お世話になった工務店の社長が亡くなり、茫然自失。
まだ享年64歳。
自分が設計した飲食店の新築工事でご一緒させて頂いたのが縁で、その物件が終わってからも会社にふらっと立ち寄らせてもらったり、2人で飲みに行ったりしていました。
現場では本音をさらけだして、よく衝突しましたっけ。
息子さんと同い年の自分に、小生意気だと言いながら現場のイロハを教えてくれましたよね。
竣工した時「お前のデザインはいいよ。すごく。」と言ってくれたのが嬉しかった。
飲みに行くたびに始まる、奥様の自慢話をされるニヤけた顔が仕事の時とは正反対で、そのギャップも好きでした。
2年前に体調を崩されて入院されていたものの、相変わらずの気丈さで「絶対に復帰するからな!仕事用意しとけ!」とお見舞いに行くたびに仰っていたのに。
左官職人、建具職人と呼ぶように、この方は監督業の職人でした。
自分が今まで出会った中で、ここまで頑固で妥協をしない、そして施主の気持ち、設計士の意図をきちんと組み上げて形に出来る監督は他にいない。
そんなに急がなくてもいいのに。また一緒に仕事がしたかったよ・・・社長。