あの噂は本当だった...。 私が初めて、まだ当時は“F150 Project”と呼ばれていたLa Ferrariをフィオラノで観たときは、FXX Kの登場は予感できたとしても、屋根を取り除いた“オープン・ルーフ”にまで進化を遂げるとは予想できなかった。 しかし、もう一つのアイディアが実在したのである...。 F40やEnzoなど、いわゆるスペチアーレの系統において、オープンモデルが登場するのはF50以来となるが、生産終了のアナウンスが告げられるのと同じくして、派生モデルが追加されるのは初めて。 昨年、株式上場を果たし、独立を宣言したFerrariが転換期を迎えていることはご存じの通り。 このLa Ferrariの登場は、彼らのブランディングが、これまでとは違う新しい局面に突入したことを示唆しているように思える。 我々がアイコンとして認識している“跳ね馬”こそは変わらないが、その“跳ね馬”を作り出す人々のスピリットは、新しく生まれ変わろうとしているのではないだろうか...。 尚、このLa Ferrari Apertaは仮称の段階。その“正式”な名称やパフォーマンスは10月のパリ・モーターショーで発表を予定している。