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 感染者数が一進一退を続ける新型コロナウイルス。

こうした状況のなか、私たちは新しい生活様式を求められていますが、“カーシェアにおけるwithコロナ”は、どうすれば実践できるのでしょう?

 

そこでAnyca NEWSでは、カーシェアにおける新型コロナウイルス感染予防策に関する記事をお届けしています。前回は感染予防の基本をご紹介しましたが、今回はいよいよ、詳しいカーケアの方法にフォーカス!

カーシェアにおける感染予防はこちら
【専門家監修】オーナーもドライバーも必見!カーシェアにおける感染予防策とは?

新型コロナウイルスについてはこちら
新型コロナウイルスの基本知識まとめ

オーナーなら知っておきたい車内消毒の方法から、ドライバーが移動中に気をつけるべき感染予防策まで、具体的なハウツーを分かりやすく、Q&A形式でお届けします!
【Audi西東京に聞く】プロが教えるクルマの消毒方法

新型コロナウイルス感染予防のために行いたいのが車内消毒。前回の記事でもお伝えした通り、手指がよく触れる箇所の消毒が有効ですが、クルマは精密機械。どのように消毒するのが安心・安全なのか、気になりますよね。

これを教えてくれるのは、Audi西東京の笹本工場長。クルマの構造からメンテナンス、さらにはクリーニング方法まで熟知した、現場のプロです。Audi西東京が実践しているプロの消毒方法をベースに、私たち個人でも無理なく行える方法をお聞きしました!

Q.車内のどこを消毒すればいい?
A.弊社では、手を触れると想定される箇所は全て消毒しています。具体的には以下の写真の通りですが、個人で行う場合、意外と見落としがちなのが「グローブボックス」(=助手席側のダッシュボード下部にある物入れ)ではないでしょうか。
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▲ステアリング、ダッシュボード、インスツルメントパネル、センターコンソール、オーディオスイッチ、エアコンスイッチ、エアコン吹き出し口及び調整弁、そのほかのスイッチ類、インナーハンドル、アウターハンドル、パワーウインドスイッチ、操作ボタン、操作レバー、ボンネットオープナー、トランクオープナー
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▲座席、座面、グローブボックス

小物の出し入れはもちろん、グローブボックスにクルマの取扱説明書を収納されている方も多く、よく触れる箇所ですが、助手席側にあることから、うっかり消毒を忘れがちです。 同様の理由から「運転席側のエアコン吹き出し口や調節弁は消毒したのに、助手席側を忘れていた」なんてことも起こりやすいため、「助手席側も忘れずに」を心掛けましょう。

Q.どんな消毒液を使い、どのように消毒すべき?
A.使用する消毒液に関しては、市販の消毒用エタノールで問題ありません。クルマは精密機械のため、「エタノールを使用しても壊れない?」と不安を抱かれる方もいますが、今までのテストや経験上、消毒用エタノールによってクルマに不具合が生じた例はありません。ただし、万が一のことを避けるため、消毒方法に注意しましょう。

消毒方法ですが噴霧ではなく、拭き取りをおすすめします。清潔な布または、ウエス(機械類の汚れを拭き取るための布)を消毒液で濡らし、手を触れる箇所を拭き取ります。噴霧では使用量を調節しづらく、消毒液が精密部分に浸食してしまう可能性が否定できないからです。また、クルマを傷付けないためにも力任せにゴシゴシとせず、優しく拭くようにしてください。
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Q.本革シートの消毒も、消毒用エタノールで大丈夫?
A.大丈夫です。繊細な本革シート、確かに「変色したらどうしよう?」という不安がつきまといますよね。しかし消毒という目的を大前提に、弊社では本革シートであっても、消毒用エタノールを使用しています。ただし、一箇所に大量に吹き付けると変色の恐れがあるため、噴霧は推奨しません。清潔な布やウエスを消毒液で濡らし、優しく拭き取り消毒をしましょう。それでも心配な方は、目立たない箇所で事前のテストをすると安心です。
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より清潔にしたい場合には、消毒用エタノールを用いて拭き取りをした後、本革専用のクリーナーでお手入れをしてください。本革専用のクリーナーは、各自動車メーカーが販売している純正がおすすめです。Audiに限らず、多くのメーカーが純正のクリーナーを取り扱っているはずなので、各ディーラーにお問い合わせください。

Q.体への影響が不安!チャイルドシートの消毒方法は?
A.チャイルドシートに関しても、消毒用エタノールを使用しています。とは言え、「赤ちゃんが消毒液を舐めてしまったら」と考えると、確かに心配ですよね。そこでシートの消毒からクルマの使用まで、十分な時間を置くことを推奨します。成分が揮発し、消毒液が乾いてからクルマを使用することが、安心材料になるはずです。

チャイルドシートは、車内でも特に汚れやすい箇所の一つ。赤ちゃんやお子さんは食べこぼし等も多いため、仕方のないことです。そこでおすすめなのが、ボディーソープです。ボディーソープを泡立てたら、その泡を清潔な布やウエスへ。泡をのせた布やウエスでシートを拭き、自然と泡が消えるのを待ちましょう。

Q.ウイルスの付着が心配!ボディはどこを消毒すべき?
A.ボディ全体へのウイルス付着が気になる場合には、こまめな洗車をしていただくしかありません。それが難しい場合は、頻繁に手を触れる箇所を消毒しましょう。具体的にはドアハンドル、トランクリッド(=トランクのフタ、カバー)、リアゲートハンドル(=トランクを開閉するためのハンドル)等です。ちなみに弊社のテストと経験上、ボディに消毒用エタノールを使用しても色落ちした例はありません。
その一方でボディは細かな傷がつきやすいため、洗車用のマイクロファイバークロスのような、繊維の細かい布で拭くことをおすすめします。
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Audi西東京の笹本工場長にお話を伺いました。前回の記事でお伝えしたように、運転中の十分な換気、消毒用エタノールがない場合には、次亜塩素酸ナトリウム液を活用しても良さそうです。

また、笹本工場長にお話を伺う中で、オゾン発生器を使用する方法も教えていただきました 。

 

「Audi西東京では独自のサービスとして、エアコン臭を含む車内全体の脱臭を目的に、自動車用オゾン発生器を使用しています。最近の研究により、『オゾン除菌で新型コロナウイルスを不活化できる』という報告もあるため、脱臭だけでなく、消毒効果にも期待を寄せているところですが、弊社としては、科学的根拠を保障できる段階にはありません。

オゾン発生器に関心のある方は、Audi西東京までお問い合わせください。2020年7月現在、Audiではクルマ全体のクリーニングの一環としてオゾン脱臭を行っていますが、今後、オゾン脱臭単体のご用命も受け付ける予定です」

【Forドライバー】カーシェア利用時に気をつけたいこととは?

では、ドライバーはどんなことに気をつければいいのでしょう?
新型コロナウイルスの特徴や感染予防の基本を押さえれば、やるべきことが見えてきます!


Q.マスク着用や手指消毒に換気、どこまで徹底すべき?
A.新型コロナウイルスの特徴やクルマの返却後に車内消毒をすること等を考えれば、移動中のマスク着用は不要!ただし、接触感染のリスクを軽減するため、車外に出たときには手指消毒や手洗いを心掛け、車内にウイルスを持ち込まないことが大切です。また、移動中の換気も感染予防に効果的!エアコンを外気導入にし、さらに窓を開放することを推奨します。詳しくは、 医師資格を保有する専門家へのインタビュー記事をご覧ください。

Q.車内消毒されているのか不安、確認方法を教えて!
A.不安を少しでも払拭しようという思いは、オーナーもドライバーも一緒!最近ではクルマの紹介ページに、車内消毒について記載するオーナーが増えています。装備やスペック、受け渡しや返却場所と合わせ、車内消毒についてもチェックしてみてください。また、消毒に関する記載がない場合にも、気軽に質問できるのがAnyca!アプリの[オーナーに問い合わせ]ボタンから、確認してみてください。

カーシェアにおける感染予防策をお届けしましたが、いかがだったでしょうか?

不安を少しでも払拭しようという思いは、オーナーもドライバーも一緒。ご自身を守るためにも、快適なカーシェアライフを送るためにも、ぜひ、参考にしてくださいね!

 

※掲載内容は2020年7月10日時点の情報です。

 

(取材・執筆:大谷享子)





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