ACEAの規格について、2020年版の新規格が今年発表になりました。
2016年改訂の際にACEA C5規格が発表になりましたが、今回はACEA C6及びA7/B7が発表されました。
参考URL:
https://www.lubrizoladditives360.com/acea-european-oil-sequences-update/
これによると、A5/B5、A3/B3の規格がなくなり、C6、A7/B7が新設されました。
ACEA C6は2016年に発表されたACEA C5と同等規格をベースに、新たに3つのオリジナルテストを付け加えたものになっています。
ACEA A7/B7はA5/B5同等規格をベースに、同じく3つのオリジナルテストを付け加えたものになっています。
3つのオリジナルテストとは
LSPI=低速早期着火
Chain Wear=チェーン摩耗
Turbocharger Deposits=ターボチャージャーデポジット
に関するものです。
ACEA C規格については本来DPF付のディーゼルエンジン用に規定されているものですが、現行車の純正オイルのほとんどがガソリン車にもC規格のオイルを採用しています。SAE粘度 0W-12や0W-16などの低粘度オイルもC規格の対象になりそうです。
今回の規定もガソリン直噴エンジンのLSPIやデポジットを追加という点では今後販売されるガソリン車にもC規格のオイルが純正指定されるとみて間違いなさそうです。
チェーンが伸びる・・・という問題も色々と伺う機会がありましたが、
そこに対しての独自テストを付け加えたということでしょうか?
Unil opalの商品ラインナップもそのあたりは周到していて、
新たに0W-20 C5規格のオイルがあり、LSPI対応しているので、ゆくゆくはC6規格に対応していくと思われます。
他にも5W-30のオイルでLSPI対応のものが2種類リリース予定で、最近のダウンサイジングターボに最適なオイルがご提案できると思います。
現在の流れではチェーン摩耗に対しても対応してくると思います。
ACEA規格については2012年、2016年、2020年と4年ごとに新規定が追加されています。
エンジンオイルには様々な添加剤が含まれています。
硫黄系・リン系の成分はC規格ができた時に規定され、今回はLSPIに対する規定なのでカルシウム成分が制限されることになるので、潤滑油メーカーはまた新たな添加剤を使用しなければいけません。
Unil opalもメーカーとして常に時代の流れに対応していく技術力のある会社ですので、今後の動きにも期待してください。
なお、今回の記事については参考サイトをもとに翻訳しているので、間違いがあるかもしれません。ご了承いただければ幸いです。