ロールス・ロイス・モーター・カーズと隈研吾氏による類のないビスポークのロールス・ロイスドーンが、高級車と建築という2つの世界の懸け橋となります。ロールス・ロイスは、隈研吾氏が世界的な高級不動産デベロッパーであるウエストバンク社から依頼を受けてデザインした、東京都心部の新しい高級集合住宅「 (ザ・キタ)」を表現する移動可能な芸術作品として、この唯一無二の自動車を製作しました。
この特別仕立ての「ドーン」は、東京・北参道の閑静な住宅地に完成したばかりの物件の最上階に位置する、ユニークな多層構造のペントハウス「 (キタ・ティ ー・ハウス)」のオーナーのために作られました。このペントハウスは、明治神宮の悠久の森や、隈研吾氏の手により生まれ変わった「国立競技場」を望むことができる最上階の茶室にちなんで名付けられました。
「 」は、隈研吾氏の建築の特徴であるインテリアとエクステリアとの関係に対する挑戦です。オープントップのドーンは、外界から切り離されることのない穏やかで包み込まれるようなプライベート空間を特徴としており、ペントハウスに付随する自動車に最適な素材となりました。
「ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブ」は、隈氏およびウエストバンク社と協議しながら、インテリアおよびエクステリアの素材、カラーパレット、テクスチャー、雰囲気など、「 」を反映するようデザインし、住居から移動手段まで、居住者がその美しさや雰囲気をシームレスに感じ続けることができるようになっています。ドーンのスタイリングで最も重視したのは、すっきりとしたラインを特徴とする日本の建築物に見られる繊細で精密な感覚です。これにより落ち着いた雰囲気を持つ明確な構造が生まれ、柔らかで繊細なデザインの奥深さが表現されると同時に、自動車も住居も、ニュートラルでありつつも深みがあり、実用性を備えながらも極めて快適な、日本の常識を覆すような強いビジュアル・アイデンティティと寛大さを実現しています。
ドーンのエクステリアは、シルバー・ヘイズで塗装されています。これは光の加減で表情を変える多面的なカラーで、建物の中核を成す構造部のシルバー・グレーを想起させます。陽が差すとブロンズ色に輝き、建物外壁のブロンズ格子スクリーン・ルーバーや、インテリアのブロンズのディテールを反映した温かみのある色になります。洗練されたシルバーの幌を備え、くっきりとしたブラックのコーチラインで仕上げられています。インテリアとエクステリアを調和させるのは、ペントハウスのエントランス・ロビーにふんだんに使われているウォルナット製パネリングにちなんでリヤ・デッキに張られたナチュラルなオープン・ポアのロイヤル・ウォルナット製パネリングで、温かく親しみやすい雰囲気を醸し出します。
インテリアでは、全面にわたるセルビー・グレーのレザー・インテリアを、アークティッ ク・ホワイトとブラックのアクセント、さらにスレート・グレーのシートベルトが強調しています。また、ロールス・ロイスでは初の試みとして、フロント・フェイシアにグラデーション仕上げを採用しています。インテリアの幅いっぱいに水平方向に施されたピアノ・セルビー・グレーからピアノ・ブラックへと変化するオンブレ(濃淡処理)は、この建物に見られる官能的かつ革新的な素材の融合と流動性を表現しています。その色は、この住宅に使用されている白地にグレーの模様が混じったビアンコ・カララ大理石からソフト・ブラッシュド・ステンレス・スチールやセラミック・タイルのライト・グレーへと移り変わり、最終的に花崗岩とメタリック・タイルによるダーク・カラーへと変化していきます。
フェイシアには、ステンレス・スチール製インレイとして「 」のロゴが埋め込まれています。これはロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブが製作したインレイの中で最も繊細な作品であり、この住宅のユニークな手仕上げのステンレス・スチール製フィッティングを製作するために必要なスキルに対する連帯感を表す意思表示でもあります。また、同じ格子のモチーフが、フロントのヘッドレストやリヤ・シートの間にあるウォーターフォールに刺繍されています。締めくくりとして、特別にデザインされたビスポーク・クロックや、インテリア・カラーにマッチするビスポーク・アンブレラなど、建築家・隈研吾氏のこだわりを反映する仕上げが施されています。
【ホームページ】
:
https://westbankcorp.com/body-of-work/the-kita
ロールス・ロイス・モーター・カーズ:
https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/home.html