BOBA(以下B):「創刊が遅れる・・・!?」
Sさん(以下S):「すみません、準備が進まなくて・・・」
B:「はぁ・・・」
発売日が延びる・・・ということは締め切りも先送りになる・・・・。ぎりぎりのスケジュールで描いていたので内心ホッとした。
アシスタントは当初から2巻終了まで一人だったのだが、漫画が始まった頃はアシも不慣れで1~3話ぐらいまでは実のところほとんど自分が描いていた。
とりあえずひと月の時間的余裕が出来た・・・のはよかったが、漫画準備のために他の仕事をすべてキャンセルしていた自分には収入が無い・・・。
原稿料が入るまでもつのか・・・・。
4月末、第1話は迷走しながら完成の運びとなった。
早速データをUPする。
が、「また創刊がもうひと月延びる」という衝撃の事実を知る。
聞けば雑誌名も決まっていないと言う・・・。
不安はどんどん膨らむ。
さらに時間が出来たことで「もうちょっと描き込めないか?」とダメ出しを食らう。
他の作家の作品を見せられて、そういったことを言われてしまうと引くに引けない。自分も負けたくない。
加筆することを決意する。
ようやく雑誌名が《A-ZERO(アクションゼロ)》と決まる。
双葉社のフラッグシップが《漫画アクション》だから当然の流れともいえる。
作家はかざま鋭二先生はじめ江口寿士先生も名を連ねる。有名作家と同じ雑誌に掲載されるとあって自分のテンションは待たされたのも相まって頂点に達した。
果たして08年7月7日に発売される運びとなった!
結局4月発売予定が7月となったことで自分は微々たる貯金ではあるが食いつぶしてしまった。
本屋に足を運ぶ・・・・。
数冊ではあるが近所の書店にも置いてあった。
いよいよ連載が始まる・・・・。
しかし新創刊の雑誌は厳しい船出となることを自分は知る由も無かった・・・。
次回『雑誌の評価は・・・・』に続く!