雨雲が遠のいた
luganoさんとは久々のドライブだ
洗車したきれいな車体が晩夏の陽にかがやいている
何年、いや十何年ぶりだろう、免許取りたてのころによく行った山頂を目指す
急坂やワインディングが懐かしい
かつてたいへんな思いをした道も、luganoさんは難なく駆け上がる
山頂駐車場の辺りは一面が霧のなか、とても涼しい
平野を見おろす絶景はなく、かわりに幻想的な世界がつつみこむ
ふとオドメーターを見ると、なんと×××!
10万kmの大切な節目を、聖なる山の頂で迎えることになるとは・・・
大いなる偶然も、luganoさんとの奇縁を思えば不思議にあらず
すでに廃線となった鉄道の山頂駅で、おそいお昼をとる
50年前には自家用車も今ほど多くはないし、道路もこんなによくはない
急坂を上る電車は観光客でにぎわったことだろう
かつての駅舎もいまや食堂
もちぶたうどんは、やわらかなお肉と野菜が盛りだくさんだ
あたたかいスープにほっと一息つく
山頂を少し下ると、にわかに霧が晴れる
辺りの木々の緑がそよぎ、luganoさんを手招きするよう
しばし木立を駆け下りていく
山懐の湖というか沼に浮かぶ神社
つながる赤い橋は、辺りの緑とのコントラストもあいまってとてもきれいだ
山を越え、向こう側に降りと
気持ちのいい風がそよぐ高原が広がる
窓を開け、風をいっぱいにすい込みながら
はるかに広がる山すそをのんびりと旅はつづいていく
名もなき小さなお堂に会釈して
しばし木陰をおすそわけいただいた
そして最後はいつもの森へ
季節ごとにこの場所で撮り続けていきたい
などとおもいつつ