今回の旅の最大のイベントは人穴(ひとあな)へのリベンジである。
近いから、と、ムリヤリに行った。
以前行った時には入れないようになっていて(ムリヤリ入れないでもなかったけども)悔しかったので、どうしても行きたかったのである。
前回行ったときの模様。
http://abarth.blog.ocn.ne.jp/bar/2010/11/post_42c4.html
人穴はパワースポットとして有名は反面、心霊スポットとしての側面もある。
源頼朝が4人の部下に探査を命じた際、全員が命を落としたとか、鳥居をくぐると事故に遭う等いわれている。
また、富士山信仰の富士講の聖地であり、教祖である角行が修行を行った場所ということで、聖地としての側面もある。
いずれにせよ、ズカズカ入っていい場所ではないということだ。
だから前回は入るのをためらった次第。
でも、今回は以前のようなトラロープははられておらず、代わりに二本の石柱に縄を渡し、鳥居のようにしてあった。
原始的な鳥居はこのような形であったというから、ここからさきは神の領域という解釈もあながち間違ってはいないと思う。
人穴浅間神社の社。一応ここは神社である。canon EOS7D、EF24-105mm F4L IS USM、1/100秒,F4.0,ISO100,EV-0.7,24mm
周囲の状況からして恐怖を誘う。お墓のようだ。canon EOS7D、EF24-105mm F4L IS USM、1/100秒,F4.0,ISO100,EV-0.7,24mm
いざ、迷宮の入り口へ。canon EOS7D、EF24-105mm F4L IS USM、1/80秒,F4.0,ISO100,EV-0.7,24mm
人穴の入口。中は冷気で満たされており、少し階段を下っただけで温度がぐっと下がる。場所が場所だけにこれは非常に怖い。canon EOS7D、EF24-105mm F4L IS USM、1/40秒,F4.0,ISO640,EV-0.7,24mm
人穴の内部。フラッシュを焚いたのでそれなりに明るいが、中はまっくら。ろうそくがポツポツと立っているが、ライトなしには怖くて歩けない。canon EOS7D、EF24-105mm F4L IS USM、1/60秒,F4.0,ISO400,EV-0.7,24mm
富士講の教祖、角行の碑。canon EOS7D、EF24-105mm F4L IS USM、1/4秒,F4.0,ISO3200,EV-0.7,24mm
何を祭ってあるかは分からないが、ところどころにお地蔵様が祀られている。canon EOS7D、EF24-105mm F4L IS USM、1/4秒,F4.0,ISO3200,EV-0.7,24mm
ろうそくの炎でボヤっと浮かび上がるお地蔵様は正直かなり怖い。canon EOS7D、EF24-105mm F4L IS USM、1/4秒,F4.0,ISO3200,EV-0.7,24mm
足元をろうそくの炎が照らす。でも足元は半分朽ちているような枕木であるし、岩がゴロゴロしている場所もある。入るにはライトは必携だと思う。canon EOS7D、EF24-105mm F4L IS USM、1/4秒,F4.0,ISO3200,EV-0.7,24mm
出口付近にあるお地蔵様。canon EOS7D、EF24-105mm F4L IS USM、1/10秒,F4.0,ISO3200,EV-0.7,24mm
出入り口へ戻ってきた。canon EOS7D、EF24-105mm F4L IS USM、1/160秒,F4.0,ISO100,EV-0.7,24mm
怖い怖いと書いたけれど、中は案外居心地がよかった。
時間があればもう少しいてもよかったと思えたほどだ。
やはり何かしらパワーが働いているのだろうか。
出てきてみると、パワースポットを周っているという二人の女性がいた。
今日で5ヶ所目だという。
でもここは怖くて穴を覗き込むのがやっとだという。
二人は結局入らず人穴を後にした。
自分はリベンジを果たせて大満足なのだが、その後友達に不幸が訪れた。
個人的な感想として、パワースポットは謙虚になれるのがいい。
それにやはり気持ちがいい。
それにしても、中は天井が低くて這わなければ先に進めないような箇所もあり、その先にもちゃんとろうそくが立っている。
誰が来るともしれないこういう場所に、毎日ろうそくを灯している人(ろうそくの数も相当数だろう)がいると思うと頭が下がる。
(林 孝信)