シトロエン三重四日市の 福島 です。
5/17(木)~20(日)の日程で開催された『ラリー・ポルトガル』。
ラリーの舞台となるのはポルトガル北部で、大都市ポルトの西北に位置するマトジニョスにサービス
パークが置かれます。
ポルトガルの天候は比較的穏やかで、標高はラリー・メキシコのように高くありません。
使われるコースは特別高速なわけでも、極端に低速なわけでもなく、WRCの中でもっとも「標準的」
なグラベル(未舗装路)ラリーと言われています。
路面も全体的にフラットでドライバーは思いきりドライビングを楽しむことができるため、ラリーカー
が持っている真のパフォーマンスが浮き彫りになると昔から言われてきました。
シトロエン・レーシングはこのラリーに3台体制で参戦。
クリス・ミーク/ポール・ネーグル 組
クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン 組
マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン 組
マッズ・オストベルグは、第2戦 スウェディッシュ・ラリー以来の起用。
DAY2、DAY3は、荒れた路面に苦しむ車が多く波乱の展開に。
クリス・ミークはDAY2で速さを見せ、いくつかのSSでトップタイムをマークし一時はトップ
に立っていましたが、2度のパンクに見舞われ大きくタイムロス。
更にDAY3では、SS12の高速左コーナーでワイドに滑り、バンクに強打し林に突っ込んで
しまいました。
マシンは大きくダメージを受けここでリタイアとなりましたが、2人に怪我はありませんでした。
久々のWRカーをドライブするマッズ・オストベルグは、DAY2終了時点で6位。
DAY3では、コーナーで足下を執られてバンクに乗り上げ、大量にタイムロス。
5位とのタイム差が大きく広がってしまい、6位から順位を上げることができずに終えました。
クレイグ・ブリーンはDAY1のSS1で12番手タイムとつまづき、DAY2以後の
出走順が早いスタート順となり、グラベルコースの掃除役でタイムが伸ばせず、順位は
7位でラリーを終えました。
ラリー終了後の5/25 に、シトロエン・レーシングから クリス・ミーク/ポール・ネイグル組
の2018年WRC参戦を打ち切る決定を下したことが発表されました。
クルー自身の安全を脅かすような激しい事案を含めクラッシュが頻発していること、このためラリー
参戦に当たって危険のリスクが懸念されるとして、今回の決断に至ったと説明されています。
第3戦 ラリー・メキシコ では、表彰台にも上がっていただけに、とても残念です。
次戦 『ラリー・イタリア・サルディニア』は、6/7(木)~10(日)の日程で開催されます。