「名古屋の経済は堅調ですか?」と聞かれたら、「そうですね。総じて順調だと思います。」と答えたい。
それはなぜか?
平成27年を開業目標に着工したリニア新幹線に関係する開発が始まり、活気づく名古屋駅前には大型商業施設の入るビルディングの開業が相次いでいる。その影響もあって土地の基準価格も上昇基調だ。
名古屋の繁華街である錦(にしき)には曜日を問わず多くの客が訪れているのを感じられるし、事実とは関係なく、自分の財布もなんだか浮かれ気分だ(笑)
そして、何よりもインポートカーのハイエンドブランドが軒並みこの数年で名古屋に新店舗を構えだしているのだ。
マセラティのアジア最大店舗の開業から始まり、マクラーレン名古屋が満を持して店舗を開設。ポルシェ ショールームの移転OPEN。コーンズの新ショールームのOPEN。そしてロールス・ロイス・モータ・カーズ 名古屋が昨月(2016年7月)グランドオープンした。
注目すべきその新店舗ラッシュの〆を飾るのがBENTLEY NAGOYA(ベントレー名古屋)だ。
ベントレー名古屋は9月3日(土)・4日(日)がグランドオープンとなり、「BENTLEY NAGOYA GRAND OPENING」が開催されるが、昨日(8月31日)、それに先駆けたメディア発表会が実施された。
最新のベントレーブランドアイデンティティに基づいたモダンかつラグジュアリーなショールームは、名古屋市内の交通の要所でもある千種(ちくさ)に誕生した。
ベントレー名古屋の新ショールームは1階・2階の展示エリアに合計6台の車両を展示することが可能になっており、国内最大規模のベントレーショールームだ。
トップモデルのミュルザンヌから、フライングスパー、メインモデルのコンチネンタルGTシリーズ、そして最新モデルのベンテイガが展示されることとなる。
メディア発表会でベントレー モーターズ ジャパン 代表 ティム マッキンレイ氏は「東海地区は高級車にとって関東、関西に次ぐ非常にポテンシャルの高いマーケットであり、東海エリアの販売・サービス拠点としてベントレーの最新のショールムができたことをとても嬉しく思います。」との事。
ベントレー名古屋を運営するプレジャーカーズ株式会社 代表取締役 坪内隆幸氏とティム マッキンレイ氏によるフォトセッション
ベントレー モーターズ ジャパン 代表 ティム マッキンレイ氏にカーくる編集長と個別インタビューをお願いした
カーくる:ベントレー名古屋でこれからお客様になるであろう方々に一言お願いします。
ティム マッキンレイ氏:名古屋は日本で3番目の重要なマーケットです。これからベントレーのオーナーになる皆様に、新しいショールムに来ていただき、見て、触って、乗って、できるだけたくさんベントレーを体験して頂きたい。
カーくる:新しく導入するベンテイガについてはどう思われていますか。
ティム マッキンレイ氏:これまでのベントレー名古屋の年間販売台数をベンテイガ1台で超えるのではないかと思っています。
これほどの規模のベントレーショールームを構え、中部地区でどれほどの販売を見込んでいるのか?そして、潜在的な顧客が多い名古屋で、どれほどの販売実績が積み上げられるのか?が大変楽しみだ。
そして何よりも、ベントレーオーナーがこの東海地方に増え、ベントレーを名古屋の街中で見かける機会が増えればとても嬉しい。
また、今回のメディア発表会では、ベントレーの試乗会も行われた。
カーくる編集部は、なんとベントレー初のSUVとなるベンテイガの試乗機会に恵まれることとなった。
しかも、他のメディアも多く参加する中で1時間の枠を確保させて頂くことができた。是非、日本国内最速のレポートをお伝えしたいと思う。
ベンテイガは世界的に、そして日本国内でも活況を呈するアグジュアリーSUV市場にベントレーが送り出したファイナルアンサーだ。
ベントレーといえば、イギリス・ロイヤルファミリー・ラグジュアリー・ルマン24時間レース・スポーティ・チョイワルと様々なイメージを持っているが、果たしてこのベンテイガはどのような味付けの回答になっているのか?
実際に競合するかどうかは別として、レンジローバー:ヴォーグ、ジャガー:F-PACE、ポルシェ:カイエンターボ、メルセデスベンツ:Gクラス、レクサス:LXが国内ではライバルになる。
ベンテイガは全長5141×全幅1998×全高1742mmと特大のボディサイズで、全長・全幅はライバルを抑えて最大のサイズ。
そしてこの巨躯を突き動かす心臓はW型12気筒6.0リッターツインターボエンジンで、最高出力:447kW(608PS)/5250-6000rpm、最大トルク:900Nm/1250-4500rpmを発生し、0-100km/h加速/4.1秒とライバルたちから抜きん出た性能を与えられている。
このスペックは、間違いなくこのセグメントでトップとなる。
全体的なデザインはというと、フロントマスクは丸型4灯のヘッドライトとメッシュのフロントグリルが、これでもか!というほどベントレーであることを主張している。
サイドのラインもコンチネンタルGTなどと同じく、前後ホイールアーチを中心に大きく盛り上がり、エレガントというよりもマッチョな印象だ。
誰がなんと言おうと、ベントレー感が強い。
さっそく名古屋市内の幹線道路へ走り出せば、ハンドルやアクセル操作に対してベンテイガがリニアな反応を示すことに驚いた。
車格から想像すれば、もう少し柔らかく、ユッタリとした操作感を想像していたがまったく異なった印象に驚いた。
ハンドル操作に対してクイクイと鼻先が向いてボディの大きさを感じさせない。
アクセルを踏み込めば2.4トンという超重量級の車体重量を感じさせないほどスーッと滑り出し、少し右足に力を入れれば後部座席で足を踏ん張りたくなるほどの加速感を味わうことができる。
着座位置が高い為、加速時にはフワッとした感覚があり、慣れないとちょっと怖いぐらいだ。608psと900Nmはだてではなかった。
そしてなによりも感動的なのは静粛性の高さだ。
名古屋中心部の喧騒からは隔離された優雅なキャビン。風切り音やロードノイズは多少聞こえるものの、快適そのもの。後部座席に座れば、こじんまりとした仕立ての良い応接室にいるかのような感覚だ。
試乗、撮影をしてみると1時間はあっという間だ。カーくる編集長と二人で関心しきりのベンテイガ。
先日発表された国内販売価格は26,950,000円とクラス最高だ。スペックも仕立てもクラス最高・・・そしてクラスを超えて最高の満足を与えてくれるだろうベンテイガ。
興味があっても、誰もが手にすることの出来る車ではない。しかし、この車の価値を認め、手に入れることの出来る、いや、購入の検討が出来る皆さんには、是非、このベンテイガを見て、触って、乗って感じて欲しいと思う。
ベントレー名古屋
【住所】〒464-0075 愛知県名古屋市千種区内山3-9-14
【電話】052-744-0580
【営業時間】9:30-18:00
【定休日】月曜日
【WEB】ベントレーモーターズジャパン http://www.bentleyjapan.jp/
BENTLEY BENTAYGA(ベントレー ベンテイガ)
【ボディーサイズ】全長×全幅×全高=5,141×1,998×1,742mm
【ホイールベース】2,992mm
【車重】2,422kg
【駆動方式】4WD
【エンジン】6リッターW12 DOHC 48バルブ ツインターボ
【トランスミッション】8段AT
【最高出力】608ps(447kW)/5,250-6,000rpm
【最大トルク】91.8kgm(900Nm)/1,250-4,500rpm
【0‑100 km/h加速】4.1秒
【最高速度】301 km/h
【燃費】12.8リッター/100km(約7.8km/リッター、EU複合モード)
【価格】26,950,000円
【詳細】 http://www.bentleymotors.jp/corporate/display.aspx?id=5&c_id=101