ルノー・カングーの整備を行いました。
北海道にお住まいの方で、キャリパー配送による整備でした。
事情をお話されたらディーラー様が協力をして下さり、脱着まで行っていただけたことで実現することができました。
走行距離は約3000kmと、比較的少なくキャリパーの状況はそれほど悪い状態では無かったのですが、やはり引き摺りの兆候は見て取れました。
たかが引き摺りと思われるかもしれませんが、動力性能や制動力の低下、挙動の不安定化をもたらします。
走行距離が少ないとはいえ、ピストンには錆が出ています。
ピストンの横にはピストンシールと擦れでできたわずかな傷ができています。
走行距離が少ないため、比較的きれいな状態ではありました。
整備を終えたブレーキキャリパー。メラミンスポンジを挟んで発送を待ちます。
発送します。いってらっしゃーい。
整備後、オーナー様からコメントをいただきました。
車を走らせての最初の印象は、足元の憑き物が落ちて軽快感が出た。
また、足が良く動くようになり、乗り心地が良くなった。
ブレーキのタッチについては、今まではストロークの奥のほうだけで効いていたものが、踏み始めからリニアに制動力が発生し、運転が楽になった。
直進安定性が良くなり、車内へ入ってくるノイズも少なくなった。
大型トラックに抜かれても、煽られる感じがなくなった。
等々、メールの文面から喜びが滲み出ているようで、こちらも嬉しくなりました。
カングーを購入前に思っていた印象と違っていたとのことで、そのギャップをSSBS整備で埋めることができたのであれば、この上ない喜びです。
SSBSにより正しい整備を行うことで、燃費の向上によるCO2削減や、ブレーキの確実な作動による事故防止に努めて参ります。