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時は2011年1月7日

いよいよドイツ-オーストリア自動車ミュージアム巡りの旅も最終日。

この日は、フランクフルト市内の車事情を探索

まずは、"Saab 96"
P1150391.jpg
角目と大きなウィンカーから比較的後期のモデルと
思われます。

続いて"VOLVO PV544"
P1150397.jpg
時折、こういう古い車も見られますが
ドイツ政府が実施する新車買い換え補助制度の影響か
80年代,90年代の車はどんどん減ってきている感じがします。
至る所に居た80年代のカデットやパサート、ポロは何処へ...
まぁ、時が経ったってのもありますが...

お次はポルシェ事情。
水冷以降の比較的新しいのは結構走ってます。

"Boxster(986)"
P1150405.jpg
最近、日本では100万円以下の個体もチラホラ出て来ましたね。
個人的には986ボクスター用のテールゲート付ハードトップ”Zeintop”
付けて乗ってみたいですが、製造元Zeintop自体が...倒産?活動休止??な状態で
検索もろくに引っかからない...格好いいんだけどなぁ~

"911カブリオレ(997)"
P1150402.jpg
前期のCarreraと思われます。

フランクフルトは金融・経済の中心ってこともあり、
ポルシェは結構頻繁に見かけます。

ラーダ・ニーバです。
P1150400.jpg
日本でもたまに好き者が乗ってますね(^_^;)
質実剛健のニーバとアメリカ帰りのメルセデス(MLクラス)...
類似のカテゴリーでありながら対極にある2台。


"iQ"&"Smart for two"
P1150403.jpg
こんな感じでミニマムクラスの車も
一定量に需要があるようです。
ヨーロッパの旧市街は半端じゃなく道狭いんで、まぁ納得ですね。

あぁ~カリブロッソ!!!
ではなく、欧州仕様の"Carolla Konbi"です。
P1150390.jpg
日本では激レア車ですが、
欧州では、この顔が標準(前期モデル)なのでまだまだ見かけます。
P1150389.jpg
ん~すっかり欧州車風情に見えるのは僕だけ?(^_^;)
ユーロプレート仕様のリアガーニッシュが
羨ましいぃ~

すっかり繁華街からは離れ、閑静な住宅街を散策していると
後ろから快音と共に458が登場!
P1150388.jpg
ナンバーの左の2文字"PF"は
バーデン=ヴュルテンベルク州プフォルツハイム
登録を意味していますが、車が車なだけに
ピニンファリーナの"PF"を意識したように
見えてしまいます。しかも後半の文字も凝ってるし・・・(^_^;)

メーカーの広報車などは、ナンバーの地名とその後の文字で
車名などになるようにわざわざその土地に登録しに行くと、
聞いたことがありますが個人でもやる人が居るのかは謎です。

プフォルツハイムなら近いし、行っちゃう?的なのりで採ったかもしれませんね(^_^;)

これにて、ドイツ-オーストリア自動車ミュージアム巡りの旅は終了です。
P1150377.jpg
長編にして長文のブログを読んでくださってありがとうございます。

今年の年始に行ってきた旅の記事も、こんな調子で書いていくので、
お楽しみに。では~


 

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引っぱりに引っぱったポルシェミュージアム編も
いよいよ、今回で最後です。

今回は”RennSport”特集後編になりま~す。

まずは、それまでクラス優勝に甘んじてきたポルシェに、初のワールドチャンピョンシップを
もたらした”908”です。
P1140330.jpg
展示車は”908 LH Coupe”

LHは”ラング・ヘック”ドイツ語でロングテールの意味です。
この通りリヤ・オーバーハングに”PORSCHE”のロゴ入りストライプが書けるほど長いです。
P1140333.jpg
エンジンは、68年からの排気量制限規定(フォード・シャパラル閉めだし規定)を受け、
新開発された3リッターのフラット8を搭載。


見慣れない車ですが、”909 BergSpyder”です。
Berg=山という意味のとおり、ポルシェのヒルクライム専用レーサーです。
P1140461.jpg
このBergSpyder、アルミ製のスペースフレームの採用や、上り坂での前軸の荷重減少を
防ぐレイアウト変更(ギヤボックスをリヤオーバーハングから、エンジンと後輪の間に
レイアウトしドライバー位置を前進させる)など、ヒルクライムならではの成り立ちで、
なかなか面白いです。

あと、”ベルクスパイダー”って響きがカッコよ過ぎ!
ちょっとフルカウルミニ四駆みたいだけど・・(^_^;)


そして、ポルシェのヒストリックレースカーとしては、”栄光のルマン”の影響で知名度の高い
”917”です。展示車は、’70年のLe Mansでポルシェに念願の初総合優勝をもたらした、
ポルシェ・オーストリア・ザルツブルグの917K。
P1140335.jpg
この個体は、おそらく917-023だと思われます。一時期、松田コレクションの所有で
御殿場のポルシェ博物館にあったこともある個体です。

松田コレクションがこの917-023を入手した時のエピソードとして、
アメリカのコレクターから、当初ジョン・ワイアチームにデリバリされた917-026として
購入するも、後からレストア時にシャシNo.プレートを取り違えて付けられていることが
判明し、023であることが分かったという記事を読んだことがあります。

事実、松田コレクションの917Kは、最初ガルフカラー(ジョン・ワイア仕様)だったのが、
後にこのザルツブルグカラーに戻されていましたね。

917は、このザルツブルグの023以外にも、多数展示されていました。
P1140425.jpg

”917 PA Spyder”
P1140426.jpg
詳細は不明ですが、6~7.2リッターのフラット16を搭載と説明にあるため、
Can-Am車両開発の実験用に造られたテストカーと思われます。


”917KH Coupe”
P1140428.jpg
カラーリングからジョンワイアの917-035(015リビルド車)かな・・・


”917LH Coupe”
P1140431.jpg
’70年にザルツブルグ、’71年にマルティニからLe Mans参戦するも
共にリタイアの917-042。

”917/20”通称”Pig”とも”Pink Pig”とも言われる、
ボディ全体に豚肉の部位が書かれている特徴的な917です。
P1140433.jpg
こんなカラーリングですが、エントリーはマルティニからです。
マルティニ側がこのカラーリングを気に入らず、一切マルティニのロゴを
入れるなと言ったとか言わないとか(^_^;)

”917KH Coupe”
P1140436.jpg
一見、普通の917Kですが、’71年のLe Mans優勝車(917-053)です。
この053、まさに隠れワークスの真髄で、なんと他の917がアルミフレームなのに
対して、シャシNo.051~053のみがマグネシウム製フレームを使用していました。

軽くなった分バランスウエイトを使い重量配分を最適化、操縦性の向上は
著しかったそうです。

グループCカーの代表格ともいえる”962C”です。
P1140358.jpg
展示車は’87年のLe Mans優勝車。

これは’82年の”956”を使ったダウンフォースを判りやすく?伝える展示(^_^;)
P1140360.jpg
理論上321.4km/hで天井に張りつくほどのダウンフォースが生まれるということか。
P1140362.jpg
公式まで書いてあるところが、ドイツらしいが肝心のCa値の求め方が知りたい!!
Ca値以外は、空気抵抗の式と同じです(^_^;)

’96年の911GT1です。
P1140439.jpg
962C以来のワークス体制でLe Mans参戦するも、前年ポルシェが
チーム・ヨーストに売却したWSC-95(TWR製シャシ+962Cエンジン)に
優勝を持っていかれるという、何とも皮肉な結果に・・・

ちなみにこのカラーリングは、スポンサーの”Mobil”のロゴから
デジタル処理で作り出した模様だそうです。
P1140441.jpg
一見、993のように見えるヘッドライトも全く別物ですね。

”’98 911GT1”です。
P1140376.jpg
’97年も’96年同様に、ヨーストに優勝をさらわれたポルシェ・ワークスが
’98年に念願の総合優勝をこの車で獲得しました(^_^;)

こちらはまだ記憶に新しい”RS Spyder”です。
P1140458.jpg
’05年登場のLMP2カーで、アメリカのLe Mansシリーズでは上位クラスの
アウディをも脅かしたRS Spyder。
3.4リッター V8を搭載。

このエンジンは、コンセプトモデル918Spyder・918RSRに
使われるなど今後の展開が気になりますね。

最後に911を2台。

”911 Carrera RSR”
P1140547.jpg
タルガフローリオにワールドタイトルが賭けられた最後の年’73年に出場し
クラス優勝を成し遂げます。

”911SC Safari”
P1140445.jpg
’78年にサファリ・ラリーに出場したSCです。

911といえば車高を下げたサーキットトラック仕様が一般的ですが、
SCにしろSCRSにしろ、オフロード用に車高を上げた911、
僕はかなり好きです。
ドイツ国内ラリーでは、いまだに911GT3などで出ているエントラントもいるみたいです。

ポルシェ社史からレーシングヒストリーまで、ポルシェの世界を存分に堪能できる
ポルシェミュージアムのレポート、いかがでしたか?

是非、お近くにお立ち寄りの際は寄ってみてください。
車好きなら、出る頃にはポルシェ好きになっていることでしょう(^_^;)

はじめからクライマックス的な今回の旅ですが、ご心配なく。次の博物館もクライマックスです(^_^;)
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こんにちは!
新生活の準備で、「Rally del Corallo」のレポートが
延期に次ぐ延期になってしまっていたので
ここで、day1をレポートします。
「づづく」に期待して待っていた方、お待たせしましたm(_ _)m

Day1は、サービスパークやスタート&ゴールが設置されているアルゲーロの街に
留まって観戦する予定で、安宿からスタート地点へ向かいました。
P1080144.JPG

が、しかし。既にスタート地点には最後の一台であるナローがスタートしていくところを
かろうじて観られたというタイミング・・・
あ~、ユースの朝食なんか悠長に食ってる場合じゃなかった~(^_^;)ゞ

気を取り直して、午後に各車が帰ってくるまで、アルゲーロの街中でカーウォッチングを
することにしました。

街を歩いていくと、
おっ!早速、目に飛び込んできたのは、E11欧州カローラ!!
P1080169.JPG
WRC好きには、なじみ深い欧州カローラですが、これがベース車です。
これ、日本で乗ったら通好みで面白そうだなぁ~と思う1台。

お次は、New500アバルト。配色がうちのインプとにていたので、つい。
P1080202.JPG

そして、メアリ。サルディニア島という土地柄か、これ以外にも結構走ってました。
P1080207.JPG

つぎも日本では、まず見ない2代目デルタ、本国ではちょくちょく見かけました。
P1080209.JPG

これは、イタリアでもレア車でこの1台しか見なかった先々代Meganeの4ドア セダン。
P1080226.JPG
ベルタしかり、Fitアリアしかりで、こういうハッチバック派生型セダンの
なんとも悩ましいスタイリングが妙につぼにはまって僕は好きだ。
ちなみに、後ろの赤いのはシボレー(大宇)のカロス。


時間も頃合いになり、ゴール地点へ向かうとオフィシャルカーのDELTAが帰ってきた。
P1080238.JPG

つづいて、何やらゼッケンにただならぬ文字が書かれたグランデプント・アバルトが到着。
P1080240.JPG

P1080241.JPG
うわっ!なんと、サンドロ・ムナーリ氏だっ!! 
やっぱ、1日目はゴールで待ち伏せしててよかった(^_^)v


さぁ、続々と競技車両が帰ってきました。
ここからは、ひたすら名車の画像をお届けするので、どうぞご自由に浸ってください(^_^;)ゞ

911 Carrera RS
P1080246.JPG

911 RSR
P1080259.JPG

911 RS Carrera(手前)
P1080268.JPG

Alfa Romeo GTV6
P1080269.JPG

言わずと知れたLancia Stratos
P1080280.JPG

下の911はエントリーリストを見ると911 SCらしい。
エクステリアが全体的にGr.4仕様で、ダックテールという
完全に僕好みな1台。もし930を買ったなら、こんな風に弄りたい(^_^;)ゞ
P1080288.JPG

TALBOT SUNBEAM
P1080301.JPG

FIAT Abarth 124 Rally
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Renault 5 Alpine
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Ford Escort RS 1600
P1080312.JPG

Volvo 122 (アマゾン)
P1080319.JPG

こちらもStratos
P1080329.JPG

そしてLancia Rally 037
P1080336.JPG

P1080337.JPG

TR7
P1080338.JPG

FIAT Abarth 131 Rally
P1080347.JPG

BMW 2002
P1080349.JPG

アルゲーロにたたずむ希代に名車たち。
P1080369.JPG

南欧の海辺にたたずむヒストリック・ラリーカー。
なんとなくカフェレーサー的であり、サーキットでは絶対に味わえない醍醐味ですね。
P1080389.JPG

Fulvia Coupe 1.6HF
P1080383.JPG

下のFulvia Coupeは1.3Sがベースだそうです。
たしかによく見るとフェンダやグリル、ボンネット、モールなどがHFとは異なっているが、
イエローのライトにシビエのフォグと、かなり言い雰囲気を醸し出してます。
P1080398.JPG

P1080408.JPG
こんな感じで、雰囲気最高の「Rally del Corallo day1」でした。

P1080427.JPG
Day2へつづく。
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ちょうど、先週の12~14日、地中海に浮かぶ島「サルディニア島」で
FIAヒストリックラリー選手権の第1戦「Rally del Corallo」が行われました。

[Rally del Corallo]は今回の旅のメインイベントにして最後の砦。
実はこれを観たくて日程調整したくらいです(^_^;)

サルディニア島はイタリアでありながら、ユーレールパス(鉄道パス)が使えなかったり、
そもそも、鉄道が朝2本、夕方2本というような状況で、市民の足は専らバス。
というようなところ。さらに、この時期はフェリーが夜の間にイタリア本土から出発し
翌朝に、島に到着するため、ヨーロッパ本土のようなトーマスクック時刻表片手に
ひらめきで旅をするようなことが出来ない。

下が、ティレニア汽船のフェリー。ジェノバ発→ポルト・トーレス行き
P1070862.jpg

結局、サルディニアに12~15日の4日を費やすことに。
まずは、12日(ラリー前日)のラリー本拠地、「アルゲーロ」の町の様子を、

アルゲーロの町に着くと、早速ラリー出場車と思われるランサーがいた。
P1070977-s.jpg

海岸沿いの道では、明日に備えて911 Carrera RSやトライアンフTR7などが
試走している。
P1080003.jpg

P1080034.jpg

こういった、一般車両に紛れて街中を走るコンペティションマシンの風景っていうのが
僕の理想のかたちである。

そういや映画「男と女」で、モンテカルロラリーに優勝したムスタングで
そのまま恋人のいるパリまで走っていくって場面があったけど、そういうの好きです(^_^;)

今回のラリーのサービスパークになっている駐車場では、
Alfa Romeo GTV6
P1080050.jpg

FIAT Abarth 124 Rally
P1080056.jpg

FIAT Abarth 131 Rally
P1080061.jpg
などがパークされていました。

こうして、マジマジと見ているうちに、チェントヴェンティクワットロ(124)マジカッケー!!
と魅了されたりしてしまいました(^_^;)

スタート地点では
ナローにCarrera RS? RSR?がスタンバイ。
P1080103.jpg

そして、ここで外せないAbarth製ラリーカーの雄である037もいました。
P1080104.jpg
Kimu March氏これについて何か、発見があれば是非コメントにて語って頂きたい(^_^;)

↑ちょっと引っかかることがあったんで、Myケータイメモリーを見るとなんと
去年の8月に六本木のル・ガラージュに置かれていた037と同じカラーリング!!!
                       21082008(005).jpg
しかし、よく見るとスポンサードステッカーが違っており、別の個体のようだ。

また、グループAも参加可能だったのか、DELTA HF 4WDの姿も。
P1080109.jpg

ちなみに、下のDELTA HF Integraleの方、は
オフィシャルカーとして使われ、いい音を振りまいてました!(@o@)!
     P1080114.jpg
しかし、いい雰囲気だ~(u_u)/


つづく。
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