今日は「ディーゼルエンジン」について、話をしたいと思います。
こんにちは、Gocarです!挨拶が逆になってしまいました(笑)
私はよく「いつからクルマが好きなんですか?」と聞かれます。その時、私は「わかりません」と答えます。というのも、もう物心ついたときにはクルマが好きで、「クルマが好きになりました」というタイミングがなかったのです。それから、ずっと、ずーっとクルマ好きです。
でも、単にクルマを見るのが好きというだけではなく、テクノロジーについてもいろいろと研究するのも好きなのです。
その一例に、高校時代には「ディーゼルエンジン」について、自由研究をしたほどです。
私が高校時代だった2000年ごろ。そうです、某元東京都知事の方が、ペットボトルにディーゼルエンジンから排出されたススを入れたものを振って、「こんなものを東京の街中にまき散らしとるのはけしからん!」とおっしゃっていた頃です。
しかし、私はヨーロッパでのディーゼル人気を知っていたこともあり、それをベースに自由研究をし、「一概に都知事の言うようにディーゼルが皆悪いわけではない」というスタンスで研究発表をしました。
まとめると
①日本のディーゼル開発が遅れていた
②日本の軽油のクオリティが低く、ヨーロッパのディーゼルエンジンは不具合を生じてしまう
③某元都知事の方のパフォーマンスで、よりディーゼル=悪というイメージもついてしまった
ということだと思います。
しかし、③の項目に関しては、元都知事があのようなパフォーマンスをして頂いたおかげで、日本のディーゼルや軽油のクオリティがアップしたという功績もあるかとおもいますので、完全にそれが良くないことだとは思いませんが、やはりヨーロッパでの例なども挙げて、日本でのディーゼルエンジンや軽油もヨーロッパ並みにする!という方針だと、日本でのディーゼルエンジン人気はもう少し早い時点で起こったのではないかなと感じます。
①に関しては、完全に日本の自動車メーカーがヨーロッパの自動車メーカーに後れを取っていたのは間違いないかと思います。
そして、今回紹介したいのは②についてです。
実は2001年の時点で、日本ではどんどんディーゼルエンジン車が減り、2005年頃には乗用車用のディーゼル車がほぼなくなってしまうという残念な事態が起こってしまうのですが…、その間でもヨーロッパにおいては、しっかりディーゼル乗用車が販売されていました。
フランスに至っては半数以上がディーゼルエンジン搭載乗用車でした。
では、なぜこれらのヨーロッパでは人気のディーゼルエンジン車が日本に輸入されなかったかというと、それはまさに②で挙げた、軽油のクオリティが問題だったわけです。
下のグラフをご覧ください。これは、左のグラフが「ガソリン」に含まれている硫黄分の量、右のグラフがディーゼルエンジンに使用される「軽油」に含まれている硫黄分の量で、横軸が年(2000~2011年)、線の種類で地域を表しています。縦軸で上に行けばいくほど、硫黄分の含有量が多いというわけです。

クオリティの低い軽油=硫黄分の多い軽油となります。
ガソリンをまずご覧ください。
2000年の時点ですでにアメリカやヨーロッパよりも、硫黄分の含有量が少なかったことがよくわかります。つまり、ガソリンのクオリティはアメリカやヨーロッパよりもかなりよかったことがわかります。
一方の軽油ですが…
2000年の時点でアメリカとほぼ同じの500ppmという硫黄分ですが、ヨーロッパは350ppm。これが、まずヨーロッパのディーゼルエンジンを日本で販売したとしても、不具合を生じてしまうという理由の一つです。
元都知事があれほど言われていたにもかかわらず、結局日本での軽油の硫黄分が減ったのは2005年でした。ヨーロッパも同時期に下がり、一気に50ppmという質の上がった軽油が提供されることになりました。
そして、ここでやっとヨーロッパから「ディーゼルエンジン」の乗用車が投入されることになります。
それが「メルセデス・ベンツ E320CDI」です。

日本では本当に久しぶりのディーゼル乗用車(セダン&ステーションワゴン)。
当時、私は「ディーゼル乗用車」に乗ったことがなかったため、どんなものかをすぐにディーラーへ試乗に行った覚えがあります。まずは、音がどんなものなのか、そして3.0Lターボにもかかわらず、トルクが55.0kgmを超えるというのはどんな力強さなのかということが大変気になったからです。
そして、実際に乗ってみたらタコメーターは全然上がっていかないのに、スピードがグングンアップしていく感覚に大変驚かされた覚えがあります。
私はこの時点で「ディーゼルエンジン」はクリーンであれば、大変魅力的なパワーユニットであるということを痛感したわけです。
それから、メルセデスはMクラスにも追加、次いでBMWも導入し、そして日本のマツダがクリーンディーゼルにしっかり力を入れることで、2000年頃のディーゼル=悪というイメージを払しょくしていってくれました。
そして、近年2015年以降はボルボやプジョー、ジャガーなどがクリーンディーゼルを続々投入していますが、このお話しについてはまた後日させていただきます。
オートプラネットでは、クリーンディーゼル車もたくさん展示しております。
今日現在で展示されているクリーンディーゼル車は中古車、“微”走行車、ジャガーも含めて全24台です。
ぜひ、店頭でご覧ください!
Gocarのひとり言のコーナーですが、ここもディーゼルエンジンについて引き続き、お話ししたいと思います。
実は私、現在実験も含めて、初めて「クリーンディーゼル」車に乗っています。いろんなメディアでもクリーンディーゼルはいいと言っていますし、私自身も短距離試乗ではとってもいい!と思っていたのですが、ではこれを実際に所有して、使ってみないと本当の良さがわからないということもあり、今現在実験も含め乗っています。
乗っているのは「ジャガー XE」です。

これまでに約7000kmほどを走行しましたが、とにかく燃費の良さは本当に驚かされます。
一番驚いたのは愛知から、途中大阪市内を周遊し、しまなみ海道を通って愛媛へ、帰りは四国をとおり、明石海峡大橋を通って、六甲山をのぼり、最終帰ってくるまで『無給油』で、1000km以上を走破しました。
そして、満タンにした際の燃料費が「4500円」でした。
ロングドライブに関しては本当にディーゼルは相性がピッタリだと痛感しました。
そして、ここ最近ディーゼルに乗り慣れてしまったせいかい、アクセルを軽く踏んだだけでモリモリと加速していく様は、ガソリン車では味わえず、それがクセになってしまっています。先日、あるガソリン車に試乗したら、回転の伸びは気持ちいいですが、普段乗り慣れているアクセルワークにすると、やはりディーゼルの低回転からのトルク感は捨てがたいと感じた次第でした。
それでいて、スポーティに走ろうとすればなかなかスポーティに走るのですから、たまりません。ここ最近、ジャガーはスポーティ性を強調していますが、ディーゼルでもしっかりスポーティが味わえます。このあたりはBMWの3シリーズも同じような感じです。
そんなこんなで、なかなかディーゼルから離れられないと思っているGocarです。
このXEもそろそろ手放す時期が来ましたが、次もやっぱりディーゼルが欲しいと思っている今日この頃です。
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