Audi driving experience
日時:2011年6月12日(日)9:00 - 12:00【午前の部】
開催場所:中部国際空港 セントレア/ 特設コース(愛知県常滑市)
"アウディ ドライビング エクスペリエンス"では、アウディのスポーツパフォーマンスとアクティブセーフティ・テクノロジーをダイナミックに体験するとともに、運転中起こりうる危険な状況を体験し、その原因と対処を学びます。
カリキュラムは、ドライビング先進国ドイツで開発されたものを基本に、様々な日本の道路交通事情や運転の状況に合わせアレンジされています。運転の経験や技量ではなく、ドライバーが遭遇する可能性のある道路交通や運転の状況、つまり「シチュエーション」ごとにコースが設定されています。
今回参加したのはSituation 3で、高速走行やワインディングロードで遭遇し得る様々な危険な状況と、その対応について体験するというものです。
◆参加者の車種
参加者は9割方アウディのオーナーでしたが、ポルシェやメルセデスといったドイツ車の他、日本車で参加している方もいました。
中部地区以外にも大阪などの遠方から参加されている方もいました。
◆ゆったりした空間と最新モデルの展示
受付ロビーはまさに空港そのもの。広大なスペースを贅沢に使って最新モデルの「A1」が展示されていました。
◆使用車両
5台のA4 2.0TFSI quattro と8台のA1 1.4 TFSIを使用します。ホワイト、ブラック、シルバー、レッドと色とりどりです。
協力企業のミシュランとタグホイヤーのロゴが入ったA4。レーシーな雰囲気が漂います。A4のボディ横にはdriving experienceの文字が入っています。
◆注意事項の説明
最初に座学として注意事項とインストラクターの紹介があり、半日というタイトなスケジュールでのプログラム消化なのですぐに車を使ったプログラムに移ります。
◆抜群のロケーション
空港ならではだったのが、この飛行機の搭乗ゲートを通って車に乗り込む演出。これだけで気分が盛り上がります。
何せ本物の空港の搭乗口ですからね。これだけでも貴重な体験です。
イベントはロケーションが重要ですが、セントレアは出来てからもまだ新しい、世界に開かれた国際空港ということもあり、ここでの開催はアウディのイメージにマッチしていて今までここで開催しなかったのが不思議なくらい素晴らしい環境でした。
◆正しいドライビングポジション
車に乗り込む前、まずインストラクターの方から十分な時間をかけてドライビングポジション、ハンドルの回し方を学びます。
ドライビングポジションは膝の曲がり具合、腕の角度、首のポジション、シートポジション、ハンドルを持つ位置など、詳しく説明があります。
お恥ずかしながらこういうスクール的なものは自動車学校卒業以来でしたので、あらためてハンドルの回し方、回す時の両手の動きを詳しく説明を受けることで、今まで意識してこなかった自分のハンドルの回し方が誤りだったことに気づかされます。きっとそういう方、多いと思います。そして、ここで時間をかけて説明した訳が後になってよく分かってくるのです。
ドライビングポジションの説明が終了したところでインストラクターの運転により訓練会場の大駐車場へ。空港の駐車場を閉鎖して車を限界まで操る。想像しただけでとってもワクワクしますよね。
中部圏で初開催とのことで、車の中で一緒になったおひとりの方に「初参加ですか?」とお聞きしたところ、「いえ何度も」というご返答が(!)これまでは開催地へ遠征して参加していたというから相当このアウディのドライビングプログラムの内容に満足されているということですね。
それを聞いていよいよ期待に胸が膨らんできます。
ちなみに前半、自分の組を担当していただいたインストラクターがあの
飯田裕子さんでした。雑誌などではよくお見かけしていますが、アウディドライビングエクリペリエンスのお仕事もなさっているんですね。
ちなみに上の写真は飯田さんです。たくさんお話しさせていただく時間があり、カーくるのこともご紹介させていただきました。ありがとうございました。
Audi driving experience, situation3
☆プログラム詳細☆
【Wレーンチェンジ】最高80km/hの速度から、ハンドルだけで障害物を回避するハードな状況を体験します。瞬時の判断が必要なときは、心の余裕が安全を高めることに繋がります。
【ESP OFFのデモンストレーション】エレクトリック スタビリゼーション プログラムの機能を切り、クルマがスピンに陥る状況を再現させる貴重な体験をします。
【使用車両】A4 2.0TFSI quattro
◆インストラクターによるお手本
30名の参加者を2班に分け、A4とA1で違うプログラムを行います。A4では、約80km/hの速度からブレーキ無しで2つの障害物をハンドル操作だけで回避する体験をします。
まずはインストラクターのお手本を同乗体験し、次は自分でハンドルを握るという順番です。上の写真では分かりにくいかも知れませんが、赤と白のコーンの向こうにすぐお椀のような障害物があるとおもいます。
これをブレーキ無しで避けるというのですが、最初聞いた時には無理だと思いました。しかも右に避けたらまたすぐ同じように前方にお椀型の障害物があるので左に避けるというのです。
運転に自信がある人でも、これは難しいのではないかと正直感じました。
そしてまずお手本となる飯田先生の運転に同乗させていただいたのですが、かなり速いスピードからブレーキを踏むこと無くでハンドルを右に切ってそしてまた左に切るので、タイヤが大きな音を立てながら、車体は左右に強い力で振られます。
それでも先生は巧みなハンドル捌きで車をコントロールさせつつ、ゴールの赤いコーンの間を通り抜けました。
自分が座っていた後部座席もシートベルトをしていてもかなりの衝撃で、ホールド性のある前席よりも緊急時は危ないのではないかと思うほど。やはり後部座席のシートベルト着用は必要だと強く感じた瞬間でした。
そして「こんな神業的な運転、自分にできるだろうか」と心配になります。
しかしアウディの車にはESPと呼ばれる
横滑り防止装置が付いていて、アウディ独自のクアトロシステムと呼ばれる4輪駆動システムの制御と相まって、崩れそうになる姿勢を4輪のタイヤを個別にコンピュータで制御しつつ、誰でも馴れればこのテストコース程度の障害は避けることができるようになるとのこと。その言葉を信じて頑張るしかありません。
いよいよ自分の番になり、スタート地点に車をセットします。そして先生の「スタート!」という合図でにアクセルを床まで一気に踏み込み、一度も減速することなく、目印の赤白コーンを通り抜けるまで踏み続けます。
ベタ踏み状態のA4はみるみるうちに速度を上げていき、自分の顔も引きつってきます。時速約80kmで目印のコーンを通り抜けた瞬間、目の前に障害物が飛び込んできます!先生の「ハイ!切って!」という掛け声で思いっきりハンドルを右に切るのもつかの間、すぐに次の障害物が迫ってくるので、またすぐに左に思いっきりハンドルを切ります。すると、まるで車が生き物のように障害物を見事避けていってくれて、自分でも何が何だか分からないような気持ちでしたが、とにかく無事にゴールの赤コーンの間をすり抜けることができました!
興奮と、成功した喜びと、やり遂げた感で一杯でしたが、先生が運転した時よりもかなり挙動は乱れていて、かつ反応も遅かったと反省。ここであたらめてハンドルを正しく持っていないと機敏な操作が出来ない、ドライビングポジションを正確にとっていないと力が分散され、姿勢が乱れて危険だということが実感として分かりました。その後、2回目、3回目と少しづつ上達して、だんだんと冷静になって周りも見えて来ます。合計4回のチャレンジを終えるころにはもう楽しさ最高潮。車の中には先生の他、受講者が2~3人常に同乗しているのですが、うまく切り抜けることが出来た時にはお互い歓声と拍手で車内の雰囲気も盛り上がります。
でも過信してはならないのは、この後また先生の運転で同じコースをESPオフで走る体験をしたのですが、同じ力の入れ具合でも簡単に車が180度回ってしまって、スピンしてしまいました。ですのでこの緊急時における神業的なコントロール性能はESP、そしてアウディのクアトロ技術の成せる業なのっだということがよく分かりました。聞くところによると、日本車はまだまだESPはオプション扱いになっているとか。ぜひESPは標準で付けていただきたい装備の一つだと感じました。
◆動画でみる緊急回避
下の動画は他の参加者の運転ですが、挙動の乱れも少なく、お上手です。
遠目なので迫力が伝わりにくいですが、実際のスピード感はかなりのものです。これは参加してみないと分かりませんね。
A1 New model experience
☆プログラム詳細☆
【フルブレーキング】80km/hからの急制動と障害物回避。A1のアクティブセーフティ性能を体験すると共に、事故回避に活きるトレーニング。
【スラロームテスト】A1の持つアジリティ、スポーティネスを味わうプログラム。機敏なハンドル操作とアクセルワークがポイント。
【タイムアタック】A1のポテンシャルを引き出す。ドライビングスキルよりセルフコントロールが大切。非日常の緊張感を楽しむ。
【使用車両】A1 1.4 TFSI
◆A1の特性を知る
A1を使ったエクスペリエンス。最初は急制動と障害物回避の体験から行います。
ます最初に、1周のコースの中で 1.時速80kmからのストレートでの急制動、2.時速40kmでコーナーを曲がっている時のハンドルを切りながら行う急制動、3.時速80kmからのブレーキをしながらの障害物回避 の3つの要素を体験しました。 意外に難しかったのは1のストレートの急制動。自分では思いっきり踏んでいるつもりでも踏み込みが甘く、ABSの性能をフルに使い切るところまでいかず、結果、制動距離が長くなってしまいました。でもこれもインストラクターの方の適切な指導で2回目のチャレンジにはGood
ポーズをもらいました。
時速40kmでコーナリング中での急制動も、普段にない操作なので戸惑いました。確かにハンドルを切りながらの急ブレーキってあまり経験がないですよね。1回目はオーバーラン、2回目はブレーキをかけ始めるポイントの随分手前で止まってしまって失敗失敗(汗)でもいいのです。何も全てが上手くこなせることがこのプログラムの目的ではないそうなので。
色んな体験をし、経験を積んでおくことが重要なのです。
◆スラローム体験
次はスラロームを体験。機敏なハンドル操作とアクセルワークが要求されます。正しいハンドル持ち位置、正しいハンドルの回し方が正確でスムーズな運転に繋がります。
スラロームってTVや雑誌なんかで良く見るけど、実際にやったこと無いって人、意外と多いのでは?
見るとやるのとはで大きく違い、コーンの間隔が比較的広くても、上手にタイミングを取りながら正確なステアリングワークをしなければ速く、ぶつからずに駆け抜けることは難しいです。
ただこのA1、アウディ最小モデルだけあって非常に見切りがよいので一度もコーンを倒すこともなくクリアできました。
A1はアウディの入門モデルのFF車とはいえ、運動性能はかなりのもので、むしろ軽くて小さい分、制動距離、スラロームなど、A1を使ったからこそ生きる場面があります。
◆タイムアタック
そしてプログラムの最後はタイムアタックです。
等間隔スラローム → 360度旋回 → 間隔が最後急に狭まるスラロームというコースをどれだけ速く、しかもコーンを倒さずに正確に駆け抜けることができるかを競います。
まずインストラクターによるお手本を見せていただきます。いとも簡単に全てのコーンを倒さず、軽快にゴールまで辿り着きます。タイムは33秒台でした。
このタイムにいかに近づけるかという目標タイムとなります。
次に参加者が順にタイムアタックをしていきます。チャンスは1回きりです。このころには同じ組の同乗者同士、非常時の体験を共有したきたことでかなりテンション高く、仲良く打ち解けていました。
この一体感、雰囲気もこのエクスペリエンスの醍醐味の一つなんでしょうね。
◆平常時との違い
しかし、単なる体験の時と違いタイムアタックと聞くとみなさんつい力が入ってしまうもの。中にはコーンをいくつも倒していく猛者もいて、いかに平常心で操作することが大切かということが分かります。
上はインストラクターが走ってコーンを直しに行くの図。大変です。コーンにタッチするとプラス2秒のペナルティです。
ちなみに優勝者は36秒台でした。自分は、、、38秒台と非常に平均的なタイムに終わりました。(でもペナルティ無しです!)
以上で車を使ったカリキュラムは終了です。
非常に密度の濃い、大興奮の3時間はあっと言う間に終わってしまいました。本当に楽しい、勉強になる時間でした。
◆参加記念品
最後はまた空港ビルの中に戻り、タイムアタック優秀者の発表と、参加記念品をいただき、全体のスケジュールを終了しました。
参加記念品は今回のイベントのパートナーである、ミシュランからTシャツ、タグホイヤーからキャップのほか、アウディボールペン&メモ用紙セット、アウディ頑張ろう日本ステッカー、A1の革製ストラップという豪華ぶり。
これは嬉しいですね。
こちらの5点は7月から始まる「カーくる3周年プレゼント第二弾」でみなさんに抽選でプレゼントさせていただきます。ぜひご応募ください。
◆最後に
修了した証として、こんな素敵な修了証までいただけます。裏はA1の写真でした。
アウディドライビングエクスペリエンス、車好きなら絶対オススメの納得の内容です。
ぜひカーとものみなさんも、機会があれば経験してみてはいかがでしょうか。
詳しくは下記のホームページでスクールの内容などをご覧いただけます。