なシーンに対応できる柔軟性を備えている。
ちなみに”ウルス”という名称は、他のランボルギーニと同様に闘牛の世界に由来し、オーロックスとしても知られている大型の野生牛から名付けられたという。
日本での価格は25,740,000円(税抜)、2018年春ごろよりデリバリーが開始される。
発表会ではアウトモビリ・ランボルギーニより、アジア太平洋地区 代表 アンドレ・バルディ氏、研究・開発部門 取締役 マウリツィオ・レッジャーニ氏、CEO ステファノ・ドメニカリ氏が壇上に上がり、ランボルギーニ社の世界戦略と『ウルス』の商品説明を行った。
その中でステファノ・ドメニカリ氏は「日本は北米に次ぐ世界で2番目のマーケットなので重要視している。現状は世界的にバランスの取れた販売ボリュームを保っているがそれを維持したまま今回の『ウルス』を投入していく。現状で受注は順調に推移しており、今後は世界規模で2倍の販売台数を目指したい」と述べた。
エクステリアは、最大5人が快適に乗車できるスペースを確保するため1980年代~90年代にかけ同社が生産していた4WDオフローダー『LM002』にヒントを得たという。その上で同社のスーパースポーツカーデザインの伝統であるボディ:窓=2:1比率の採用、『ミウラ』や『アヴェンタドール』を連想させるボンネットライン、『カウンタック』の特徴的な六角形のホイールアーチなど、各モデルから受け継いだエッセンスを取り入れ、ランボルギーニらしいダイナミックなデザインを実現している。また、ボディパネルと共に、広範囲に設置されたアンダーカバーや超大型のエアインテークなどの採用により、空力性能も最適化されている。ボディサイズは全長5,112mm、全幅2,016mm、全高1,638mm、ホイールベース3,003mm、車重は乾燥重量で2200kgとなる。
インテリアについてもエクステリア同様ランボルギーニらしさに溢れ、ドライバーとパッセンジャーが快適に過ごせるラグジュアリーな空間となっている。
フロントシートは低いシートポジションや特徴的なメーター・スイッチ類の配置から”運転席”というより”操縦席(コクピット)”にいるように感じられる。
またランボルギーニのテーマとなる六角形をモチーフにしたエアベント、ドアハンドル、ドリンクホルダー、エアバッグモジュールなども目を引く。
「ランボルギーニ・インフォメントシステムⅢ(LIS)」は、”tamburo”と呼ばれるセンターコンソール上に配置された2つの大型タッチスクリーンディスプレイから操作できる。上のディスプレイは、メディア、ナビ、電話、車両状況などを管理し、下のディスプレイでは手書き機能を備えたキーボードや空調機能をコントロールする。
「ランボルギーニ・ドライビング・ダイナミクス・コントロール」と呼ばれるドライブセレクターが装備され、路面状況やドライバーの好みに応じて”STRADA”、”SPORT”、”CORSA”の各モードに加え、”NEVE”(雪上)を選択できる。さらにオプションとして”TERRA”(オフロード)、”SABBIA”(砂漠)のオフロード用2モードも設定可能。
パワートレインはオフロードでの低速トルクを確保するため同社初のターボエンジンを採用。4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを新開発し、最高出力650ps/6,000rpm、最大トルク850Nm/2,250rpmを発生する。ターボチャージャーを気筒間に設置しることにより、ターボラグの解消、レスポンスの向上、全負荷領域での最大出力発生を可能にした。またトランスミッションは8速オートマチックギアボックスが装備される。
駆動方式はトルセン式のセンターデフを備えた4輪駆動を採用。前後40:60のトルク配分を標準とし、最大でフロント70%、リア87%までトルク配分を自動的に行う。
またリアデフにはアクティブ・トルク・ベクタリング機能を採用し、各ドライブモードに応じた最適なトルクを左右のホイールに配分することが可能。
さらにアヴェンタドールSで初採用されたリアホイールステアリングが採用されており、車速やドライブモードによって最大±3.0°まで後輪操舵する。低速走行時はフロントと逆相違の舵角を与えることにより、ホイールベースを600mm短縮した効果が得られ、俊敏性の向上や最小回転半径の低減が可能となる、一方、高速走行時はフロントと同相違の舵角を与えることにより、ホイールベースを600mm延長した効果が得られ、安定性と乗り心地の向上が得られる。
比類なき動力性能を受け止めるブレーキは、フロント440mm、リア370mm径のカーボンセラミックブレーキが標準装備される。ピレリと共同開発したタイヤは、夏用、冬用、オールシーズン用、スポーツ用などあらゆる走行状況に対応したものが6サイズ用意される。
最新のSUVとして、先進運転支援システム(ADAS)も備えている。
会場には『ウラカン』、『アヴェンタドール ロードスター』も展示され、『ウルス』のお披露目に華を添えていた。
ランボルギーニ・ウルス 主要諸元
全長×全幅×全高:5,112×2,016×1,638mm
ホイールベース:3,003mm
車両重量(乾燥重量):2,200kg
エンジン種類:V型8気筒ツインターボ
排気量:3,996cc
最高出力:478kW(650ps)/6,000rpm
最大トルク:850Nm/2,250~4,500rpm
トランスミッション:8速オートマチック
駆動方式:四輪駆動
燃料消費率(EU基準):12.7L/100km
メーカー希望小売価格:2,574万円(消費税別)
ランボルギーニ公式サイト:
https://www.lamborghini.com/jp-en/
ランボルギーニ ウルス公式サイト:
https://www.lamborghini.com/jp-en/%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB/urus