トヨタ・レーシング TS030-HYBRIDが車検を通過しました
当初、ベルギーで5月に開催された「スパ・フランコルシャン6時間」でレースデビュー予定でしたが、
直前のテスト中の事故で出場はなりませんでした。
その後、ボディカラーもレッドからブルーに変更され、こうしてル・マンの地に立ったのです。
2台体制で臨むル・マンには今年、頼もしいドライバーが名を連ねています。
CAR NO.7はル・マン優勝経験を持つアレクサンダー·ブルツ、ニコラス·ラピエールの両氏と日本のGTドライバー中嶋一貴をドライバーに擁します。
CAR NO.8は元F1ドライバーのアンソニー・デビッドソン
とセバスチャン・ブエミ、そして07年のル・マンシリーズチャンピオンのステファン・サラザンに託されました。
ルマン24時間耐久レースの公式テスト等では、アウディが最速327キロだったのに対し、
TS030は330キロを計測したとの発表もあり、トヨタのクルー陣もかなりの自信を持っている様子です。
TS030のハイブリッドシステムは、「THS-R」(トヨタ・ハイブリッド・システム-レーシング)と名づけられており、
新開発の3.4リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンには、フロント:アイシンAW製、
リア:DENSO製のモーターが組み込まれています。
ル・マンに向けて相当の準備を積んできたトヨタ、そして迎え撃つ王者AUDI、
両者の駆け引きはスタート時から目が離せそうにありません。