エンジンオイルには各社代表性状というものが公開されています。
Unil opal ではTDS=Technical Datasheetで上記のような数値が公表されています。
ウェブサイトの各商品情報でも一部を抜粋して掲載しております。
SAE grade =SAE グレード
Specific gravity at 15℃ = 15℃比重
Kinematic viscosity at 40℃ = 40℃動粘度
Kinematic viscosity at 100℃ = 100℃動粘度
Viscosity Index = 粘度指数
Pour point = 流動点
Flash point = 引火点
CCS viscosity at -30℃ = -30℃ CCS(Cold Cranking Simulator)粘度
Sulphated ash content = 硫酸灰分値
TBN = Total Base Number 塩基価
100℃の動粘度に注目をして頂きたいと思います。
SAEの定める粘度グレードは低温時の流動性と100℃動粘度により分類されます。
冒頭で一例として挙げたオイルは
-30℃ CCS粘度 が5,950 m・Pas で100℃動粘度が12.2 mm2/sなので5W-30に分類されます。
純正指定0W-20の車で、走行距離が増えてきたので5W-30を入れる
おそらく多くの方がやっていることだと思います。
その際、100℃の動粘度に注目していますか?
例えば弊社のオイルでOPALJET FE-V 0W-20という商品があります。
ボルボ承認オイルです。
100℃の動粘度は9.22mm2/sです。0W-20の100℃動粘度は9.3mm2/s未満なので0W-20の中では上限に近い固めのオイルになります。
5W-30のオイルでOPALJET MILLENIUM4という商品があります。
プジョー・シトロエン承認オイルです。
100℃の動粘度は9.6mm2/sです。5W-30の100℃動粘度は9.3以上12.6未満なので、5W-30の中では下限に近い柔らかいオイルです。
走行距離が増えてきたので0W-20から5W-30を入れる、という際に
弊社製品のOPALJET FE-V 0W-20からOPALJET MILLENIUM4 5W-30への変更となると
100℃動粘度は9.22→9.6 という変化のため、表示グレードの0W-20→5W-30と変わっていても実際の粘度はあまり変わらず、期待される効果が得られないことも考えられます。
もちろん、オイルの特徴は100℃動粘度だけでなくHTHSやベースオイル、その他いろいろな要素により変わりますので一概には言い切れません。
同じ5W-30でもOPALJET MILLENIUM4とOPALJET ENERGY3は100℃の動粘度で
9.6と12.2となりますので、MILLENIUM4は5W-20に近い5W-30、ENERGY3は5W-40に近い5W-30となります。
エンジンオイルの選択の際はSAEグレードだけでなく100℃動粘度にも注目をしてみてください。