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 先日のSUPER GTの開幕戦で、BMW Z4が1-2フィニッシュを果たしました!

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新聞には、それを報じる全面広告が出されました! (しかも日経新聞です)


・・・でもSUPER GTって何?

盛り上がってるみたいだけど、どういうカテゴリーなの?

という方も多いかと思います。(かつて私もその一人でした)


なので、SUPER GTの概要と裏話?について書こうと思います。


 

BMWRACINGCARS-thumb-471x117-38505.jpg

レーシングカーの国際的な規格は、大きく3つのカテゴリーに分けられています。

オープンホイール・単座席のフォーミュラカー
フェンダー付き・2座席(例外もあります)のプロトタイプレーシングカー
市販車をベースとしたツーリングカーです。
 

フォーミュラカーとプロトタイプレーシングカーは、共にベース車両を持たないレース専用車ですが、前者は加減速・旋回性能が求められるF1等のスプリントレース向きに軽量化が重視され、後者は最高速や高速安定性が問われるル・マン等の耐久レース向きに空気抵抗削減が重視されています。共にリアエンジン・後輪駆動が基本です。


ツーリングカーは、市販車をベースとするということのみが共通点で、駆動方式やドアの枚数やレースのジャンルも多種多様です。

WTCCDTM等の各国のツーリングカー選手権が代表的で、日本では「箱車」(はこしゃ)とも呼ばれたりします。

広義ではラリーやジムカーナ等もこれに含まれ、スプリントレースやタイムトライアルから耐久レースまであります。

市販車ベースといっても競技によってはレース専用車に近い場合もありますが、少なくとも外観や名称は市販車に準じています。




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【SUPER GTは、そんなツーリングカーのレースです。

日本国内で開催されている自動車レースのシリーズの中で、最も人気があるカテゴリーです。

2004年までは全日本GT選手権 (JGTC) として開催されていましたが、海外での複数開催も視野に入れてJAFの管轄下を離れ、2006年からこの名称になりました。

レースはGT500とGT300という異なるレギュレーションのマシンが混走し、それぞれのクラスで順位を競うという、他国でも類を見ない珍しい方式をとっています。

JGTC時代はベース車両のスペック(エンジン排気量など)によって500馬力クラスのGT500と300馬力クラスのGT300と分けていましたが、現在は馬力の違いというよりは車両全体に関する規格が異なっており、参戦車両およびチームの性質が大別されています。




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GT500クラスは、トヨタ・日産・ホンダが巨費を投じて製作したワークスマシンが主体です。

今年から車両規則をDTMと統一し将来的な交流戦も視野に入れていますが、エンジンはDTMが4L V8・NAなのに対しSUPER GTは2L 直4・ターボと異なります。
(F1の例もあるようにモータースポーツ界においてもダウンサイジングターボ化は時代の流れで、近い将来に後者に統一される動きのようです。)

ツーリングカーという扱いではあるものの市販車との違いは大きく、実態としては前述のプロトタイプレーシングカーまたは往年のシルエットフォーミュラに近いのが特徴です。

そんな成り立ちからか、今のところ参戦車両は国産メーカーのマシンに限られています。




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GT300クラスは、世界共通の規格であるFIA-GT(そのうちのGT3クラスと、日本独自の規格であるJAF-GTに準じた車が参戦可能です。


FIA-GT(GT3クラス)は数多くの欧米のメーカーが3000~4000万円程度で参戦車両を販売しており、比較的低予算で参戦できるカテゴリーとなっています。

気筒数・排気量もボディサイズも重量も多種多様ですが、毎年FIA等によりBoP(Balance of Performance)という性能調整項目が定められ、車種別のリストリクター等により均衡化が図られています。

ちなみにZ4 GT3は、E92型M3に搭載されているS65をチューンナップした4.4L V8エンジンを搭載しています。


JAF-GT規格では、ハイブリッドカー(プリウス、CR-Z)やBRZなどのSUPER GT専用車が参戦しています。

FIA-GTに比べてボディの改造範囲が広く、よりダウンフォースを得やすいためコーナリング性能等の優位点があります。

反面、増加した空気抵抗の影響やFIA-GTに比べ小さいリストリクターを義務付けられていることもあり、ストレートスピードでFIA-GTに劣る場面が多いようです。


このように、参戦車種の種類が多く、入念に性能の均衡化が図られているのがGT300の特徴です。


尚、混走していても区別が付きやすいように、
GT500は「ゼッケンの白地に黒字、ヘッドランプは白色または青色」、
GT300は「ゼッケンは黄地に黒字、ヘッドランプは黄色」と色分けされています。
(TV放送のテロップの色もそれに準じています。)


リアウイングが小ぶりに見えるのがGT500、
ボディ幅ギリギリまで広がっているのがGT300というのも、見分けるポイントかもしれません。




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決勝レースはローリングスタート方式で、まずGT500クラスそれから遅れてGT300クラスがスタートします。

スピードの違う2クラスが混走することで、サーキットの至るところでオーバーテイクが行われるのもSUPER GTの魅力の一つです。

ドライバー交代・給油・タイヤ交換、ライバルのリタイヤ、めまぐるしく変わる天候等により順位は変動し、GT300クラスの開幕戦のチェッカーフラッグを受けたのは・・・。




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予選2番グリッドからスタートした No.4 グッドスマイル 初音ミク Z4(谷口信輝/片岡龍也組)でした!

そして2位には予選4番グリッドからスタートした No.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒 聖治組)が入り、参戦初戦ながら表彰台に上りました。

最終盤のヨルグ・ミューラー選手による追い上げは著しく、「あと2周あったら危なかった」と谷口選手が洩らす程の接戦でした。




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実は1-2フィニッシュを決めたBMWの2チームは、浅からぬ縁がありまして..。

昨年までは、「グッドスマイルレーシングTEAM UKYO」陣営とStudie(BMW専門カスタムカーショップ)は、GSR & Studie with TeamUKYOという一つのチームとして参戦していました。

世界初?の"痛車"レーシングカー初音ミク Z4を駆って、2011年にはシリーズチャンピオンにもなっています。
キャラクターとタイアップし、ファンからチーム運営費を募る「個人スポンサー制度」を導入するなど、運営方法も画期的でした。


・・・それが何らかの事情により袂を分かつことになったようで・・・。




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今シーズンから、Team Studie は BMW Sports Trophy (BMW Motorsport) という本国モータースポーツ部門やBMW Japanと共に、「ワークス格」ともいえるチームとしてスタートを切りました。

そして早くも初戦で、かつての仲間のチームと共に1-2フィニッシュを飾りました!
準備期間もノウハウの蓄積も乏しい状況で、快挙だと思います。

個人的には、カラーリングが楽しい「グッドスマイル 初音ミク Z4」にも、
スタイリッシュな「Studie BMW Z4」にも、どちらにも活躍してほしいです。

さらに今シーズンはLM corsaもZ4で参戦していますので、BMW勢は3チーム3台体制となっています。

ウエイトハンデ制などの効果もあり、チャンピオンシップの行方はシーズン終盤まで決まらないと予想しますが、Z4 GT3のポテンシャルは確かだと思いますので..。

今シーズンのBMW勢の大活躍を期待します! (^▽^) G.Sekido
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