シトロエン三重四日市の 福島 です。
6/7(木)~10日(日)の日程で開催された『ラリー・イタリア・サルディニア』。
地中海に浮かぶイタリアのサルディニア島を舞台とするグラベル(未舗装路)ラリーです。
サービスパークは島北西部の都市アルゲーロに置かれ、島の北側の広い範囲でSS(スペシャルステージ)
が行なわれます。
サルディニアのSSは、全体的に硬い地盤を軟らかい砂状のグラベルが覆う路面が多く、出走順
によって路面コンディションが大きく変わります。早い出走順の選手は滑りやすい砂状のグラベル
によってタイヤのグリップを十分に得られないためタイムを出す上で不利になります。
木々や岩がコースサイドに迫るSSも多く、道幅が全体的に狭いことから、他のグラベルラリー以上に
ミスのない正確なドライビングが求められます。
もっとも人気の高い観戦ポイント「ミッキージャンプ」はラリー・イタリア・サルディニアの名物
であり、コースサイドは毎年大勢のラリーファンによって埋め尽くされます。
シトロエン・レーシングは、このラリーに2台体制で参戦。
クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン 組
マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン 組
初日のSS1では M・オストベルグが9位、C・ブリーンが11位と出遅れる。
それでも不安定な天候でウェットコンディションとなった2日目を終え、M・オストベルグは
5位まで順位を押し上げ、C・ブリーンも7位まで順位を上げた。
上位陣のトラブルによるところが大きいが、その中でトラブル無く完走できていることは明るい
材料と言える。
3日目は好天に恵まれM・オストベルグは前日の5位をキープ。
C・ブリーンは6位に順位を上げた。
最終日も2台は大きなトラブルなく無事完走。前日の順位をキープしてフィニッシュとなった。
エースドライバーに据えていた クリス・ミーク/ポール・ネイグル組 を、事実上解雇し
エース不在、更に2台体制での参戦となっていることで、セバスチャン・ローブを呼び戻す
のではとの噂が出ていますが、さてどうなるのでしょうか?
混迷のチーム状況の中、今回のラリーでは2台共に大きなトラブルなく完走できたことで、
マシンの信頼性は確認でき、5位・6位での完走でポイントも獲得できました。
明るい兆しは見えていますので、後半戦に期待を持って見ていきましょう。
次戦はラリー・フィンランド。
7/26(木)~29(日)の日程で開催されます。