ニコル・レーシング・ジャパン合同会社は6月5日にアルピナの中核モデルであるB3とB4 を更に進化させたB3 GT、B4 GTを発表した。
GTの呼称は、アルピナの中でもっとも理想的なモデルを表すALPINAの略称である。
爆発的ともいえる動力性能、卓越したドライビング・パフォーマンス、俊敏なダイナミクス、そしてアルピナだけが持つ独特のドライビング・コンフォート。非凡な他に並ぶもののないその感覚は、ブッフローエのファクトリーで伝統的なクラフツマンシップによって実現された特別なディテールによって創られている。
さらなる高出力、スリリングなパワーデリバリー
BMW ALPINA 3シリーズおよび 4シリーズに搭載され、そのスムーズな出力特性で高い評価を得ている3.0リッター直列6気筒ビ・ターボ・エンジンは、この GTバージョンではさらに 34PS の出力向上を果たし、389kW〔529PS〕と730Nm〔74.4kgm〕を発揮。アルピナのエンジニアは、開発車両で数え切れないほどのベンチテストと実走行を行い、あらゆる走行状況においてパフォーマンスを発揮できるよう独自のエンジン・マッピングをさらに見直した結果、市街地でのスムーズな加速や高速道路での全開全負荷時など、ドライブトレインの優れた特性をより際立たせた仕上がりとなった。
8速スポーツ・オートマチック・トランスミッションと可変式の全輪駆動システム、電子制御式リヤ・リミテッド・スリップ・ディファレンシャルとの組み合わせにより、増大したパワーが効率的にドライビング・ダイナミクスに変換。パワートレインは GTの名に恥じないキャラクターに合わせ、トランスミッションのプログラムもまた出力向上のポテンシャルに合わせて変更されている。
WLTP 測定サイクル( 乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験)に従って測定した燃料消費量は9.52 km/l、CO2 排出量は26.9g/km* 。
* 表示燃料消費量および CO2 排出量は、EU 規則 715/2007に準拠。
※欧州仕様参考値。
精度感と快適性
BMW ALPINA B3 GT は、BMW 3シリーズのアップデートの恩恵を受け、リア・ダンパーとボディ結合部の剛性を高めるなどしてドライビング・ダイナミクスをさらに向上させた。
エンジンフードを開けると目にすることができるアルピナのドーム・バルクヘッド・レインフォースメント・ストラットはフロントエンドの剛性をさらに高め、ステアリングの精度を著しく向上させた。
BMW ALPINA B3 GT Limousine には、より高いレートのリヤ・スタビライザーが装備され、ロールのコントロール性とステアリング・レスポンスがアップしている。
アルピナとして、ドライビング・ダイナミクスを向上させた結果、乗り心地が損なわれることは許されない。そのようなことがないように特別な注意が払われ、そのためにアルピナのエンジニアは新しいショック・アブソーバーを採用した。
ドライビング・ダイナミクスを向上させる高い剛性と精度の車体が発するフィードバック、メッセージは、アルピナ・ブランドの特徴である優れた乗り心地と落ち着きとに密接に結びつけた。
BMW ALPINA B4 GT のアジリティをさらに高めるために、新たにシャシーとサスペンション・セットアップが開発された。フロント・アクスルには、マウントが強化された新しいスタビライザーが採用され、動作の精度を高めている。
このため、可変スポーツ・ステアリングとアクティブ・ダイナミック・ダンピング・コントロールのセットアップも大幅に変更された。
リヤ重視の完全可変の四輪駆動システムと電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルの新しいセッティングは、さらなる鮮烈なドライビング・エクスペリエンスの提供とハンドリングの正確性をもたらす結果となった。
パワフルな外観
エクステリアにおいて BMW ALPINA B3 GT および B4 GT は、特別な GTモデルであることを明示する複数の特徴が備わっている。
小さなカナードとスプリッターによって、その存在が強調されているロゴ入りのフロント・スポイラーは、新デザインのリヤ・ディフューザーと組み合わせることで、フロントとリヤの総合的なエアロダイナミクスのバランスが高まった。なお、GT モデルのリヤ・ディフューザーは、ブラックのハイグロス仕上げとし、テールパイプもブラック仕上げになっている。
グランクーペのフロントエンドは、内部構造が一新されたニュー BMW4シリーズのヘッドライトによって先進的な印象が強調され、オプションで選択可能なアダプティブLEDヘッドライトは、リヤに立体的なライト・グラフィックを備えた新しい BMW ライト・デザインが採用された。
BMW ALPINA B4 GT Gran Coupé には、オプションの 3ACトウバーと組み合わせて、ブラック・ハイグロス仕上げのアルピナ標準ディフューザーが装着される。
BMW ALPINA B4に装着されていたモダンなデザインのアルピナ・オリジナルの 20インチ鍛造ホイールが、BMW ALPINA B3 GTにも標準装備となった。
非常に繊細なスポークはダイヤモンド・カットが施され、ロック可能なホイール・ハブ・カバーに向かってスポークの立体感が強調されており、GT専用のデザイン・カラー であるオロ・テクニコで仕上げられた。
インテリアでは、多くのディテールが GTのカラースキームを踏襲。オロ・テクニコは、アルピナ独自の最高級ラヴァリナ・レザーに手作業で仕上げられたステアリング・ホイールのステッチ、アルマイト処理されたアルミニウム製のアルピナ・スウィッチ・トロニック・シフト・パドル、そしてフロア・マットとラゲッジ・コンパートメント・マットのブラック・レザーの縁取りのステッチにも使用されている。
モダナイズされた新しいコックピットには、アルピナの慣例に従って、個別のシリアル・ナンバーが記載された製造番号プレートがセンター・コンソールに取り付けられ、ブッフローエの製品であることの証明になっている。エンジン・コンパートメント・バッジにも、このシリアル・ナンバーが刻印されている。
アルピナでは、新しい BMW 3シリーズおよび 4シリーズと異なり、センターコンソールにクラシックな BMW のギア・セレクターを引き続き採用。
運転支援システムとしては BMW ALPINA B4 GT Gran Coupé には BMWドライビング・アシスタント・プロフェッショナルが標準装備されている。
メーカー希望小売価格(消費税込み)
BMW ALPINA B3 GT Limousine:16,000,000 円
BMW ALPINA B3 GT Touring:16,700,000 円
BMW ALPINA B4 GT Gran Coupé:16,600,000 円