ウィネベーゴ・リアルタの整備を行いました。
ウィネベーゴ・リアルタとはいわゆるキャンピングカー(モーターホーム)と呼ばれるものです。
車重が重く、また普段から頻繁に乗るものではないということで、ブレーキはしっかり整備しておきたい理由からのご依頼でした。
ブレーキキャリパーは基本的には前後1ポッドのフローティングタイプなのですが、重量を考えてのことでしょう、少し特殊な構造をしていました。
ディスクローターは融雪剤の影響を受けてかサビが進行していまうす。縁の部分に錆が進行しており、こうなってしまうと研磨が必要です。
ピストンにはサビつきと汚れが付着しています。
写真が分かりにくくて申し訳ありませんが、ピストンシールの裏側にサビつきがありました。ここにはピッタリとシールがはまっている部分であり、あまり例がありません。
整備後の運転に際し、長い下り坂では2速または1速までギアを落とし、エンジンブレーキを併用する旨をご説明申し上げました。
SSBS整備を行うことでブレーキの引き摺り(ひきずり)が大きく無くなり、抵抗が少なくなることで下り坂では非常にスピードが速くなって行きます。
いかにSSBSといえども、ブレーキを踏みっぱなしではフェードを起こしますので、下り坂では特に注意をいただけるよう申し上げた次第です。
キャンピングカーは重量が重いので特に注意が必要です。
整備後、ご旅行に行かれたとのことで感想をいただきました。
ブレーキはペダルフィーリングも良く確実に作動し、非常に良好であったとのことです。