経済産業省及び国土交通省から新しい燃費基準についてパブリックコメントが募集されています。
もちろん私も、ブレーキの引き摺り値改正案を盛り込む旨をコメントしました。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620111032&Mode=0
正直、トップランナー方式云々細かいところは理解してないのですが(また変な所で逃げ道を用意しておくのが日本らしいのですが。しかもMT車特殊品として除外するってどういうことででしょうか!?)、大雑把にいうと2009年の燃費を、2020年までに約24%改善しなさいということらしいです。
また、資料にはエンジン改良や駆動系の技術向上による燃費改善率の見積もりが添付されていますが、走行抵抗の低減がわずか2%(更なる転がり抵抗低減、更なる空力改善が各1%ずつ)しか当てられていません。
ブレーキの引き摺り(ひきずり)については無視、あるいは認識されていないのが現状でしょう。
法律では、車の引き摺り(ひきずり)値規制は車重の8%となっています。
仮に1000kgの車であれば80kgとなります。
車動きません。
現状、引き摺り(ひきずり)の多い車でも5kgほどでしょうか。
各輪で異なりますが、4輪合わせれば20kgとなります。
一輪当たり5kgというとあまり大きい数字ではないと感じるかもしれませんが、単に重りが載っているのではなく、引き摺っているのですから、これは相当な抵抗となります。
そのあたりを認識していただくべく、コメントを出しました。
自分で売り込もうとしているのにこういうのは非常にナンセンスかもしれませんが、SSBSとは非常に矛盾した商品(整備方法)だと思います。
ただ単にハイパフォーマンスを売るのであれば、ごく限られた一部のお客様へ向けてアピールすればいいのですが、燃費改善における環境性能や、きちんとブレーキが効くことによる安全も謳っています。
だとすれば、もっと安価にして多くのクルマに施工をするのが社会の為というものです。
ですが、現状整備は一人しかできませんし、非常に手間のかかる整備ですのでこのような値段設定とさせていただいている次第です。
でも、自分の夢はやはり環境負荷の低減であり、交通安全なのです。
つまりは全部のブレーキにSSBS整備を行うことなのです。
それにはやはり法律が変わらなくてはならないと思います。
私は環境も大事だと思いますが、それ以上に燃費性能だけを追い求めてつまらないクルマが跋扈することをもっと憂いています。
そんなクルマには死んでも乗りたくありません。
多くの皆様は、ブレーキの引き摺り(ひきずり)が限りなく少ない状態がどんな乗り味になるかご存知ないかと思います。
それを皆様にかつ安価でお届けできる唯一の方法ではないかと思います。
ブレーキの引き摺り(ひきずり)値改正に向けて、ご協力をお願いいたします。