こんにちは、長らく放置してしまいました。。。 いつの間にか2012年も1ヶ月がたっちゃいましたね。 昨年のドイツ-オーストリア 自動車ミュージアム巡りの旅の ブログを書き終えないまま1年が経ち、新たな旅に行っちゃいました(^_^;) そこで、ここで昨年の旅のダイジェストを終えてから今年の旅の報告をしたいと思います。 ドイツ-オーストリア 自動車ミュージアム巡りの旅も色濃い旅だったので、 残りを1回で終わりと言うわけにはいかないので、4回ばかりおつきあいください。 時は2011年1月5日早朝 オーストリアはザルツブルグを通り越し、 目指すグミュントもあと少し。 途中のPAでシャワーを借りて仮眠している間に 夜が明けてきました。 そして、グミュントに到着。 目的地の”PORSCHE AUTO MUSEUM HELMUT PFEIFHOFER”は、 探すまでもなくアウトバーンから案内がでています このミュージアムはいわゆるメーカー系の博物館ではなく、 個人コレクションのミュージアムです。 Dr フェルディナント・ポルシェは1944年から1950年まで このグミュントの地に生活の拠点を移し、最初にポルシェの名を 冠した車を生み出しました。あの歴史的な名車”356”です。 44台のクーペと8台のコンヴァーチブルがグミュントで働く 300人の従業員によって造られました。 とパンフレットにあるとおり、ポルシェ設計事務所が 第二次大戦中に戦火を逃れてこの地に疎開していたのです。 さて、中に入りましょう。。 まずは、ビートルから脈々と続くFLAT4の展示が並びます こちらは初期の356に積まれていた1131ccのFLAT4。 こっちは'59年式 1600cc DOHCヘッドのカレラユニット 空冷で1600cc DOHCのFLAT4なんて全く夢のようなエンジンですね。 一度は乗ってみたい・・・(^_^;) FLAT6も2.0リッターユニットが置いてありました。 ポルシェ設計事務所のグミュント時代の記録の展示 ”356 Nr.1 Roadster”の図面。 356が当初は2シーターのミッドシップマシンとして 計画されていたことが解ります。 今、改めて見るとレイアウトは全くもって今のボクスターですね。 これはポルシェ設計事務所がグミュント時代に 設計した工業用ジーゼルエンジン こういったミニカー展示、個人的に凄い好きです。 自分も持ってるミニカーを見つけたりしたら、 テンションも揚がります。 右の棚に田宮製の1/12の959と934が見えますね(^_^;) グミュント製356のボデーワーク用木型 VWビートルのシャシの展示。 乱暴に言うと、ビートルもタイプⅡもこれに”ガワ”を被せるだけ。 ならば・・・と当時はこれをベースに様々な レーシングバルケッタが造られても不思議ではない。 近年でも356から718RSK・・・果てはハマーH1レプリカのHAMMBUGまで ”ガワ”の種類は多岐に渡ってます。 こちらはSTEYR ⅩⅩⅩ(←これで”30”の意、ローマ数字の10=Ⅹ) フェルディナントが独立前の1929年にオーストリアのシュタイア社で 開発したモデル。 356Speedsterの後継モデル”'59年式 356AコンヴァーチブルD” シュトゥットガルト製 '52年式 356クーペ そして'58 1500RSK Spyder 後ろのディーンと共に写っている550RSからの発展型です。 550RSの木型の展示 これは968のカットモデル トランスアクスルのギヤボックスがトランクの下に見えます。 確かにこれを見るとあのトランクの底の浅さも納得。。。 906通称カレラ6 906/8 BergSpyder つまりFLAT8搭載の山岳レーサ 今回の旅で開眼したのが”BergSpyder”の魅力 日本ではあまり知名度が高くないですが、 ヨーロッパでは今でも山岳道路を封鎖したヒルクライムって、 結構盛んみたいですね。 ミュージアムの雰囲気はこんな感じ・・・ 個人ミュージアムという共通点からか どこか、数年前に閉館してしまった御殿場の フェラーリ美術館的な雰囲気に似ていて、 居心地の良いミュージアムです。 グミュントは山間の小さな田舎町という感じで こぢんまりとしていてかわいい街です。
つづく