プジョー三重四日市の 福島 です。
梅雨入りし、雨天での運転の機会が多くなっていますね。
雨で濡れた路面は滑りやすい、とよく言われます。
今回はそんな雨の季節の安全運転に繋がる、タイヤのお話をさせていただきます。
車の走る、曲がる、止まるの動きを、わずか20Cm四方の接地面積で路面に伝える
役割を担っているのがタイヤです。
雨で濡れた路面でも、きちんと車が止まる、曲がるの動きをしてくれるのは、タイヤが
性能を発揮してくれているからなのです。
タイヤには上の画像のように、太い溝がタテに細かい溝がヨコに入っていますね。
雨の時には、路面の表面とタイヤの間の水をこの溝が排水し、路面とタイヤの接地状態
を確保してくれています。
この溝が浅くなると排水機能が低下し、路面とタイヤの接地状態を確保しにくくなり、
車の動きとして発信しにくくなる、止まりにくくなる、曲がりにくくなる、ということ
に繋がります。
タイヤの溝の深さは、車検では保安基準の1.6mm以上であれば合格、1.6mm未満
では不合格となります。
それでは、タイヤの溝の深さはどこで確認するの?
それを上の写真を使って解説しましょう。
プジョーのお車には、同じフランスのタイヤメーカー『ミシュラン』製のタイヤを
装着している車が多いです。
そのタイヤの側面から見た時に、大きな三角のくぼみがある場所が何か所かあります。
上の写真上段の赤丸の部分です。
ここを拡大した画像が下段の写真です。
△マークの中には、なんと可愛らしいミシュランのマスコット『ビバンタムくん』が
いるではありませんか。
この『ビバンタムくん』の場所が目印ですが、その他のタイヤメーカーは普通に△の
マークが入っているだけです。
ミシュランさん、なんとも洒落が効いたことしますね。
では目印の場所から辿ってタイヤの接地面へ目を移していくと、溝の底部分のゴムが
少し盛り上がった部分があります。
ここがスリップサインです。
タイヤの接地面のゴムが減っていき、このスリップサインと同じ高さになると、ほぼ
1.6mmということです。
上の写真で見ると、上段の写真が新品に近い状態、下段がスリップサインに近い所まで
減った状態です。
タイヤは、走らせ方やタイヤの銘柄によって多少誤差はありますが、概ね5,000km
走行で1mm減る、と一般的に言われています。
新品タイヤの状態が約8mm、そこから試算すると約32,000km走ると残り
1.6mmということになります。
ここまで減ったら、もう迷わず交換してください。
一般的にはタイヤは残り溝4.0mmぐらいから性能が大きく低下すると言われています。
従って雨でも安全に走行するためには、残り溝が4.0mm以下になったら交換をお薦め
します。