ブレーキを整備する事で“燃費が向上”する事と“加速が良くなる”事をご存じですか?。
ディスクブレーキの場合、ディスクローターとディスクパッドは常に接触しているのです。
言い方を変えますと、ディスクブレーキはブレーキペタルを踏んでいなくても何時でもブレーキは効いているのです。
ホイールがパッドの粉塵で汚れてしまって、こびり付いてしまうのを実際に経験した方や見た事がある方は大勢いらっしゃると思いますが、そのダストはブレーキを効かせている時だけに出るのではありません。
むしろ、ブレーキを効かせていない時に、より多くのダストが出る原因となっているのが“引き摺り”という自動車メーカーが、自動車部品メーカーが解決出来ない、ディスクブレーキ根本的な故障の原因です。
勿論、本当の必要性はダストではなく、制動力の低下へと著しく進んで行く事であります。
引き摺りが強ければ強い程ブレーキダストは多く出ます。
と共にホイールに付いたそのダストは簡単には取れなくなってしまうものになってしまいます。
欧州車でホイールの汚れが酷い車がありますが、こうしたダスト汚れがブレーキの不具合のバロメーターになるのです。
業界ではこうしたディスクブレーキの欠点を一般的にはパッドの材質を工夫する事で解決しようとしています。
決して間違いではないのですが、でも、根本的“引き摺り”という故障はその儘になっています。
それは、制動力も低下したままなのです。
今の整備業界が部品の交換屋となっている現在、自動車メーカーも主導的立場にある以上根本的に考えなくてはならない時代である事を知る必要があると思います。
国土交通省・自動車メーカーが整備の怠慢、引き摺り基準の改正を考えなくては、と、考える次第です。
(2006年9月12日記)