アルファロメオGTV・・・それは毒性の強いイタリア車でした。飽き性の自分がこんなにも愛し続けられる車に出会えるなんて・・・。しかも、アルファロメオとしては異端なRosso Corsa のGTV。。。そんなGTVとシトロエン C4 Picassoを中心に回るイタフラ趣味的自動車ライフ+αを書き綴って行きたいと思います!
英国紳士の御用達 ジャガーXKR-Sを試乗した。 ジャガーのトップエンドモデルであるXKR-Sは、英国紳士というよりは、獰猛な野獣の雰囲気すら漂わせ、このスタイリングは見るものに威圧感を与える。 今回の試乗車はアルティメットブラックというボディカラーで、透明感のある美しいブラックだ。 じつにクールな印象を感じる。 今回の試乗車は黒の内装に鮮やかなブルーステッチの入ったしつらえ、上質な中にもスポーティさを感じさせ、ドライバーズシートに座るや否や、とても気分が良い。 車室内には、XJやXFの車内とは異なるジャガーらしい上質さとスポーティさの解釈を感じる。
ジャガーらしい上質なレザーを使用しカバーされているシートはホールドも良く、ステアリングを握ると、スポーツカー好きであれば極上の幸せを手に入れる事が出来る。 ステアリング越しに見えるメーター周りは予想外にこじんまりしており、まとまり感とジャガーらしい上品さは感じるものの、 ジャガーを愛車とするオーナーの中でもあえてこのモデルを選ぶオーナーには、もう少しアドレナリンを分泌させるに相応しいメーター周りを期待したかった。 今回の試乗車XKR-Sは通常のXKRを多方面に渡って進化させた物だ。 エクステリアでは空力的に見直され、スーパーチャージドされたV8エンジンは510psから550psとなり、最大トルクも 680Nmとなった。 エンジンスペックだけみても、驚くべき性能と知ることができるうえ、車両重量は1810kgで通常のXKRと同等に押さえられている。
これだけのパワーを誇るXKR-Sを今回のような雨天時に試乗するなど残念でしょうが無い。 できればドライ路面で試乗したかったのは言うまでもない事だ。
他の車種同様、プリンスホテルの駐車場から西湖バイパスへ滑り出す。 ホテルのエリア内は路面も荒れており、ジャガーらしからぬ足元からの突き上げを強く感じた。 今試乗しているのがXJではなく、XKR-Sであることを思い出す。 高速走行となるバイパスへの合流では、そのパワーゆえにアクセルワークに気を使った。 徐々にアクセルを踏み込み、エンジンからのトルクをタイヤ、そしてアスファルトへと伝える。
実はこの西湖バイパスへ出る前、ホテルのエリアで大人気なくゼロスタートの全開加速を試したところ、見事にホイールスピンをかまして猛然とダッシュしたXKR-Sのパワーに恐怖も感じていた。 人生で最大馬力の車をウェット路面で操ると言うのは怖いものである。
しかし、バイパスへすんなりと飛び出すと驚くべき事に気付いた。 先程までは気になっていた足元からの突き上げが気にならなくなったのだ。 スピードを上げるにつれ不思議なことにゴツゴツしたところはどんどん納まり、フラットライドを印象付けられる。 特に路面のいいところではまるでXJかと思わせるような乗り心地に変化した。
XKR-Sで西湖バイパスを高速クルージングとは何とも贅沢。 アクセルを踏み込むと心躍るようなエグゾーストが聞こえてくる。 ダイナミックモードをチョイスすると排気フラップが作動し、まさにレーシングカーのようなエグゾーストノートが飛び込んでくる。 しかしそれと同時に、ツインカムユニットからもしっかりエンジン音が車室内に響く。 ジャガーの開発陣も心憎い演出を考えた物だ。 日本人にとって、ジャガーと言えば高級車、そのステイタスの高さは車好きならずともいつかは手にしたいとあこがれの対象である。 ラグジュアリーなイメージが先行するが、実はジャガーはスポーツカーメーカーだ。 1950年代のル・マン24時間レースでは輝かしい成績を収め続け、XKシリーズをベースとするCタイプや、Dタイプで何度も表彰台に上った。 そんなスポーツカーメーカだからこそ生み出す事の出来たXKR-Sは2011年にヨーロッパでリリースされ、 日本でもすでにデリバリーが開始され、多くのファンを魅了している。 今回試乗する機会に恵まれたXKR-Sだが、やはりおいそれと手に入れる事が出来る車ではない。 車両価格は1750万円で、人生で成功を収めた物しか手に入れる事は難しい。 しかし敢えて言おう。 是非このブリティッシュスポーツの頂点を手に入れるべきだと。 この上質かつ獰猛な性能を持ち合わせた一台は、人生のアガリ車としても十分な一台だ。 まさに世界中の車好きの心にグサッと来る一台だった。 ジャガーの開発陣のセンスの良さに脱帽した。 ジャガー XKR‐S [2013年モデル] 主要諸元 全長×全幅×全高:4795×1915×1310mm ホイールベース:2750mm 車両重量:1810kg 駆動方式:後輪駆動(FR) エンジン種類:水冷V型8気筒DOHC 総排気量:4999cc 最高出力:385ps(283kw)/6500rpm 最大トルク:515Nm/43500rpm トランスミッション:電子制御6速AT 燃料:無鉛プレミアムガソリン 全国希望小売価格:1750万円『消費税込』 JAGUAR JAPAN サイト:http://www.jaguar.com/jp/ja/xk/models_features/models/xkr-s/
カーくる編集部 いーさんです。 先日開催された JAIA 輸入車試乗会、多くの車両を試乗したなかで自分が最初にお届けするのは
フォード マスタング V8GTクーペ 6AT
まずはそのスタイリング、誰がどの角度から見てもアメリカンな香りが漂い、 押し出しが強くボリューミーなボディは直線基調で旧き良き米国車の面影を周到したもの。 2013年モデルではボンネットのデザインもさらに大きく膨らみ、若き日に憧れたマッスルカーのへの思いを再燃させてくれる。 今回試乗したのはV8モデルで、グリル内にアクセサリーランプ(スポットランプ)が採用されており、V6モデルには無い装備となっているために、両モデルの違いをここで見分ける事が出来る。 後方に回ると、個性的なコンビネーションランプが印象的。 マスタングの伝統にならった3連コンビネーションランプにはリングの形をしたLEDが初採用され、 武骨なデザインだが、マスタングにはよく似合った物となっている。 ブラックアウトされたデッキリッドがライト中央に配されることで、リアビューはシャープな印象もうけられる。 ボリュームのあるボディの外観通り、狭苦しさの無いキャビンはゆったりした作りになっている。 左右対称・水平基調のデザインが印象的なインパネ回りや大きく視認性の良い丸型メーターの周りのデザインには色気は無いが、アメリカンなデザインの中に機能的に配されたスイッチ・ボタン類の使い勝手は良さそうだ。 さて、今回の試乗車はV8 5リッター DOHCエンジン 最高出力426ps/6500rpm 最大トルクは529Nm/4250rpmと強力な心臓が与えられている。 エンジンを始動すると、V8エンジンが目覚めの咆哮をあげるがすぐに落ち着きあるアイドリング音を発する。 マスタングを愛車に選ぶオーナーは、この目覚めの咆哮も楽しんでいるに違いない。 今回の試乗コースは試乗会の会場となった大磯プリンスホテル前を通る西湖バイパスで、 撮影もそこそこに駐車場からマスタングを滑り出させた。 フロントのV8エンジンはアクセルと踏み込むと勇ましく吹け上がり、合流に必要十分な加速を感じられるのと共に、 酷くなる雨脚の音を切り裂いて、乾いたV8サウンドが気分を高めてくれた。 3500回転からの加速は気持ち良いの一言。 時折強い雨が降りしきり、試乗会としてはあまり歓迎したくないウェットコンディション。 恐る恐るアクセルを踏み込む場面もあったが、恐怖感を感じる事無くグッと加速して高速走行を楽しむことが出来た。 この車を手にする事になったオーナーには、是非、このマスタングで海岸線を走りぬけて欲しい。 きっと、長年にわたってマスタングファンを魅了する、アメリカンスポーツカーの良さを120%楽しんで頂ける事だろう。 自分が最初にレポートすることになったマスタング、初めてドライバーズシートに身を沈めた感想としては、 趣味的に週末に乗る車としての楽しさから、日常使いにまでストレス無く使用できる懐の広さを感じた。 世界で多くのファンを魅了し続けるマスタングという名の車の良さを十二分に感じる事が出来たことを皆さんに伝えたい。