都心の桜が見ごろを迎えた直後の4月2日、ついに新型マセラティクワトロポルテの発表会が開かれました。
マセラティを連想させるブルーのライトアップが行われた会場は、とても上品かつ綺麗ものでした。
壁面には、これまでのクワトロポルテとクワトロポルテが持つ世界観を現した贅沢なイメージの写真が飾れています。豪華な邸宅と、華やかな人たち。まさにセレブリティたちの乗り物という表現です。もちろん、クワトロポルテは、そんな品格を持つクルマと言えます。イタリアンスポーティーを上手く盛り込みながら、ラグジュアリーカーとしての要求にもしっかりと応える。何よりこのイタリアンセダンが持つ、セクシーな雰囲気は他の国のものにはないものと言えるでしょう。
オールニューとなったクワトロポルテは、新生マセラティの第一弾モデル。気合の勝負の1台というべきモデルです。これまでより大型のボディを手にしましたが、ボディにアルミニウムを多用することで、逆 に100kgのシェイプアップを果たしています。エンジンユニットは、マセラティファン待望の自社設計ユニットが復活。今回発表されたグレードには、 530PS/72.4kgmを誇る3.8LのV8ツインターボエンジンが搭載されています。トランスミッション には、ZF製の最新の8速ATを採用。5種類のシフトモードプログラムが組み込まれており、積極的なドライビングを楽しめるようになっています。このパワートレーンにより、0-100km加速は、4.7秒。最高速度は307km/hに達します。
次は、インテリアに目を移しましょう。コクピットでまず目に飛び込んでくるのは、センターに収まる大型のモニターではないでしょうか。これは、「マセラティ タッチ コントロール スクリーン」というもので、クワトロポルテの車載装備のほぼすべてをこのモニターを使い、簡単に設定できるもの。オーディオ操作やペダルの位置調整など様々なことが操作できるそうです。上品インテリアの室内は、レッグスペースもかなりゆったりしてるように感じます。これはホイールベースが延長されたことの恩恵で、併せて全てのシートで肩まわりも広く取ることで、より快適な移動空間をデザインされています。もちろん、ハンドメイドの贅沢なインテリアには、様々なカスタマイズオプションも用意されています。
気になるプライスは、¥16,900,000と高額ですが、これまで以上に力が入っていることを考えれば、その価格設定は安いものなのかもしれません。
マセラティは、このクワトロポルテ、今月上海でデビューする新生ギブリ。そして、今後、最後に登場するマセラティ初のSUVモデル「レヴァンテ」の3台で2015年までに、5万台まで生産規模を伸ばすという目標を掲げています。これは、現状の5倍を意味します。大勝負に打って出た名門マセラティから、今、目が離せません。
マセラティ・ブルーに彩られた会場。
クワトロポルテのセレブリティな世界観を表現したフォトパネル。
よりゴージャスなボディを手にした新クワトロポルテ。しかしそのボディはシェイプアップされ、走りは磨かれている。
復活のマセラティユニット。この他に、3.0LのV6ツインターボも登場の予定だ。
フルLEDが採用されたシャープなデザインのテールランプ。
タッチスクリーンは8.4インチと大型のもの。シートはオプションで4座タイプも選択可能だ。
標準で20インチを履くアロイホイール。オプションでは、21インチも用意されるという。