足付きは良好。しかし相当な重量があり、慣れないとバランスが取れない。実際始めの慣れない時にバランスを崩してしまった。
バイクは本当に奥が深い。
同じなのは輪っかが2つ付いてることだけで、各ブランド、タイプによってカタチも操作感も目的も全然違う。
インディアンのロードマスターはまさにロードツアラーとして、どこまでも続く地平線に向かって走りたくなるようなバイクだ。
ゆったりと、時には力強く、出来ればタンデムで。
電動ウインドシールドやシートヒーター、ラジオチューナー付きスピーカーなど、豪華な装備が備わっているので、どんなシーンでも快適に過ごせそうだ。
一通りの機能を確認した後、ロングビーチの広大な駐車場内に作られた試乗コースに飛び込む。
試乗コースは他のメディアも走っているので、ノロノロ走っているわけにはいかない。
覚悟を決めて、右手に力を込める。
コーナーを1つ、2つとこなしていき、徐々にスピードアップをしていく。
するとどうだろう、最初は重いと思ったバイクがフワーっと軽くなり、低速から滑らかにそれでいて力強く加速していく。
難しいと勝手に決めつけてこれまでこのような超大型を敬遠していた弱腰な自分を反省する。
意のままに操れるようになってくると、ようやくこのバイクの魅力が分かってきた。
大きさから想像もできないほどヒラヒラと運転をこなすことが出来るようになってきたのである。
楽しい!巨体だからこその手応えのある操作感は、乗りこなせていることに対する得も言われぬ充実感を感じることができた。
試乗を終える頃には、すっかり降りるのが惜しくなっている自分がいた。
しかしまだまだ自分にはこのバイクに似合う「格」が無いことが分かったのも確かだ。
ロードマスター、まさに読んで名のごとし。路を極めたものにこそ、このバイクは相応しい。
早く私もそういう大人になりたいものだ。
目標がまた1つ出来たことに、感謝したい。
INFORMATION
インディアン ロードマスター
https://www.indianmotorcycle.co.jp/lineup/roadmaster
主要諸元
エンジン
エンジン型式 Thunder Stroke 111
排気量 1811 cc
ボアxストローク 3.976" x 4.449" (101mm x 113mm)
圧縮率 9.5:1
電子フューエルインジェクションシステム クローズドループ式フューエルインジェクション/54mm ボア
パフォーマンス
最大トルク(J1349 ft-lbs) 119.2 ft-lbs/ 161.6 N m / 3,000rpm
ドライブトレイン
プライマリードライブ ギアドライブ湿式クラッチ
クラッチ 湿式、マルチプレート
ギア比
1st 9.403 : 1
2nd 6.411 : 1
3rd 4.763 : 1
4th 3.796 : 1
5th 3.243 : 1
6th 2.789 : 1
ファイナル 2.2 : 1
シャシー
サスペンション:
フロント テレスコピックフォーク/119 mm -
デュアルレートスプリング付き46mmカートリッジフォーク
サスペンション:リア シングルショック/ 114 mm /調整可
ブレーキ/フロント デュアル/ フローティングローター /
4 ピストンキャリパー デュアルフロント/ 300mm ABS付き
ブレーキ/リア シングル / フローティングローター /
2 ピストンキャリパー / 300mm ABS付き
タイヤ/フロント Dunlop® Elite 3 130/90B16 73H
タイヤ/リア Dunlop® Elite 3 Multi-Compound 180/60R16 80H
ホイール Cast 16" x 3.5"
Front and 16" x 5" Rear
排気システム スプリット型クロスオーバー・デュアルエキゾースト
ボディサイズ
全長 2656 mm
全幅 1000 mm
全高 1491 mm
重量 414 kg
シート高 673 mm
ホイールベース 1668 mm
最低地上高 140 mm
レーク 25°
燃料タンク容量 20.8 L
ストレージ
サドルバッグ 65.1L
トランク 64.4L
ロアフェアリンググローブボックス 9.0L
アッパーフェアリングストレージボックス 3.8L
ボディカラー
ボディカラー サンダーブラック
バーガンディーメタリック
スチールグレー×サンダーブラック
ウィローグリーン×アイボリークリーム
サンダーブラック×アイボリークリーム