欧州モーターカルチャー聖地巡礼の旅、いよいよ1つめの聖地に到着します。 2011年12月31日 ミラノ郊外のPAで生ハム入りのパニーノに満足したら、 今回の旅の第1聖地"マラネッロ"に向けて再び南下します。 この辺りは、イタリア最大の河川"ポー川"流域に広がる"ポー平原"のド真ん中。 見渡す限り平地が広がっています。 どこを見ても平らな風景に、どことなく故郷の千葉県北西部を連想して、 親近感を持ってしまいます(^_^;) そんな郷愁に浸っているうちに聖地に着きました!! クルマで来るのは今回が初めてだったので、どっからマラネロにアプローチするのかと 思っていたのですが、"Maranello"の行き先表示についていったらアベトーネ通りから 本社正門前にひょっこり出ました。 画像はガレリア方面から正門を望んでいます。まぁ有名なアングルですね(^_^;) そろそろ、ミュージアム(ガレリア)でも見学しようと駐車場にクルマを停めると、 おもむろにイタリア人のお兄さんがやってきて、 イタ兄貴「€80でカリフォルニアに乗・ら・な・い・か!!」 ハッセー「What!? €80!?運転できるの!?」 イタ兄貴「あぁ、プライスリストがあるからついて来な!」 ハッセー「・・・・(なんか怪しそうだけど、ちょっと興味ある~)」 イタ兄貴「これがプライスリストだ。€80で10分コース。 30分コースなら270km/hまでだせるよ(^_^)b」(それいいのかよ・・・(^_^;) ハッセー「おっ!430スクーデリアと458もあるの?」 イタ兄貴「430は今はないよ。458は16:00まで戻ってこないなぁ」 ハッセー「(よし、ちょうど良いから4スクに乗りたいとか言ってやめとくか・・・) やはり4スクに乗ってみたいな。あのエキゾーストノートがお気に入りなんだ( ー`дー)キリッ」 イタ兄貴「そうか430スクーデリアなら知り合いが持ってるから紹介するよ~」(@o@)エェ~!! と、紹介されたのがここ。なんだ”WARM-UP”じゃん!! WARM-UPならフェラーリグッズショップの老舗だし安心だ。 2009年には旅の中盤だというのに、ここでブラーゴの"1/18 Ferrari 250LM"の組み立てキットを 買ってしまい、以降大変かさばった思い出もある・・・ 早速プライスリストを確認すると430スクーデリアは€100で10分。よし乗った!! 2009年に来たときには、そんなアトラクションどこもやっていなかったのに、 2011年のマラネロは大フェラーリ試乗会場と化してました(^_^;) かくして、マラネッロで430スクーデリアをドライブするという願ってもない体験を することが出来ました(@∀@)y 乗ったのはジアッロモデナ(イエロー)の"430 Scuderia" ちなみに、試乗中は隣にスタッフが乗って英語で案内してくれます。 スタッフ「シフトアップするときにアクセルは戻さなくてイイよ」(スイマセン、MT癖が・・・) スタッフ「次のロータリーは2番目で出てくれ!! の他にも スタッフ「ここは良いストレートだから少し待って加速だ!!」 スタッフ「クルマ来てないから、前のフィアット抜いちゃいな!!」 など、乗ってる間は10分とは思えないほど濃い体験でした(^_^;)ゞ ”マラネッロでフェラーリを駆る”なんて一昔前では考えられなかったことが 体験できるWARM-UPの"PUSH START"プログラム。問答無用にオススメです。 430 Scuderiaの乗り味で印象的だったのが、街乗りではガチガチのサスペンションが、 パワーをかけるとフワッと沈んで、たちあがっていくのが快感でした(^_^;) あ、あと音は言わずもがなです。 ちなみに、試乗時のオンボードカメラの動画をDVDに焼いてくれます。 上の車内画像はそのDVDからのキャプチャーです。 あぁ~、ガレリア見る前にこの充実感は何だぁ~ つづく
いよいよ、走り出した”欧州モーターカルチャー聖地巡礼の旅 -Bullet Corsa-”更新しま~す!! 2011年12月30日夜 旅の相棒もOpel Corsaに決まったので、早速フランクフルト中央駅で OPEL専門のチューニング雑誌"OPEL Scene flash"を購入し 意気揚々とA5号線を南下します(^_^;) この"○○ Scene"シリーズ、ドイツ国内の大手どころのメーカーは ほとんどカバーしていて、他にも"PORSCHE Scene Live"を筆頭に"BMW Scene" "VW Scene","Audi Scene","Mercedes Scene"などもでています。 モーターカルチャー的には、日本の"af・imp(オートファッションインプ)"的な 弄り方のクルマが載ってますが、彼の地では国産車なので弄り方のバリエーションが 豊富でなかなかおもしろいです。 こういう現地のチューニングカー雑誌、ついつい買っちゃうんだよなぁ~(^∀^;)ゞ ちょうど、創刊20周年だったらしく創刊号で特集したマンタと再開!!みたいな記事が 載っています。 また、ニュル24時間耐久レースの名物マンタの記事も載っていて、OPELファンの中で マンタは特別なアイコンになっているようです(^_^;) 途中、スイスとの国境にほど近い"Bad Bellingen-West"のPAで夕食のために休憩。 ドイツのPAでよく見かけた"NORD SEE"はビュッフェスタイルのレストランで 種類も結構豊富です。 初日はドイツと言うこともあり、やはりソーセージで(^_^;) ※ケータイなのでスペック低い画像で申し訳ないm(_ _)m スイスに入りアルプスに近づくと雪深くなってきました。 同時に夜空が黒から深い青になり夜明けが近いことを知らせてくれます。 アウトバーンA5号線からスイスのA2号線へ入り、アルプスはゴッタルト峠を 超えます。 高速での峠越えとは言えやはり路面まで雪深く、途中の登り坂では 運悪く上れずに停車したトラックの後ろにいて加速せずにバーンナウト状態の カマロも見かけました。。。CorsaはFFでよかった。。。 ゴッタルト峠を超えればもうイタリアです。 イタリアへ入って最初のPA"Piotta"に入ります。 やはりイタリアのガソスタと言えば"Agip"!! 早速、口から炎ぃ吹きながらイタリア入りを歓迎してくれています(^_^;) こちらは除雪中のウニモグ。給油している間もあっちへこっちへ雪をかいて 忙しそうにしてました。 イタリア側もしばらく雪模様は続きます。 ミラノまであと64kmのところまで来る頃には、すっかり雪はなくなり 快適なアウトストラーダA9号線が続きます。 それにしても上の構造物、日本人なら一瞬身構えてしまいそうなカタチですが 標識の意味は全く逆で規制解除のようです。Hシステムかと思った・・ ちなみに左車線を走っているのは、現行istの欧州仕様"URBAN CRUISER" 本家"ランクル"的に呼ぶと”アークル”になりますね。(^_^;) CorsaはA9号線からMILANOの市街地を環状にスルーするA50号に入り順調に 南下し、"Muggiano"のPAで朝食にしました。 何の変哲もないパーキングや駅の売店で本格派のプロシュット(生ハム~(T∀T)v)が 挟まったパニーノが食べられるあたりは、ホントにイタリアの羨ましいところ。 昨日の夕食がソーセージで翌朝の朝食にプロシュット入りのパニーノを食す。 これも欧州グランドツーリングならではの楽しみの1つですね。 なんか初回はモーターカルチャーよりもフードカルチャーの要素が多くなっちゃいました(^_^;) つづく
ドイツ-オーストリア自動車ミュージアム巡りの旅続きです。 時は2011年1月6日朝 イタリアに後ろ髪引かれつつも 夜の内にオーストリアを抜けてドイツに 戻ってきました。 それにしても雪解けで視界がひどい状態に・・・ そんな中でもアウトバーンではパナメーラが 左車線をかっとんでいきました とうとうウォッシャー液を使い果たしたので、途中PAで買い足しました。 DTM参戦車両のスポンサーなどでお馴染みの"SONAX"って カー用品メーカーだったんですね~ さぁ、最後の目的地(と言っても昨日決めた(^^;)) シュトゥットガルトはウンターテュルクハイムにつきました。 案内通りに止めたはずですが、なんか系列や元提携先のブランドの 車が止まってます。(ひょっとして従業員用だったかな・・・) しっかし、隣のシャリオが日本では見かけない仕様で スリークで良いですね(共感する人は少ないかな・・・)!(@o@)! ここです。メルセデスベンツ・ミュージアム ここもポルシェと同様近年ミュージアムを建て替えて リニューアルしました。 以前はちょうど写真の左の高架橋の下から、ダイムラー社の敷地内に バスで入っていったところにミュージアムがありました。 このミュージアム、膨大な展示物がありとても全部は紹介しきれないので スペクタキュラーなものを選りすぐって紹介します。 まずはゴットリープ・ダイムラーとヴィルヘルム・マイバッハが 造り上げた"モーターキャリッジ"と カール・ベンツの”パテント モトーレン ヴァーゲン” この2台はアポストロフィーをつけて年式を表すと'86年式(^_^;) なんかネオヒスな感じになっちゃいますが、どちらも1886年製です。。。 続いて、1902年製のRennwagen"Simprex 40PS" 解説によれば6.8リッターの4気筒エンジン搭載 最大回転数は1100rpmから車名の通り40馬力を発揮 次のフロアは働く車 こちらはロンドンバスとして使われていた 1907年式"Milnes-Daimler Doppeldeckerbus" 5.3リッター/28PS 今ではお馴染みのロンドンの2階建てバスですが、 1907年当時ですでにもう2階建てだったんですね~ '59年式 LP333 Pritschenwagen Lシリーズのトラックと言うことくらいしか解らないですが、 良い味出てます。 同年式頃のウニモグのミニ4駆を造ったのを思い出しちゃいました。 このフロアで群を抜いて異色なのが、この"Rennwagen-Schnelltransporter" 300SLをベースに造ったので、パワースペックは当然3リッター 6気筒を搭載。 192馬力から170km/hに達する世界最速のトランポ(^_^;) 背中の300SLRに負けない圧倒的な存在感を誇ってます。 実はこのトランポ、過去に1/87のBUB製のミニカー買ってしまったほど 好きなメルセデスの1台なので穴が開くほど眺めてきました(^_^;) フロア変わってこちらはルパン三世の愛車としても有名な "Typ SSK"SSKは"Super Sport Kurz(Super Sport Short)"の意味。 ルパンの愛車はクラムシェルフェンダーですが、この個体は サイクルフェンダーでよりコンペティティブな印象。 おなじみ300SL 1955年の時点でインジェクション式燃料噴射搭載。 フランス映画「死刑台のエレベーター」の中でも インジェクション式燃料噴射を自慢する台詞が言われています。 これが300SLのフレームワーク。 そして、至高の存在"SLR Uhlenhaut-Coupe" 歴代メルセデスの中で一番好きなのがこのウーレンハウト クーペ。 レースでのヒストリーがないので知名度はあまり高くないですが、 ロードユースでも使えるレーサーとして、Ferrariの250GTO,250LMなどと 並んでとても魅力的に見えます。 おまけに1955年のルマンの大惨事で全てのレース活動から撤退したことで 行き場を失ったこのSLR Coupeを研究所所長のウーレンハウト自信が サイド出しのエキゾーストにサイレンサーをつけてプライベートで乗り回していたとか いないとかのエピソードが、さらにこの車を魅力的に見せてくれます(^_^;) お次はおなじみの紋章”菊の御紋” そう昭和天皇の"770 グロッサー メルセデス"です。 Renwagenの展示はこんな感じ 展示車数は増えていて満足なんですが・・・ 写真撮りにくい・・・ような・・・ 300SL(左)と300SLR(右) SLRは'55年のミッレミリアでスターリング・モスが ドライブした個体です。 7時22分スタートに由来する"No.722" 近年、近代SLRの1グレード名になったことは 記憶に新しいですね。 これは"Mercedes Targa Florio" 音声ガイドによると車体が赤いのはイタリアの観客が 自国の車以外に石を投げるので、赤に塗ってパッと見 イタリア車に見えるようにしたそうです...(^_^;) 1909年製"BLITZEN BENZ" いわゆるレコードブレーカーです。 1909年にブルックランズで202.6km/hの世界速度記録を記録 "1938 W125 Rekordwagen"(左)と"1978 C111-Ⅲ Diesel-Rekordwagen"(右) 解説によれば、W125の方は5.6リッター V12から736馬力を発生し、 フランクフルト~ダルムシュタット間のアウトバーンで 432.7km/hの公道最速記録を樹立。 ”公道最速記録”なんかイイ響きですね(^_^;) C111-Ⅲは一連のC111プロジェクトの内の1台 3リッター 5気筒ディーゼルエンジン搭載 イタリアのナルドの高速周路で327km/hをマーク。 "1970 C111" Wankel-engineつまりロータリーエンジンを積んだコンセプトカー。 2400cc 4ローター 350PS 最近、GWA社から"Ciento Once"という名前で復刻車が出て 一部の自動車誌面を賑わせましたね。 出る頃にはすっかり暗くなっていました。 2004年に初めて来たときは、Uバーンであった建築学を学ぶ日本人の 学生と一緒に来た覚えがあって、そのときに彼が「この建物は有名な建築になる」 と言っていた覚えがあるけど、確かに特徴的でアーティスティックな 近代建築となって目の前にそびえてました。 つづく
ドイツ-オーストリア 自動車ミュージアム巡りの旅続きです。 時は2011年1月5日午後 グミュントのポルシェミュージアムを後にして、 西の方に向けてオーストリアをドライブ。 なぜ西の方なのかは後ほど・・・ グミュントのポルシェミュージアムで 色々グッズを買い込んだのでユーロが無くなってきました(^_^;) "Lienz"の駅で両替所を探すも両替所のある規模の駅ではありませんでした。 しかし、典型的なヨーロッパの駅に”電気機関車+客車”のスタイルの鉄道に 学生時代にユーレールパスで”ヨーロッパ鉄道の旅”をした思い出が蘇ります。 途中スキーリゾートの"Sillian"で道路沿いに銀行発見。 手持ちの円をユーロに両替して再び出発。 両替はやはり銀行で換えるのが一番レートが良いですね。 こんな小さな街の銀行みたいなところでも円を難なく両替できてちょっとビックリ。 Sillianはイタリアとの国境の街でもあるので、 しばらくするとイタリアに入りました。 国境で写真を撮りたくなるところに、僕の中の”日本人”な部分を再認識(^_^;) 今回はイタリアに来る予定はなかったんですが、 グミュントで地図を見ていると、なんかイタリアが 近かったので、つい吸い寄せられてしまいました。 やっぱイタリアと聞けば放っておけない。。。(^_^;) ついでにイタリアのスキーリゾート"Cortina d'Ampezzo"を ドライブしてドイツへハンドルを向けることにしました。 コルティナを抜けて行けば果てはヴェネチアにたどり着くらしい。 いっそ行ってしまいたい。。。 コルティナはさすがに高級スキーリゾート地ということもあって、こんな光景や "Panamera" こんな光景も見られます。 "911(997)" アウトバーンの左車線をぶっ飛んでいくポルシェもいいですが スキーキャリアつけてスキーリゾートに乗り付けるポルシェもいい絵になります。 ちなみに911はCarrera4 北側からコルティナへ通じる道はご覧のように 魅力的なドライブルート。 ヨーロッパドライブの神髄は下道にあり!! つづく
先週末に計画していたカリブロッソ史上最大の大型プロジェクトが 「ボルトが固着しててゆるまない・・・」という北海道育ちのこの車には 良くある出来事で延期を余儀なくされたので、 悔し紛れに小技を繰り出します・・・(^_^;) その小技は ハンドルカバーです・・・プププッ そうなんです。 まぁ~一生購入することも、ましてや装着するなんて もってのほかだ!! くらいに考えていたパーツでもありました。 だいたい、夜中の2時くらいにドン・キホーテ常連の トールワゴンだったらマストアイテムなあのテカテカのアレだったり、 サーファー気取りのメッメッメッメッメリケ~ン!!なアストロや シェビーのトラックに似合いそうなファイヤーパターンのアレが 想像されます。 しかしエアバック搭載以降、お気に入りのステアリングに 気軽に換えられなくなったのも寂しいし、 エアバック(命)と引き替えに社外ステアをつけるのも勇気がいる・・・ そんな思いの狭間で揺れ動いていたのはイタリア人も同じだったらしく。 SPARCOからレーシィなハンドルカバーが出ていました。 配色は、”黒&青”、”黒&赤”、”黒&灰”、”灰&青”がありましたが、 ロッソは内装がグレーなのと、アマチュア仕上げのチューンドカーっぽく なるのを嫌って色物は避けて”黒&灰”にしました。 こちらがBefore これがAfter イミテーション レーサーの完成ですッ! ・・・・まぁ、ハンドルカバーって時点で本意ではないですが、 前よりは改善されているので良しとしましょう・・・ SPARCOが悪いんじゃなく、ベースが悪いだけ・・ SPARCOはがんばってますよ(^_^;) でも、装着して外に出たら一気に気に入りました。 この眺め!!めっちゃレーシィィィィーーー!! この顔越しにステアリングセンターのイエローラインを 発見した日にゃ、ラリーファンは二度見必須でしょう!!(^_^;) 運転してても、視界にステアリングセンターのイエローラインが チラチラ入るんで、思った以上に満足度高いです。 これで、2&ハーフ千円はお買い得だ。 購入は、最近欧州車専門コーナーを大幅に拡大したスーパーオートバックス東雲です。 ちなみに本家TTEのカローラWRCでステアリングセンターのイエローラインが 入ったワークスカーはちょっと記憶にないですが、カローラWRCのインテリアパーツは SPARCOのモノが使われていたので、ここは折り合いをつけましょう(^_^;)