タイで一番売れ筋の高級車、ベーエムベー730Li。さあ、そのタイでの真価は、、、
結論から申し上げるとかなりツライです。
二人乗り、場合に依っては3人乗りのバイク集団(タクシー代わりの庶民の足)の傍若無人な暴走が横行しているバンコック市内で5メートルを遥かに超えるシロナガスクジラ並みのクルマに、この国はマッチしていません。
日中の激しい渋滞率100%のこの首都で、このクルマの存在価値は、全く急がないVIPがゆったりと渋滞の中で後席で読書をしている光景だけかもしれません。高速に乗って初めて、超ロングホイールベース車を熟成の極みである直6DOHCでレッドゾーンまで引っ張る快感が得られます。
もちろん快感を得る最低条件はマニュアルミッション。あいにく右ハンドルでしたが、7ロングのボディーを小さいエンジンで引っ張り上げる快感に浸る事が出来ました。
この右ハンドルのマニュアルミッション7ロング、なんと日本では入手不可能とのこと。
ベーエムベージャパンさんの見識を疑いますっというか日本のクルマに対する国民性を疑いますね。なぜオートマを運転する人ばかりなのでしょうか。
エンジンブレーキとの調和運転への認識の薄さやクルマの挙動との対話感への無関心、蛇足ながらマニュアルミッションの経済性と環境性などへの無視ぶりに、悲しくなります。
ガンホー