だが、軽自動車であるN−BOXに比べてセレナは明らかに維持費かかかる。そこで福岡時代のある出来事を思い出した川野さん。
「こっち(千葉)に異動が決まってから、福岡のマンションを賃貸に出しました。その時から”資産運用”という考え方を意識するようになったんですね。そこで、クルマを資産として捉え、クルマの維持費を賄えるようにクルマに働いてもらおうかな、と思ったんです」
クルマをカネのかかる”消費財”ではなく”資産”として捉え直す。それから維持費を賄える方法をネットで調べてみた。
「すぐに思い浮かんだのがUber。でも、国内で活用するのはなかなか難しいということがわかりました。相乗りアプリもありますが、私はそこまでクルマに乗っていないし、まだニーズも少ない。クルマはキツいようなので、自宅をAirbnbで民泊として登録しようと思いましたが、私のマンションは民泊禁止でした」
色々検索したところ、一つだけ「これならいける」と思ったものが見つかった。それがAnycaだった。
「今の時代なら個人間でクルマもシェアしているだろう、と『カーシェア 個人』で検索したら、予測通り個人間カーシェアのサイトが色々出てきました。中でも、AnycaがスマホのUIが一番よく、利用者数も圧倒的に多い。それならAnycaしかないとカーシェアを決めました」
川野さんがクルマを買ったのは2017年の2月。その翌月の3月前半にはすぐにAnycaに登録したという。行動が早い!
そして、これまで8回 のシェアを経験。
どんな人がシェアするんでしょうか?
「近所の方はほとんどいなくて、都内からリクエストが入ることがほとんどですね。マイカーは所有しているけれどサイズが小さいので大人数で利用したい、という方が多いです 」
平日は川野さんが仕事で都心に出ているため、受け渡しができない。そこで、Anycaの登録~受け渡しは奥さんが実施している。Anycaのカーシェアは夫婦の”共同事業”だ。
(※Anycaでは2親等以内の方が所有者となっているクルマであれば、その親族から承諾を得ることなどを条件に、親族名義のクルマのシェアをすることができる)