こんばんは。
以前に書いてましたエッタちんのボンネットフード絡みのトラブル。
ようやく部品が入ったとディーラーから連絡がありましたので、早速入庫。
「少々作業に時間がかかりそうですので、代車ご用意しますの」との事で、それならばと言う事でお借りする事にしました。
チンクのツインエアかミトあたりかなー?と思っていたら、ディーラーの人が妙ににこやかな顔で「ちょっと変わったクルマをご用意しました」と。
そして貸し出されたのが…
ABARTH595C TURISMO!
…よくもまぁ、こんなクルマを代車に貸してくれたものです(笑
エッタちんのこのトラブルが、なかなか根本的な解決に至らず今回で3回目の入庫となるって事もあって、ちょっとお詫び的な意味もあったのかな?
ともあれ、折角の機会です。思いっきり乗っちゃう事にしました(笑
出発前に、軽く周囲をチェック。
何度見ても、絶妙なデザインですねぇ。元々のチンクの持つ可愛らしさと、アバルト化によるスパルタンな味付けの追加が絶妙のバランスです。
インテリア。
ウチのエッタちんもそうですが、やっぱりこのカラードされたインパネデザインは好きだなぁ。
あと、シフトレバーが無いのにちょっとびっくり。
最近のフェラーリなんかはこういうのが多いですが、アバルトもこうなんですねぇ。
595Cですので、屋根が開きます。
最近の欧州コンパクトオープンの主流のようなサイドが残るスタイルで、フルオープンに比べれば開放感は一歩劣りはしますが、それでもやっぱり頭上に空が見えるのはいいですねー。
というワケで、ちょっとしたドライブという事で、猿投グリーンロードを東に走る事に。
視線を上げると空!
あと、ダイレクトに後ろから聞こえてくるエキゾーストノートが心地良いです。
エッタちんの2台前に乗っていたCR-X デルソル以来の感覚ですね。
エッタちんと比べると、車格の差があるのでポジションはちょっと窮屈かな。
特に、シートの座面調整はあるけど高さ調整が無い(気付けなかっただけ?)ので、ポジションがちょっと合わせ難かったですね。距離的には丁度良くしても、角度がちょっと合わない感じといいますか。
上半身のポジションはちょうど良かったのですけどね。
あと、これは単純に慣れの問題ですが、スピードメーターが30km/h刻みで数字が入っているタイプなので、最初はちょっと速度が読み取り難かったです。(ジュリエッタは20km/h刻み)
というワケで、猿投グリーンロードの西広瀬パーキングまで走ってみました。
第一印象は「面白い!」。
コンパクトなボディに少々どっかん気味のターボ、そしてシングルクラッチのMTに近いフィーリングのセミAT、しかもオープンカー。癖の塊みたいな子です(笑
ジュリエッタと同じ1.4ターボエンジンですが、ジュリエッタのマルチエアに対しこちらは通常のDOHC。しかもターボのセッティングが異なる為、フィーリングは全く違います。
正直、出足はジュリエッタよりももっさり感があります。ジュリエッタのターボが2000rpm手前辺りから効き始めるのに対し、595Cのターボは2500rpmを越えた辺りから効き始める感じですので、そこまではただの1.4エンジン。
しかし、ターボが効く領域に入った途端、エンジンのフィーリングが一転します。
しかもエンジン音もいきなり元気になりますので、この領域をキープして走ると本当に気持ち良い!
パドルシフトのフィーリングもなかなか良いですし、シフトスピードも良い感じ。
ただ、シングルクラッチですので、MT車のようにシフトアップする瞬間にアクセルを戻す必要がありますね。
最初ジュリエッタと同じ感覚でシフトアップしたら、そりゃもうがっくんがっくんと(笑
MT感覚で操作すると、とてもスムーズに気持ち良く繋がります。
トランスミッションは5速ですので、基本的には3速4速メインで走ると気持ち良い領域で走れますね。
というワケで、全体的な感想としては「新しいのにどこか懐かしい、とても楽しいクルマ」でした。
前述のちょっとどっかん気味なエンジンフィールや、ツインクラッチ全盛のこのご時世にシングルクラッチのセミATなど、あえて最新のトレンドではないところが上手く「味」として出てると思いましたね。
滑らかさや完成度の点でいけばジュリエッタの方が上に感じますが、ジュリエッタでは味わえない面白さがありました。
「刺激的」という点で、以前にジュリエッタのクアドリフォに乗った時の感覚に近いかなぁ。
なんかこう、笑顔で乗れるクルマでしたね。
というワケで、2時間ほどの蠍体験は終了。
毒にやられる、とまではいきませんでしたが、機会があればまた味わいたいとは思いましたね。
エッタちんはとりあえず修理完了。ただし、根本的な解決には未だ至らず。
オープナーのワイヤそのものは新品に交換したものの、交換前のものも特に問題は無く、フードロックの位置の微調整や各部グリスアップで改善はしたものの、まだ操作力が重い感じが残っています。
サービスの人曰く、構造的な部分で根本的な問題があるのではないかとも思うが、現状ではこれ以上の対処は施しようが無いとの事。他のジュリエッタでは同じ様な症状は出ていないので、恐らくは本国でもほとんど情報を持っていないのではないか?という話でした。
とりあえずは大丈夫だとは思いますが、万が一また再発した場合は本国の方にレポートを出すとの事でしたので、もしかしたら貴重な症例となるのかもしれません(笑
まぁ、とりあえずは治りはしましたし、蠍体験もできましたので良しとしましょう(笑