ビートは今や旧車で付加価値が付いても不思議でなくヨタハチやエスハチの様な傑作小型スポーツカーと並び評されて然るべき車だと思いますが、何故か、安価で売りに出されています。まあ、玉が少なくなったとは言え、まだヨタハチやエスハチの様な希少価値がないからなのかもしれないが、自分の価値観からすると不思議だ。そこで思うのだが、付加価値、希少価値が付かない前にビートを買った私は賢いのではないかと。いや、ほんとに冗談じゃなく日本人でスポーツカーファンならばだ、何も高い金出して割高の外国のスポーツカーを買わなくても我が国にはビートというコストパフォーマンスの極めて高い素晴らしいスポーツカーがあるのだからビートを買わない手はないのではないかと思うのである。しかし私は若い頃、価値は有るにしても割高の車に手を出していた。その第一弾がこれだ。
どっちだよ!?って思われたでしょう。前の75?いえいえ、これは嘗て仲間だった者の物です。じゃ~ん!
けつじゃん、おまけに横になってるし~!あっ、これはしたり、今度こそ、じゃ~ん!
出た~!何が出た~だよ、だってちょっとこれ、しょぼくね?っつうか、ださくね?と思われた方は見る目ないです。何故って、これはあの巨匠ジウジアーロがデザインした迷車アルファスッドなのですから!而もスポーツバージョンのtiだよ~んって誰も知らないか、ちなみに背景の錆錆のトタン張りの家は、私が嘗て住んでいた借家です。聞いてねえわ!だって、あっ、そう、で、この車、17年落ちだったんですが、新車のビートが買える位の値で売ってましたなあ。確か1200だったっけ、1200円じゃないよ、排気量の事だよ、後のスバル水平対向エンジンの亀鑑となった水平対向4気筒SOHCエンジンを積んでましたが、全然力なかったです。スピード狂なのに何でそんなの買ったんだ?だって、あの、私、スッド買う前はレビンGT-ZとかMR2Gスーパーチャージャーとか結構速い車に乗ってたんですが、スーパーカーブームの頃に少年時代を送りましてね、それでヨーロッパの名門スポーツカーメーカーに憧れ続けましてアルファロメオもその一つだったんで盾グリル見ただけで一目ぼれして衝動買いしてしまったんです。それだけの価値は有ったですよ、ANSAのマフラー付いてましてね、乾いたラテン的なええ音してましたし、FFだったんですが、きびきびしたハンドリングでね、切れ味鋭い鎌のように鋭く曲がりましてね、FFホットハッチの草分け的存在だったからそのはずでタックインすると面白いようにテールが滑りましてね、それはもうスケートリンクで滑ってんじゃないかと思うくらいだったよ。その代わり突け上げが酷くてピョンピョン跳ねてたなあ、まるでカエルみたいに・・・どんな道走れば、そんなことになるんじゃい!あんたラリードライバーか!いや、つるつるしてたり凸凹してたり変な峠道だったんでね、何しろ足が堅いには違いなかったんですよ。何にしても振り返ってみると懐かしいけど、ああ、そうか、思い起こせば、あのスッド以来、私はアルファに嵌ってしまったんだなあ。取りも直さず私の割高車ライフが始まったんだなあ、よし、この際、割高車のネタをシリーズ化してみよう。ということで割高車その2をお楽しみに!