4WD乗りはそこそこいるのに周りにオフロード仲間がいない。というよりはオフロード走行自体を奇人変人の目で見られている。
そのため、長らく街乗り専用車になってしまっていたディフェンダー号。
巧みな誘い文句に対して安直な同意をしてしまったチェロキー乗りの職場の後輩Tを連れ出すことに成功した。
今回のテーマは「後輩T&チェロキーを男にする会」
後輩Tはピカピカの愛車に自己満足していながら常に2WD走行しかしていないそうで、ボンネットの開け方すら知らない。
キズが付くのだけは勘弁してくれとばかりに完全に腰が引けている。
決行日その日まで、職場の面々に同情されながらついに当日日曜朝早くに集合して出発となる。
同乗している彼女の手前、現場に着いてしまえば後輩Tも腰が引けてばかりもいられまいという読みである。
常磐道経由で筑波山麓の東筑波ユートピア4WD林道コースへ。
http://www.asahi-net.or.jp/~kr5t-hrks/t03fah03.htm
入り口ゲートからいきなり傾斜角のきつい舗装の登り坂。すでにカルチャーショックを受けている様子ではあるが、ここは問答無用で登坂。
その後、比較的難易度の高い半舗装のS字登りが出現したが、T&チェロキーは3回のアタックで白煙を上げながらクリアしてみせる。
あとで判明した事実として、S字登坂の前に「腕に自信のある上級者以外は迂回して下さい」の看板が。後輩Tはアタックから5分で上級者になっていたということか。
以降は切り返しの多い未舗装の林道をぐるぐる回る。楽しさに目覚めつつあるのが手に取るようにわかる。よしよし。
間もなく正規ルート外れに挑戦した後輩Tがスタック。サイドバンパーがへこんだ!
ここで日和られてしまったら…。が、すでにへんてこなテンションの上がりを見せている状態で意に介さず。牽引ロープで脱出後に言った一言は「こんなのキズのうちにはいらないっす」後輩Tが男になった瞬間である。
その後はドライバーチェンジしながら女性を含むメンバー全員がひととおり走る。
男になった後輩Tは「今の自分なら行けますよ」と豪語して、2度目のS字登坂アタックを敢行。
1度、2度とずり落ちながら後退し、見ているものをハラハラさせながらも最終的には玄人なみのラインで見事に登坂を決めて午前の部終了。
東筑波ユートピアとは本来動物園・サル園なのですが、ここは受付の時にチラ見しただけで結局入園しませんでした。走りに興味ないメンバーが多い場合にはこちらも、と思っていたのですが。
http://www.yuutopia.co.jp/
昼食を兼ねて場所を移動。あえて筑波高原チャンプ場を経由する、未舗装の林道ルートを通りました。
午後は下館オフロードコースへ。ここは人口セクションを作ったオフロード専用パーク。
http://www.shimodate.co.jp/offload00.html
下見走行も終わらぬうちから、男になった後輩Tは果敢にも5m大の丘(ビッグマウンテン)を駆け降りざま泥川に突入。これには誘ったこちらも唖然としてしまう。
当然の結果として、膝まである深さの泥川の真ん中でスタック立ち往生となる。半日前までピカピカだったチェロキーはマフラーを水没させてブクブクさせている。
愛車がスタックしている最中に、後輩Tはといえば室内の汚れをていねいにティッシュで拭いている。ついにおかしくなったか?
牽引ロープで脱出後、さらにリベンジとばかりの突入2回目を敢行する。外から見ていると、まるでアクション映画のワンシーンみたい。瞬間とはいえ、ボンネットは完全に水の中。
勢いに任せた突入・突破は技術はともかく、気合いだけは伝わってきた。その代償として、フロントのナンバープレートは水圧による衝撃でもぎ取られている。後輩Tはパンツ1丁で泥川を捜索するも…。
触発され、挑発にのってしまった自分はといえば、片輪鉄橋を踏み外し、右前輪だけでぶら下がるはめに。
ひととおりネタを作ったあと、落ち着いて走り出したところでチェロキー号がパンク。わいわいがやがやとタイヤ交換したところで終了。初会合としては十分でしょう。