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witten by い~さん
世界中
うんうんする
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今回のJAIA輸入車試乗会でカーくる編集部が試乗したアメリカ車は2台。1台が既にレポートもアップされているTESLA(テスラ) のモデルSで、もう1台が今回ご紹介するこのCADILLAC(キャデラック) CTS Premium だ。

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まずは簡単にキャデラックの事を紹介しよう。キャデラックはアメリカの自動車メーカーであるゼネラルモーターズ(GM)が展開している高級車ブランドだ。歴史も長く、1902年からキャデラックブランドの自動車生産を始めている。(1号車は1902年に完成し、本格生産は 1903年から)

キャデラックの特徴は先進技術を取り入れた車作りで、世界初のV8エンジンやギアボックスの実用化。パワーステアリングやエアコン等々の快適装備を自動車へ初搭載してきた歴史を持っている。今では当たり前の技術を具現化し、自動車の近代化に貢献してきたブランドなのだ。

そんなキャデラックは世界中で常に高級車の代名詞となってきた。歴代アメリカ大統領はもちろん、古くはベーブ・ルース、マフィアのアル・ カポネ、エルビス・プレスリー、力道山のようなスーパースターまでが愛用していた。日本でも高級車のイメージが強く、憧れの自動車ブランドだ。

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ただ、カーくる読者諸兄以外に
「キャデラックってどんな車?」と聞けば、
アメリカの車。高級車。デカイヤツ。燃費悪そう。オイル漏れてそう。なんていう返事が返ってくるのではないだろうか。
そう。このイメージは日本人に根付いているキャデラックのイメージであり、アメリカ車のイメージでもある。
1950年代以降、絶頂期を迎えていたアメリカ車がビッグボディにクロームメッキを仮装し、ドロドロとエンジンを響かせながら走っていた。そして当時のハリウッド映画を見ていた日本人がこうしたイメージを
作りあげたのだ。無論、自分の中でもこうしたイメージはまだ根強く残っているのである。

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しかし、今回試乗の機会を得たCTSではこういった印象が大きく塗り替えられる事になった。
今回試乗したCTSは、2013年のニューヨークモーターショーでワールドプレミアされた
3世代目のモデルだ。弟分のATSとの差別化のために、ボディサイズが拡大されてEセグメント級になってい る。

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CTSのキャラクターである直線基調のデザインの影響でそれほど大きくは感じないが、実際には全長4.970、全幅1.840となかなかのサイズだ。
しかし、ボディには構造用接着剤・アルミニウム・マグネシウムを積極採用をすることで、先代と比べて100kgの軽量化と40%の剛性 アップを実現している。

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実際に走っていみると、アメリカ車を運転している気分にはまったくならない。(ちなみに筆者のアメリカ車の感覚は90年代のキャデラックの影響が強いので以下のインプレッションは注意して読んで欲しい)

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では、アメリカ車の運転ってどんな感じなの?

そう。昔のアメリカ車(
90年代 頃まで)はゆるいボディとストロークのあるバネでフワフワした乗り心地。踏んでも効かないブレーキ。ハンドリングから遅れてユッタリと曲がるような感じだったのだが・・・でも、それがまたアメリカ車らしくて良かったのだ。キャデラックでビュンビュン飛ばす気にはならないし、峠をせめて走る事も無いのだから。
でも、高速道路を走行すれば、すべるように直進して走っていく感覚は素晴らしかった。

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しかし、この新世代CTSはまったく異なった感覚だ。まるでミドルサイズ以下のスポーツセダンに乗っているような感覚になる。ガッチリとした剛性感のあるボディと
固められた足回り。ユッタリとしながらも適度な硬さでサポート力のあるレザーシート。

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ボタンとメーターが
機能的に配されたインパネはまるでドイツ車だ。

いやぁ、これはアメリカ車じゃないよ。走り出してすぐにそう思わせてくれた。

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でも、これだけは言いたい。このCTSが車としてダメなのか?と聞かれればそうではない。
逆にイイのだ。自分のようなアメリカ車・・・いや、キャデラックに対して思い入れのある人は別にして、幅広い世界のユーザーにとっては素晴らしい車に仕上がっている。

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スポーツセダンと言ってもいいほどに引き締められた足回りは、適度・・・いや、ちょっと過剰なぐらいに路面状況をドライバーに伝える。コーナリングでもしっかりと姿勢を保持し、思った通りにノーズを向けてゆく。
ターボチャージャー付2リッター直列4気筒エンジンは、峠にでも持ち込んでガシガシ走らない限りは十分な出力で満足感すらある。
キャデラックの開発陣には失礼に聞こえてしまうかもしれないが、
(あくまで個人的な感想として)なんともキャデラックらしくない。
キャデラックらしさを醸し出しているラグジュアリーな見た目とは程遠いスポーティな乗り味に仕上げられている。
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今回の試乗ではキャデラックらしさとは何か?アメリカンラグジュアリーセダンらしさとは?という事を考えさせられる機会になった。
また、キャデラックが世界で憧れのブランドであり続けるためにライバルたちと同じ方向性で車作りをしている事も分かった。
悪く言えば、キャデラックらしい味付けが薄れたかわりに、ライバルである欧州車メーカーと渡り合えるスペックを手に入れていた。
競合するメルセデス Eクラス、BMW  5シリーズ、アウディ A6などと比べたときに車両のスペックでは全く負けていない。そのうえ、キャデラックらしいデザインを持ったCTSは大いに選ぶ価値のある一台だ。
是非、このクラスの車両を検討するのであれば、CTSも一度乗ってみることをお勧めしたい。


CADILLAC CTS Premium
主要諸元
全長×全幅×全高:4,970×1,840×1,465mm
車両重量:1,700kg
エンジン種類:直列4気筒 DOHC インタークーラーターボチャージャー付
排気量:1,998cc
最高出力:203kW(276ps)/5,500rpm
最大トルク:400Nm(40.8kg.m)/3,000-4,500rpm
トランスミッション:タップシフト付6速A/T
駆動方式:後輪駆動(FR)
燃料消費率(JC08モード走行):8.8km/L
メーカー希望小売価格:719万円(消費税込)
※上記メーカー希望小売価格は2015年仕様のメーカー小売価格です
※試乗車は2015年の登録・広報車両 772.8万円(オプション含)
※2016年の販売車両より、装備の変更があります
・8速AT/オートスタート・ストップ機能/CUE統合制御ナビシステム等
・メーカー販売価格 790万円~となります

キャデラック公式サイト:http://www.cadillacjapan.com/

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February 20,2016 Sat  |  JAIA輸入車試乗会2016
 

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